建設業界 見えない部分にある手抜き工事

今回は、少し怖い話ができればと思います。

それは、建築業界における手抜き工事についてです。

建築や塗装の工事費が安い場合、費用のしわ寄せは必ずこうした手抜き工事として現れます。

そんな手抜き工事の実態について、どうぞご覧ください。

 

雨戸の戸袋の中はブラックボックス

 

先日雨漏りをしているお宅の補修工事へ伺って参りました。実は塗装工事をした際に雨漏り工事もさせて頂いたお客様宅だったのですが、様々な雨漏り箇所を塞ぎかなり雨漏りしなくなったものの…まだ暴風雨の日などには雨漏りがあるとのことでした。

屋根、バルコニー、窓枠などありとあらゆる箇所の雨漏り対策をしましたので、一般的な雨漏り原因は全て手を打った状態に。

そこで、雨戸の戸袋に手抜き工事がある場合に雨漏りに繋がることがあるので、念のため開けてみることをご提案しました。

なぜ戸袋を雨漏り原因と疑ったのかといいますと、戸袋の内側には鉄板が張り込んであるのですが、戸袋の幅サイズが930ミリに対して、張り込むための鉄板は918ミリしかないのです。そのため、鉄板を2枚使って張り込む必要があるのですが、たった12ミリのために材料を無駄に使わなければならず…少しでも施工費を安く上げようとする業者は、鉄板を1枚使って12ミリの隙間に目をつぶりコーキングでうまくごまかします。

さらにひどい業者の場合、コーキングすらせずに鉄板だけ張り込むのです。張り込んだ鉄板は雨戸の戸袋で隠れてしまいますので、たとえ鉄板と壁に隙間があったとしても。これもまた見つかりません。

今回雨漏り原因として疑わしいのは2階、3階の戸袋だったのですが、ひとまず足場をかけない状態でチェックをしておきたかったので、1階の戸袋を開けてみました。

基本的に、1階と2階で違う施工法をとる業者はほとんどありません。

ですので、こうした施工の状況を知りたい場合は、1階を開けてみれば2階、3階の施工状態も予測することができるのです。

 そして開けてみたところ、大当たりでした。

予想した通り、戸袋の中はただ鉄板が張り込んであるだけ。シーリング工事(コーキング)もしてありません。

コーキングが無いため、ところどころに隙間もあり、スカスカしています。

動画を見て頂くと余計に分かりやすいと思いますので、一度是非ご覧になってみて下さい。

このお客様宅の1階部分は、お隣の家と密接しているため、強い雨でもなかなか水の侵入はないのですが、吹き曝し状態になっている2階3階はこの戸袋のすきまから雨が入り込んでいることが容易に想像できます。

見えない箇所だからと手抜き工事されたことで、雨漏りを引き起こしていたのです。

 表から見えない場所では先ほどの戸袋のように手抜き工事になっていくのです…。

これは、建築業界の闇の部分と言えるかもしれません。

この雨戸の戸袋の件は、ある意味手抜き工事の典型的事例といえます。

※こちらはシールを打って補修後の写真です。

また最近では工事費用を値引きするのが当たり前というような風潮があるため、最初から丁寧な仕事をやることをやめ、仕事を端折っている業者もあります。

本来であれば、親方は下の人間に一つ一つ細かい仕事を教えます。しかしコストの面から、作業や材料を省略した仕事をするしかない場合、親方は正しい仕事を教える機会がなく、下の人間は正しい仕事を知らないまま仕事を覚えてしまうのです。

そうなってしまいますと、余計にこの戸袋のような施工が横行することになってしまいます。

 

 他にもある 手抜き工事例とは

 

雨戸の戸袋以外にも、バルコニーの水を外に排出するドレーンから雨樋に繋がる部分で、手抜き工事がある場合が。

ドレーンの水を雨樋に流すために、集水器をかぶせる部分があるのですが、この結合部分のコーキングが甘いと雨漏りの原因となります。

ただ、ここも集水器をかぶせて見えなくなる部分のため、適当なコーキングを打ってしまう業者がいるのです。

他にもバルコニーはサッシ部分に雨漏り原因が多い為、雨漏りの疑いがある箇所はバルコニーからエアコンの室外機を取り工事をします。

ただ、このエアコンの室外機は素人が簡単に外せるものではありません。

電気屋さんに電気工事を依頼してエアコンのガス抜きをしてもらい、ようやく室外機を下すことができます。

ただ、この室外機取り外し工事をするためにはそれなりの費用がかかるため、安い費用で工事を引き受けている場合は、この電気工事代がでません。

それですので、このバルコニーは目をつぶって雨漏り原因など見なかったようにするのです。

これも一種の手抜き工事と言えます。

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建築や塗装、補修工事の費用というのは、しっかりと正しい工事をしようと思いますと、安い金額で引き受けることは不可能です。

確かに契約した瞬間は、安い費用で塗装工事を依頼できるとお得に感じることもあるかもしれません。

ただ、こうして手抜き工事をされてしまうと結局その後雨漏りの補修工事でお金がかかってしまうのです。

 

手抜き工事をされないためにできること

 

どんなに慎重な方でも、中古の家を買う際に戸袋を外して中を確認しようという人はいません。そんな箇所だからこそ、手抜き工事をされたら確認のしようがないのです。

手抜き工事をされないためには、業者選びです。

正しい工事と手抜き工事の差は、なんといっても職人が最後まできちっと働こうと思える費用が支払われているかどうかです。

仕事をするお金を値切ることは、職人のやる気を削ぎ落とすことになります。

手抜き工事をされないためにも、適正価格とはどんなものなのかお客様に知っていただけますと非常に嬉しいです。

弊社は一級塗装職人の資格を資格を保持する職人による施工で安心安全な仕事を行っています。

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見積りで大切なのはお客様宅を把握すること。ご要望をうかがい図面を精査し、最適な工事を提案します。高い技術とサービスをご納得いただけるよう、いつも心がけています。施工管理技士でもあります。

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