梅雨が空けて、毎日暑い日が続いていますね。
先月、工事が終わった青葉区の現場のエピソードです。
ある会社の社宅の外壁塗装現場でした。担当職人は一級塗装技能士の近藤です。
梅雨明け前の不安定な天気が続くさ中、近藤の迅速で丁寧な作業で現場は順調に進んでいました。作業が仕上げに入ったある日、現場を訪ねました。
その日、近藤職人は木部の塗装を黙々と行っていました。
背後から声をかけたところ、ゆっくり振り返って「突然、声をかけないでくれない」と真顔で言いました。
自分はしばらく黙っていました。
作業の区切りがついて、足場から下りてきた近藤職人はいつものようにニコニコ笑っていました。
「ごめんね、さっきは言い方きつかった。細かい作業をしてたもんで」と肩をたたいてきました。
たしかに作業中に突然、声をかけられたら、手元を誤ることもあります。
自分の気遣いの足りなさを、ちょっと反省しました。
近藤職人の真摯に仕事に向かう姿を見た気がしました。
見習わなければといけないなと思う、入梅中の午後でした。