小さな工事でもしっかりと手間をかける 塗装職人の工事とは

今年は、いつもよりもさらに暑さがひどいように感じます。
職人たちはみな外での作業に慣れていますが、さすがにこの暑さは現場でも工夫をしないと過ご
せないほどです。

現場ではほとんどの職人が空調服を着ているのですが、最近では空気が熱いせいで、この空調
服の『外の空気を取り入れて体にこもった熱い空気を外に出す』という機能がうまく発揮されませ
ん。


そこで、この写真のような水に濡らすとひんやり感を保てるベストを下に着てみたり、保冷剤を腰
に巻いてみたりして、冷たい空気を循環させるなど工夫を。
そんな工夫をしながら行っている小さな工事を、本日はご紹介します。

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小さい箇所でも塗装工程は同じ 公園の看板フレーム塗装

 

まずは前回のブログに引き続き、区の依頼で行っております公共物の塗装工事です。公園にある看板を取り付けるためのフレームなのですが、今回は公園内15か所の看板フレーム
の塗装を行いました。

写真でみると、非常に塗るスペースも小さく簡単そうに見えますが、実は結構時間も手間もかか
る塗装工事です。
範囲としては小さいので一人で担当するものの、工程としては通常の塗装工事と変わることがな
く、さび落としのケレン作業、さび止めの下塗り、中塗り、上塗りの4工程で工事を行います。

たまに、狭い場所だと工事費用がかなり安くなるのではないかと思われるお客様がいらっしゃる
のですが、そこまで大きく金額がかわることはありません。なぜなら、工程や手間が変わらないか
らです。
多少塗料の使用量の差や、工事にかかる日数などで費用が変わりますが、狭いから安いという
わけではありません。


この看板を取り付けるための丸い鉄パイプの塗装も、そういう意味では塗る箇所は少ないのです
が、形状も特殊ですし、なによりもケレン作業もあります。
また、フレームのある場所が植え込みの中なので、それもまた作業のやりにくさが加わり、難度を
あげているのです。

今回は15か所このフレームがありましたので、ケレンでまず15か所を1周、養生と下塗りで1周、
中塗りで1周、上塗りで1周、養生を外すために1周で計5周しました。

さらに、下塗り剤であるさび止めが、2液タイプのものでしたので一度混ぜてしまうと固まるのが
早く、ここもタイムアタックのように時間に追われて塗ることに。
しかも、公共系の建物や遊具などは通常の戸建てよりも養生をよりしっかりとしなければなりませ
ん。
遊具の場合などは、お子さんが触ったりすることも考えられますので、いつもに増してしっかり防
護できるような養生をします。

塗装工事として工程は変わらないのですが、公園の公共物の塗装と戸建ての塗装では大きな違
いが…。それは仕上げの際に何を求めるかです。
一般に戸建ての場合は、家を保護するための塗装ももちろん大事ですが、美しく仕上げることに
重点を置く場合が多いのに対し、公園などの公共物の塗装は、美しい仕上げよりもいかに公共
物をこれ以上さびが出ないように保護し、長持ちさせ、費用を最小限にするかということが求めら
れます。

そのため、ケレンも表面を段差なくなめらかにする…というよりは、元の塗膜の剝がれそうな箇所
を削り、塗装しやすいように表面を均すことが重要です。
そのため、ケレン作業も手で行われます。手作業ですので、多少表面がでこぼこした仕上がり
に。

もうひと手間かけて表面の段差をなくすためには、手作業だけでなく、グラインダーなどが必要に
なります。
しかし、グラインダーを使う場合は粉塵がでますので、そのための養生や処理が必要となり、
それだけ費用もかかるのです。

塗装する場所や用途によって、ケレン作業ひとつ取っても方法は変わります。
お客様の求める仕上がりのために、最善の工事を行うのが塗装職人の工事です。

併せて観たいYouTube グラインダー サンダーを使った作業

ダクトの修理

 

次にご紹介するのは、塗装とは違う補修工事のお話です。こちらの工場は、以前工場の塗装工事をお引き受けしたご縁で、今回はダクトの修理についてご
相談をいただきました。
ダクトは通常の建物の高さで表すと3階部分くらいにあり、足場を建てないと作業ができない箇所
です。

そのため、ダクトの修理だけではあるのですが、部分足場を建てました。
このダクトは、建てつける際にスポット溶接で施工してあったのですが、溶接が1か所外れてしま
い、外れた部分から風が入り、側面が大きくゆがんでしまったのです。


海沿いの工場であることもあり風が強く、ガンガンと音がするようになってダクトが壊れていること
に気が付いたとのことでした。

もしも、このまま放っておくとダクトはバラバラになってしまいます。
そこで、補修工事をすることとなったのですが、すでにステンレスが風にあおられ歪んでふにゃふ
にゃの状態でしたので溶接ができず、金属のアングルで止めることになりました。

L字の金属板なのですが、もともとはこの写真の職人右横に移っているような、棒状の金具です。
しかし、ダクトのアール部分には棒状ですと付けることができないため、小さく切ってスポットで補
強するように留めていきます。

ダクトの修理は、ダクト修理専門職人の担当です。
ステンレスに穴をあけて、リベットと呼ばれるねじのようなものでアングルとダクトをかしめて穴を
ふさぎます。


ステンレスに穴をあける際には、ドリルで開けるのですが、そのままドリルを使い続けると刃が焼
き切れてしまうため、バケツに水を入れドリルの刃を冷やしながら作業を。

こうして、しっかりとダクトの補修をすることができました。
こちらの工事も足場を建てるのと、工事で2日間の工事となります。

塗装職人でお引き受けできる塗装工事はいろいろ

 

塗装職人では、塗装工事は家などだけではなく、大きいものであれば工場やビルの塗装、そして
小さいものであれば今回の公園の看板フレームなどをお受けすることができます。

また、ダクトの補修工事のような、補修工事も可能です。
塗装職人として、対応できる工事であれば、いつでもご相談にのります。

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何か家や外壁、その他で悩みがありましたらご連絡ください。
塗装職人には、大工を専門とする僕をはじめ、防水や雨漏りなどさまざまな専門家がいます。
みなさまの悩みを解決できれば幸いです。

 

建築施工主任 家のことを何でも出来るようにと、20代の時に長野県の木造建築の親方に弟子入りして大工の道へ進む。30代の時にはキャパシティを拡げるために農業や造園業にも従事。造園業では外構工事も多く手掛け、家に関するエキスパートとして活躍。見えるところだけではなく見えないところも手を抜かずにやるのがモットー。妻と子供2人の 4人家族。

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