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工事をスムーズに進め、レベルの高い工事をするために必要なお客様の協力とは

前回のブログの続きです。先日は塗装工事までご説明しましたが、今回のお客様は工事に精通した方で、塗装工事ではさまざまなリクエストはありましたが、きちんとその作業に見合う費用や、事前準備などもしていただける方でした。
ちょっとした気遣いやご協力で、よりスムーズかつ良質な工事ができます。今回は、どんなお客様の配慮で工事が進みやすかったのかについてのご紹介です。

目次

リスクのある配管カバーの塗装

まずは壁に這わせたエアコンの配管カバーについて、お客様からの一言で作業しやすくなった事例をご紹介します。

今回の工事で壁際の配管の裏側まで塗装することになったのですが、その際に一部配管カバーが被っている部分も塗装のためカバーを外すことになりました。
そこで…お客様から、カバーを外す際にカバー自体も塗装してほしいこと、そしてカバーのかみ合わせがうまくいっていない個所を少し削ってしっかりとカバーがはまるようにしてほしいとリクエストがあったのです。

 

さらに、その際には「カバーへの塗装は塗料がはがれてしまうことがあることは承知しています」との一言も。
配管カバーの塗装については、これまでもご希望されるお客様はいらっしゃいましたが、みなさん塗料がはがれてしまうことは知らないため、剝がれてしまう可能性があるとお伝えすると、躊躇される方がほとんどでした。

半分くらいの方は、「剥がれてもいいので塗ってください」と言われるのですが、今回のお客様のように最初からきちんとリスクを心得た上でのリクエストは珍しいです。
そのため、進行がスムーズでした

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お客様による工事の事前準備へのご協力

 

それ以外にも、さまざまなご協力をいただきました。
塗装の際に邪魔になるからとDIYで作られた自転車足場を解体してくださっていたり、家の周りにある植え込みや植物に関しても、ひとつひとつご説明くださったりしたのです。
よけられるものは全てお客様ご自身でよけてくださり、よけた場所も教えてくださいました。

実は、家の周りを現場調査している際に、僕が植え込みを間違えて踏んでしまったのです…。
その際にも、「あ、ここはうちの奥さんが大事にしている植え込みで、もう少しすると小さい花が咲くので踏まないようにしてください」と丁寧に教えてくださいました。
お客様にお詫びを申し上げた上で、同じようなミスをしないように植え込みなどについでも職人たちと共有を。

しっかりと気を付けてほしいものについて、よけ方や保護の仕方をご説明してくださったことが非常にありがたかったです。
ただ、注意してほしいものを言うだけではなく、それを保護する方法までご指示いただくのは、非常に作業がスムーズになるので職人も動きやすくなります。

併せて観たいYouTube   こちらの全工事

ご近所に迷惑をかけないためのご相談

その他近隣の方へも、お客様自身が自治会長をしていらっしゃるからか配慮が素晴らしかったです。
高圧洗浄の際に、水が私道に流れ込んでしまうことが予測されたのですが、そこにもお客様から「ここの私道は水はけが悪く、水が溜まってしまうと横切る人に迷惑をかけてしまうので、水の抜け方を相談したい」と言っていただき、僕の方から方法をご提案致しました。

さらに、仮設工事の際にご近所に迷惑をかけそうだったためガードマンを置くことを許可してくださったこと、ご近所へのあいさつ回りの範囲についても早々にご判断いただいたことが非常に作業を進めやすかったです。
塗装工事は、施主様の家だけがよければいいというものではありません。
そのためにも、こうした近隣への配慮についての相談も重要なのです。

 

塗装のために我慢していただいたこと

 

ガルバリウム鋼板という金属性の壁ゆえに塗料が油性だったのですが、油性は臭気がでます。
臭気が強いと、お客様からクレームがでることがあるのですが、この臭気においてもお客様は「金属に油性を使うのはあたりまえだし、においは仕方ないので」と我慢してくださりました。

すべてにおいて、目的のために何が必要で何をあきらめるかなど、適格に判断していただいたことが、非常にありがたかったです。
たまに「臭気は嫌だけど、金属の塗装をしてほしい」という「左に右折してください」のような主旨が真逆のリクエストをいただくことがあります。
そうなると、金属に塗装することが可能な水性の塗料を塗るなどの手立てをとるのですが、やはり油性の塗料とは持ちが違うのです。

工事の2〜3日の臭気を我慢して、この先10年の塗装の持ちを得るか、2〜3日の臭気を軽減して数年の塗装の持ちを得るか…。何を我慢して何を得るか…数百万をかけて工事をするからこそ、大事な判断となります。

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見積書に細かな詳細が載っている理由

 

先日、別のお客様にお見積り依頼をいただいて見積書をお送りしたところ、細かな詳細を書いたことで「こんなに細かいところまで工程があって、それぞれ経費まで取るの?」とおっしゃられたことがありました。
僕は、あまりざっくりした見積書は書きません。しっかりと工事の内容がわかる見積書を書きます。そのため、それぞれの経費も明確です。
この見積書は、あくまでもお客様から聞いたご要望通りに工事をするとしたらこのような金額がかかります…というご提案だったのですが、経費なども細かかったため、少し驚かれたようでした。
明細を事細かに書く理由は、それぞれの項目を見て『必要な工事』『現段階では先送りにしてもいい工事』を判断してほしいからです。
明細をご覧になれば「ここと、ここの作業は次でいいので値段を抑えてほしい」など交渉ができます。

もちろん、どこを削るかも考えずに「安くしてくれ」と言われても、明細の中にどこか余剰があるわけではないので、安くすることはできません。
しっかりと明細を見て、予算の中に収めるためには、どうしたらいいかお客様に考えていただきたいのです。

もちろんわからなければ「予算はこのくらいなのだけど、省くとしたらどこを省けますか?」と聞いてくだされば、おおいに知恵を絞らせていただきます。
見積の内容は、お客様のご希望をすべて詰め込んだものです。
だからこそ、しっかりと何が一番必要なのかを見極めてください。

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