ご無沙汰です。
年が明けて早2週間。
コロナの影響を受けて今年はお正月気分に浸すことができなかった方も少なくないのではないでしょうか?
在宅勤務や巣ごもりが多くなる一方で、よりネットを使うことも多くなり、事業者としてWEBやSNS利用の需要が以前より増しているのかなと感じています。
塗装業者もまた同様で、それを知ってか知らずか、うちにもIT会社からの勧誘を多く受けています。
例えば、今日もありましたが、ランキングサイトに乗せませんか?というセールス電話です。

メールも業務に差し支えたりするのであまり好ましくはないのですが、もっとしてほしくないのは電話の勧誘ですね。
要はランキングに乗りたければ有料で掲載しますという話です。
もちろん外壁塗装の一括見積りサイトからの勧誘も以前から続いています。

今更ですが、このようなサイトを運営するのはIT業者がほとんどを占めています。
著名な塗装会社では自分の立ち位置を有利にするためにランキングサイトを自社で作っているところもありますが少数派です。
勧誘は特にDMが多く、少しルール違反なところでは見積依頼のメールフォームから勧誘をしてくるのもあるぐらいで、もうそれも珍しくなくなりました。
すべて一切お断りしているのですが、メールに関しては返事をする時間がもったいないため無視してます。
なので、何度もDMが来たりします。
ここで業者ではない一般の方にも気を付けてほしいなと思うことがあります。
このようなIT会社が運営しているサイトから業者を選んで、もし工事の品質に問題があってもそこでは責任を負うことはありません。
ただ仲介をしているようなものだからです。
今、巣ごもり重要でウーバーイーツなどの配達が流行ってます。
もし配達に問題があった場合の責任はウーバーが責任を負うような体制が完璧ではありません。
少し前までは、配達員とは雇用関係がないという理由で配達途中に起こした交通事故まで対応はしないという状況だったそうです。
配達員が個人事業主という理由です。
さすがにここまで社会的に需要が高まれば、その分だけの責任を負う体制を整えなければ具合が悪くなるでしょう。
その体制は少しずつ改善されているようですが、この塗装業界ではまったくそうではありません。
一括見積りサイトやランキングサイトは、業者の紹介等をするだけであって工事品質に責任を負うことはまずありません。
その流れはウーバーと一緒です。
違うのはウーバーが社会的責任を負う立場にある外資系の大きな会社であり、塗装の場合はどこともわからない会社が一括見積サイトを運営してるので社会的責任などはお構いなしといった具合でしょう。
サービスを実際に行うものを紹介しただけなので雇用関係がなく個人事業主という理由だけで、責任を負わないというものはまったく不思議です。
サービス受注者からお金の支出が発生してサービス提供者がお金を受け取る以上、経済社会の中で責任が発生しないということはあり得ません。
大きい会社のウーバーでさえその認識ということを考えると、まったくルールがない塗装業界においては名もないIT会社がその認識を変えることはおそらくこの先ずっとないのではないでしょうか。
国交省は今年中に業者の格付けを実施するということらしいですが、その対象は業者自身であってサービス仲介業者は関係がないと思われます。
というかお金を生む場所には、どんなに規制を作ってもその網をくぐるような巧妙な方法を駆使する人間が必ずいるからです。
これからも一括見積りサイトの勧誘にも悩まされそうですが、一般の人にもどうか真実に気付いてほしいと思う今日この頃です。
それでは、感染に十分配慮しながら健康に気を付けてお過ごしください。