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足場が電線に触れたら危険! 電線防護管の必要性とは

先日お客様宅へお見積もりに伺いましたところ、屋根のすぐそばに電線がありました。
現場調査の際に、お客様と一緒に家の周りをぐるりと確認しながら「これは足場と触れてしまう可能性があるな…」と思いましたので、打ち合わせ時に「電線防護管取り付け工事」のご相談を。
今回はあまり知られていない、「電線防護管」の取り付け工事を中心にお話しいたします。

目次

足場と電線が接触したらただの事故では済まないことも

実は、家の上を走る電線というのは塗装工事の際に問題になることがあります。
足場は金属でできているため、屋根近くに電線がある場合には足場が電線に触れてしまうことで、金属を伝った電気によって職人が感電してしまう恐れがあるのです。
これはもちろん足場に乗っている職人が感電をすれば、最悪足場から転落してしまいますし、もっと大事故になることも。
そればかりか、家を取り囲むようにして建てられた足場というのは、ふとした瞬間にお客様が触れることもあるため、お客様やお客様のお子様が感電する恐れもあります。
電気は目に見えないため、非常に危険です。
そういった危険を避けるために、『電線防護管』と呼ばれる、電線につける黄色いカバーがあります。


これはその名の通り電線を保護するカバーで、塗装の工事とは別に取り付け工事が必要です。
しかも、この工事は塗装職人では受けることができず、東京電力に頼んで専門の技師に取り付け工事をしてもらいます。
通常の工事費にプラスして、電線防護管取り付け工事費が加わりますので見積合計額もあがることになるのです。

電線防護管取り付け工事費がかかる業者とかからない業者の違いとは

 

最近は、他の塗装業者との相見積もりで見積もり依頼をされるお客様が多く、そうした時にこの「電線防護管取り付け工事費」を計上しない会社もあります。
そうなってしまいますと、正直に「電線防護感取り付け工事費」を含めた弊社の見積もり費用は高く見えます。
しかも、計上しないということは工事費に含めてくれているのかというと…そうではありません。
ただ、計算に入れていないだけなのです。
そして、電線防護管を取り付けることないまま工事が始まります。
当社の担当した現場ではありませんが、他の業者が工事をしている現場で東京電力から注意を受けている現場をみかけたことがありました。
この注意を受けてしまいますと、最悪何日か工事が止まってしまい工事費も追加がでるため予定した金額と変わります。
一昔前は、注意を受けてもその場で東電が工事を手配して電線防護管を取り付けてくれることがありましたが、今では注意を受けたら東京電力に工事の手配を依頼し、見積もりを取り工事日も決め、工事日には立ち合いをしなければなりません。


これらが終わるまでは足場を使用した工事はできませんので、すべてストップします。
もちろん東電から注意を受けなかったとしても、事故が起こる可能性があるためチキンレースのような…危険と隣り合わせの工事になってしまうのです。
こうならないためにも、塗装職人では現場調査に伺った際に、足場に触れそうな電線を見つけた際には必ず『電線防護管工事』をご提案させて頂きます。
それが、お客様の工事だけでなく家を守ることにも繋がると弊社では考えているからです。

完工後にもう一度眺めたくなるような家を

 

正直…塗装職人としては、確かな工事をしようとすればするほど、こうした追加工事も出てきますので、相見積もりの場では価格が高くなってしまうこともあります。
ですが、高くなったとしても必要な工事は必要ですと伝えるのが、弊社の誠意だと思うのです。
少しでも、お客様に安全で美しい仕上がりの塗装工事を提案するために。

先日、塗装工事が終わったお客様から以下のメールをいただきました。

「施工後、夫婦共に外出先から帰宅するのが楽しみになりました。
わざわざ帰宅ルートを変えて違う方角から我が家を眺めたりしております。
美しく仕上げてくださり有り難うございました。」

工事の見積時には、菊池から必要な工事についていろいろ説明させて頂きました。
その後、色についてもお客様とさまざまなやり取りをして、何種類か色見本を作り調整させていただいた末に壁色が決まり仕上げたのがこのお客様の家です。
このメールをいただいて、営業としてお客様に思いが通じたのだなと本当に嬉しく思いました。

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塗装職人はこれからも必要な工事を提案します

家を塗装するためには、職人の技術はもちろんですが、それ以上に現場が滞りなく進行することが大切です。
全員の集中とやる気を一気に出すためにも、工事が途中で止まることはあってはなりません。
だからこそ、最初の現場調査の際に家の状況を見極めることが必要なのです。
細かいことではありますが、できれば多くのお客様にこうした小さいけれど必要な工事を知って頂けますと幸いです。
『電線防護管工事』は、電線に防護カバーをつけるだけの小さな工事ですが、この工事をやるかどうかで、その後の安全と工事の進行が変わってきます。
見積もりをご覧になる際は、是非とも工事の項目にご注意ください。

塗装工事の工事内容は、業者によって千差万別です。
だからこそ、金額ではなく内容をじっくりと見比べる必要があります。
施工内容が不足していたために工事が止まってしまう…などという事態にならないためにも、見積もりの際にはお客様の家に必要な工事を見極めて下さい。

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