もくじ
外壁塗装を依頼する業者を選ぶときに、丁寧な仕事をしてくれるか心配になりますよね。
この記事では、お見積もりの際などに確認できる簡単な質問についてご紹介します。
この質問を業者にしたときの回答によって、丁寧な仕事をしてくれる良心的な業者かどうかの見分けがつきますよ。
その質問とは、「エアコンのホースカバー部分の塗装は、どのようにするのでしょうか?」というもの。
この質問に対する正解は、「一度外して塗装します。ですが、ホースカバー自体には塗装しません」です。
なぜこれが正解なのでしょうか?
ホースカバーとは?
エアコンは外部の室外機とエアコン本体をつなぐためにホースがあるのですが、最近ではこのホースにカバーをつけます。
それが、ホースカバーです。
一昔前のエアコン工事ですと、カバーを付けずホースをビニールテープでぐるぐる巻きにして壁に垂らすことが多かったものです。
ですがビニールテープは紫外線や雨風に晒され劣化するため、今の戸建てではホースカバーを取り付けるのが主流となりました。
ホースカバーは、白以外にも黒や茶色など何種類か色のバリエーションもあるため、外壁の美観を損ないません。
このホースカバーについて、よくお客様から「外壁と併せて塗ってもらえるのか?」とご質問を頂きます。
弊社ではホースカバーは必ず壁から取り外して外壁の塗装をするのですが、その際外壁を塗り終わったあとは、ホースカバーを元に戻し、カバーに塗料は塗りません。
塗らないことに驚かれるお客様もいらっしゃるのですが、ここには大きな理由があります。
ホースカバー外す、しかし塗料は塗らない理由とは
この回答が正解である理由は、次の2つです。
- ホースカバーと壁の塗料が密着してしまい、のちにホースカバーを取り外す時に壁を傷つけることがあるため
- ホースカバーに隠れている壁が、塗装されないため
ホースカバーが壁と密着してしまう
ホースカバーは、塗料で塗ってしまうと壁に密着してしまうためです。
エアコンの修理や取り換えなどでホースカバーを外す際に、壁を傷つけてしまうことになるのです。
その為、弊社ではエアコンのホースカバーはあえて塗装はしません(例外として塗る場合もあります)。
それよりも、きちんとカバーを外して、エアコンホースの下など細部にわたりしっかりと塗装をすることで、外壁をしっかりとコーティングします。
また、壁にカバーを戻す際も、細心の注意を払いながら余分な穴を壁にあけることの無いように、もともとのビス穴を使って綺麗に戻します。
ホースカバーに隠れた部分が塗装されない
弊社ではこのような作業が通常なのですが、他の業者ですと、ホースカバーを壁から外さずにカバーの上から養生だけして、外壁を塗ってしまうところもあるようです。
この場合、万が一エアコンを取り外すこととなったとき、外壁には日焼けでできた体の水着あとのように、くっきりとカバー下の塗り残しが現れます。
ホースカバー塗装の悪例
ひどい業者の場合「よければカバー塗装もサービスしてあげますよ」とお客様に声をかけ、養生をせずにホースカバーを塗料で塗ってしまう場合もあります。
お客様は、このような声掛けをされると「サービス」という言葉で、ホースカバーを塗ることが良いことだと勘違いし、思わず「じゃあ、お願いします」と言ってしまうのです。
こうなってしまうと、後からエアコン工事などの際に、カバー外そうとしたら外壁の塗料が剥がれたり、外壁破損の原因になったりします。
お客様としては、自らお願いした形になってしまっているので、壁が剥がれたとしても業者に訴えることができず、泣き寝入りするしかありません。
ある意味、このホースカバー部分の塗装をどのように対処するかで、その業者がどんな施工をする業者なのか判断ができるのです。
エアコンカバーは、電動工具を準備していないと外すことも出来ませんし、一度外した後に同じビス穴を使って慎重に取り付けるとなると、どうしても時間はかかります。
本来職人は、日当で働いていますので、朝9時から働いて14時に仕事が終わっても17時に仕事が終わっても日当に変わりはありません。
そのため、できるだけこうした面倒な部分を避けて仕事をする職人も出てくるのです。
エアコンの取り換えや修理、取り外しは、意外にも数年スパンで起こります。
さらにエアコンは年々進化しているので、それに伴い室外機も小さくなりホースも細くなるため、カバー自体がスリムになります。
すると、こうしたカバー下の塗り残しが目立ってくるのです。
細かい仕事への取組みでわかる業者の信頼性
外壁を塗る際にひと手間をかけることは、結果としてきめ細かい完璧な塗装工事へとつながります。
もしも、これから塗装の依頼をしようと思っていらっしゃる方がいましたら、是非見積もりの際に業者の営業へ聞いて見て下さい。
「エアコンのホースカバー部分の塗装は、どのようにするのでしょうか?」と。
「一度カバーを外してから外壁を塗ります」と言う業者であれば、きっとその他の部分も手を抜かずに対応してくれる業者でしょう。
【エアコン室外機の下はどう塗るのか?・・参考動画】
ただしその業者の営業が、ちゃんと説明をしてくれないのであればちょっと問題です。
私はお客様へ作業についてご説明する際に、必ず「やる理由」「やらない理由」をしっかりと説明します。
やる作業にも意味があるように、やらない作業にも意味があるからです。
営業の人間が、自分の会社の職人の作業について説明ができないのであれば、現場と密に連絡が取れていない証拠だと、私は思います。
外壁塗装の中では、エアコンのホースカバーは小さな作業箇所です。
でも、こうした細部までこだわって塗ることで、家を長持ちさせる塗装となります。
是非一度、ご自宅のエアコンホースカバー部分の塗りがどのようになっているか、確認して見て下さい。
カバーが塗られていないか、カバーの下部分が塗り残したままになっていないかを見れば、前回塗装した業者にまた工事を依頼しても大丈夫なのかどうか分かると思います。
こちらの動画に施工中のエアコンホースカバーの保管について説明があります。
【ベランダのフェンスと室外機の養生の参考動画】
弊社がなぜこのような細部にもこだわれるかというと、社長自身が国家資格の一級塗装技能士であり、現場を知る職人創業の会社であるからです。
このような仕事を続けて創業以来31年、リピーターとなってくださるお客様が多いことが、弊社の喜びです。
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