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築42年の横浜市旭区のお宅のバルコニー補修と塗装工事

今回ご紹介するのは、横浜市旭区にお住まいのお客様宅です。
2年前に同じ旭区で弊社が塗装工事を行ったお客様からのご紹介で、外壁と屋根の塗装をやりました。


築42年と年数が経過したお宅で、ご主人は「もう年だし、長くは住まないので、徹底的な修繕や建て替えは考えていない」とおっしゃっていました。

そんな中、外壁と屋根の塗装以外にバルコニーの鉄製笠木の補修についてご相談を受けたため、バルコニーの全体改修ではなくリーズナブルな補修工事方法をご提案したのです。
どの程度費用を抑えられたのか、きちんと補修できたのか、詳しくご紹介します。

バルコニーの笠木と手すりの補修工事

こちらのバルコニーは、笠木が鉄製です。
鉄製の笠木は傷みやすいのですが、比較的こまめに手入れされており、バルコニーも含め、雨漏りしている箇所はありませんでした。

しかし、バルコニーの上部に、まだ雨水が侵入していないものの、腐食箇所があったのです。
笠木の上部に手すりが設置されており(写真の左手部分)、この手すりの土台部分が腐食していました。
腐食した手すりの土台は、いつ水が浸入してもおかしくない危険な状態で、お客様がDIYでシーリングした跡も見受けられます。

鉄製の笠木や手すりに傷みがある場合、笠木をすべて取り外し、腰壁を含むバルコニー全体の防水工事をやり直し、笠木を耐水性の高いアルミ材に変更して手すりを設置します。
しかし、その方法だと、笠木の土台や笠木自体の耐久性は向上しますが、工事費用は100万円を超えてしまいます。

そこで今回は、高圧洗浄後にケレン(錆落とし)を行い、錆止め塗料を塗布し、土台はシーリングで補修、亀裂が入った笠木のつなぎ目はブリッジシール工事を施す方法をご提案しました。
防水工事の全面やり直しに比べると耐久性は短くなりますが、耐久年数としてもお客様のニーズにあっています。
この工事なら、しっかり補修ができ、費用は20万円前後です。

ただし、築年数が浅い建物や雨漏りの兆候がある場合には、この工事方法は適しません。
お客様宅のバルコニーは状態が良好だったこと、10〜15年程度住むことを前提だったことで実現可能となりました。
さっそく菊池からお客様に上記の内容で提案したところ、ご納得いただけました。
その結果、家全体の塗装工事に合わせて、バルコニーの改修工事も追加で承り、工事することとなったのです。

バルコニーの補修方法

まず、腐食している手すりの土台を補修します。
高圧洗浄後にケレンを行い、錆止め塗料を塗布しました。
その後、シール材をゴムへらでならし、台形に成形します。


台形にすることで、土台を保護しつつ、雨水が上部に溜まりにくい構造になるのです。
さらに、外壁塗装の際に土台部分も塗装し、保護を強化します。

次に、笠木の改修工事です。
手すり土台と同様に、高圧洗浄後にケレンで錆を落とし表面を滑らかに整え、錆止めを塗ります。
その後、ブリッジシールで水の浸入を防ぐため、しっかり施工しました。
今回は、笠木の上に鉄柵があり隙間が狭かったため、通常より薄い仕様です。


手すりと笠木の隙間に合わせることで、ギリギリまで厚みと幅を確保しています。
こちらも、外壁塗装工事をする際に、塗装をすることでさらに保護ができるのです。

なお、この工事では、ケレンと錆止め塗装を塗装職人が、シール打ち込みをシール職人が担当しました。
小さな箇所ですが、専門職人が分担することで、高い技術の工事が実現します。

バルコニー以外の補修工事

今回は、バルコニー補修以外にも、外壁の1階と2階を区切る「帯」と呼ばれる部分に帯巻き工事を行いました。
帯は木製ですが、長年の風雨で劣化しているため、塗装してもすぐに塗料が剥がれてしまいます。
そこで、木部に板金を巻くことで強化しました。

さらに、雨戸の開閉が2箇所で不具合があるとのことでしたので、補修を予定しています。
また、1階東側のキッチン出窓に雨漏りがあり、お客様がご自身で補修された結果、止まっているそうです。
この箇所も重点的に高圧洗浄し、雨漏りが本当に止まっているか確認します。

もし雨漏りの兆候があれば、補修工事を行う予定です。
最後に、カバー工法が施された屋根については、塗装をします。

工事は将来設計が大事

菊池が見積もりを作成する際、最も重視するのはお客様の将来設計です。
あと何年この家に住むのか、〇年後に家をどうする予定か(子に譲る、貸す、売るなど)を丁寧に伺うことで、最適な工事プランを提案できます。
建物の耐久性を高めるためだけに、やみくもに改修や補修を勧めるのは最善とは言えません。

もちろん、工事を行う以上、建物の状態を改善し、できるだけ長持ちさせることは前提です。
しかし、お客様の将来設計に合った工事を行うことで、無駄な費用を抑えられます。
今回も、通常のバルコニー改修より費用を抑えた工事となりました。お客様のニーズに応え、最適な提案ができたと考えています。

まれに、塗装職人のブログ記事を読んで「我が家のバルコニーも低予算で工事したい」とご依頼いただくことがありますが、バルコニーの改修だけではバランスの良いリーズナブルな工事は難しいです。
今回のケースのように、外壁塗装とバルコニー改修、帯巻き、雨戸補修などを一緒に行うことで、雨漏りの原因となる箇所を家全体で解消できます。

家全体の補修塗装工事をトータルで考えることで、「ここは費用を抑える」「ここは雨漏りのリスクがあるからしっかり補修する」とバランスを取れるのです。
塗装職人では、ご依頼時に必ず丁寧な現場調査をお客様と共に行います。
確認できない箇所は、足場を組んだ後に徹底的にチェックを。

現場調査で家の状態を正確に把握することが、トータルな工事をする上で最も大事なことです。
今お住まいの家をどう守り、活かしたいか、ぜひ菊池にご相談ください。
塗装職人では、これまでの経験と知識を基に、最適な工事をご案内いたします。

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