もくじ
3軒同時の塗装工事契約と見積もりの内容とは
先日、少々珍しい契約が取れました。
最初はお一人のお客様からのお見積もり依頼だったのですが、その後両隣の方も塗装工事をすることとなり、3軒同時に工事を行うこととなったのです。
今回はそんな同時に工事する際の契約や、見積もり時に様々な業者がどんなところにスポットを当てて説明しているのかについてお話しします。
3軒同時契約の経緯
これまでも、塗装職人では1軒のお宅の塗装工事を行ったところ仕上がりに満足して頂けたことで、そこから数珠つなぎのように、お隣や親戚の方を紹介して頂き、連続して工事になることはありました。
しかし、今回のように3軒同時に契約をして工事を始めるのは、菊池としてはあまりないことです。
4社ほど相見積もりを取られたそうなのですが、その時に各社との差を感じられたのだとか。
というのも、弊社以外の3社はみな塗料のことを中心に説明したのだそうです。
最近よく出ている塗料があるのですが、長持ちでかつ安い塗料と言われており、しかも耐候性試験もクリアしているもののため、選ぶ方が多い塗料といえます。
しかし、お客様は塗装職人が工事の内容や技術の説明だったことで、ふと疑問が頭を過ったとおっしゃっていました。
『どんなに塗料が良くても、塗る技術がしっかりしていなければあまり意味がないのではないか…』と。
そこで、よくよく各社を吟味され、塗装の技術を中心に話をした塗装職人に決めていただいたそうです。
塗装職人が工事において職人の技術力や、工事の総合力を大切にしています。
ですので、こうしたお客様のご決断は、非常に嬉しいものがありました。
これらがきっかけとなり、最初にお見積もり依頼を下さったお客様を筆頭に、両隣のお客様も見積もり内容にご賛同いただけ、同時工事へと繋がったのです。
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塗料の仕様はどこを見るべきか
先ほど4社中3社が塗料のことを説明した…というお話をしましたが、そこについてもう少し掘り下げてお話し致します。
実は、最近耐久年数が20年からと言われる塗料が出てきて、たまに弊社でも検討をすることが…。
しかし、塗料というのは「長い期間保障するから良い塗料」というわけではありません。
耐候性試験をクリアし、期待対応年数がデータ上で20年と言われていても…実のところまだその20年後の状態をみたことがある人はいないのです。
あくまでも、データ上ではそういう数字が出たということに過ぎません。
また、いくら外壁を20年守っても、破風や軒天などの木部は20年もたないため、外壁の塗料が20年もったとしても、20年以内に補修工事などをする必要がでてくるのです。
毎年様々なうたい文句で新しい塗料がでますが、2〜3年ほどで姿を消す物もあります。
データ上は良い結果が出ていても、それは23度無風状態の実験室で行われた結果ですので、実際の環境で風雨や熱にさらされると、データと同じ結果が得られないことも…。
さらにいくら良い塗料を塗ったとしても、使い方が間違っていると塗料の効果は発揮されません。
これは主に希釈率などですが、塗料はしっかりと規定された希釈率で溶かない場合、効果を得ることはできないのです。
ではなぜ薄めて使う業者がいるのか…。
それは、薄めた方が塗りやすくなり作業効率もあがり、さらに使用缶数がすくなるため費用が抑えられます。
そうすると、安い工事を提案することが可能に。
単純に考えると、薄めて塗ったのであれば仕上げた際に明らかに分かるのではないか?と思いますよね。
ところが、塗料というのは薄めて塗ったとしてもぱっと見には分からないのです…。
だからこそ、お客様がそうした手抜き工事に気がつかないことがしばしば…。
2〜3年経って、外壁に異変が起き始めて塗料が薄められたことに気がつくことになるのです。
そして、良い塗料を使って塗装するためには、技術も必要となります。
ゆえに、塗料の質だけでなく職人の質にこだわることの方が、塗料の効果を最大限に引き出すことになるのです。
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塗装職人の工事とは
塗装職人では、塗料を提案する際にこれまで現場で使用し、効果を実際確かめたものを私用します。
パーフェクトトップやナノコンポジットダブルなどが主な塗料ですが、多くの現場で効果を発揮してきたからこそ、安心してお客様にご提案ができるのです。
たまに、お客様からネットなどで調べてきた塗料と比べてどうなのか?とご質問を受けることがありますが、先ほども書きましたように、その塗料が現場でどれだけの実績を積んだか…ということが弊社の判断基準なため、それ以上お答えすることはできません。
また塗料には、それぞれ相性があります。
『外壁用』と書いてあるからと言って、なんでも塗っていいわけではなく、逆に塗ってしまったことでその後工事が出来なくなることもあるほどです。
だからこそ、塗料選びは上辺だけのデータに踊らされることなく、慎重に行う必要があります。
もちろん弊社でも、日々新しい塗料の効果などを調査し、良い物を取り入れながら現場データを更新中です。
たかだか塗料ではありますが、使用年数、現場での実績、外壁やその他付帯部との相性、家の環境などさまざまな角度から考える必要があります。
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3軒同じ時期に建てられた家でも症状は違う
今回のお客様は、3軒とも同じ時期に同じハウスメーカーによって建てられた家でした。
しかし、それぞれに状態は違い右隣のお客様の家は、外から見ても分かるほどの雨漏り症状が出ており、ベランダの下部分からサビ汁が……。
このように、同じ時期同じような状況の家でも1軒1軒状態は違います。
だからこそ、それぞれの家に合った工事内容が必要となるのです。
お客様からは、弊社の職人についても質問がありましたので、お客様の家をしっかりと塗装することのできる職人を選出いたしました。
これからも実績のある塗料で、外壁を守り、そしてそれ以外の箇所もいっしょに保てるように、創立30年以上である塗装職人だからこそわかる現場データを元にご提案をしたいと思います。
是非一度、塗料のネット上の情報だけではなく、現場での塗料の様子をチェックしてみて下さい。
皆様からのご相談を、いつでもお待ちしております。
またこちらの3軒の工事内容についても、今後のブログで紹介をしますので、どうぞご期待下さい。
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