雨続きとシロアリ駆除の不足で塗装現場は大混乱!

8月1日に関東はやっと梅雨明けしました。
それまでの梅雨時期は、施工が出来ないので職人も営業もゆっくりできるかと思いきや、実はかなり忙しい日々を送っています。

というのも雨だからこそ、少しの合間でも現場に出て仕事を進めるようにしているからです。しかし雨が止んだからといって職人や営業が好きな時間に現場へ行けるわけなく、当たり前のことではありますが現場の施主様であるお客様に連絡をとって、了解を頂いてから現場に入ります。その為午後の急な晴れ間などは、お客様に連絡が取ることが難しい場合もしばしば。

ですので、職人はいつでも現場に出られる準備をしながら待機をし、営業はそんな待機をしている何人もの職人に連絡をし、日に何度も段取りを組みなおしているため目の回るような忙しさになってしまうのです。

そういえば、先日もとある施主様宅の2階の戸袋補修で色塗りのためにお伺いした際、2階まで家の中から上がらせて頂き、窓から職人が下屋に降りて「さあ塗ろう!」とした途端、嘘のように大雨がザーっと降って来ました。もうまるで、コントのようなことが起きてしまい思わず苦笑いしたのですが、今の時期は毎日こんな感じなのです。

梅雨時期の施工の際に、お見積りに伺うとお客様から質問を頂くことがございます。それは、梅雨で工期が延びた場合の工事料金についてです。

主に足場代についてなのですが、足場はどんなに工期が延びたとしても追加料金になることはありません。足場の資材は、細かい話をしますと塗装の繁忙期などは足場屋も資材が足りなくなることがあり、その場合はリース会社から借りた資材で足場を組みますので、場合によっては工期が延びれば延びるほど、足場屋にとっての足場のリース代がかさみます。

でも、菊池が知る限りリースの足場であっても、これまで足場代が加算されることはありませんでした。もちろん塗装についても、工期が延びただけで作業が変わらない場合、追加料金を頂くことはありませんのでどうぞご安心頂ければと思います。

足場といえば、今回足場を組んだお宅でこんなことがありました。

外壁塗装とシール工事のご依頼を頂いたのですが、古いサイディング壁のお宅でしたので凍害で壁が傷んだ状態に。凍害とは、湿気が凍りつくことで起きる壁の傷みのことを言います。

一昔前はサイディングボードと防水シートをべったりと張り合わせて行う施工だったのですが、この方法はサイディングボードと防水シートに湿気がたまり、そのたまった湿気が冬の夜などに凍ってしまうことがありました。この凍った湿気は、朝になって溶けるとさらにひどい湿気となり、この大量の湿気を防水シートがどんどん吸い込んだことで、ボードが内側から傷めてしまうのです。

今では、防水シートとサイディングボードの間は「胴縁」と呼ばれる木を防水シートとサイディング壁の間に入れ込み15ミリほど隙間を開けることで湿気を逃がすため、凍害は滅多におこりませんが、15年前のサイディング壁は防水シートへのベタ張りがほとんどだったため凍害のおこっていることが多くあります。

【参照】ベタ張りと胴縁の写真

サイディングのベタ貼りによる腐食
サイデイングを貼る前の胴縁取り付け
サイデイングを貼る前の胴縁取り付け

お客様のお宅でも、同じように「胴縁」を入れた作業をするためにサイディングを剥がして新しいサイディングに変える予定だったのですが、いざ足場を組んでサイディングボードを剥がす前にボードとボードの隙間を埋めているシールを剥がしたところ、大変なことが分りました。

……なんと、古いシール材の下からシロアリが出てきたのです。

これには、シール材を剥がしていたシール職人もびっくり。慌ててお客様にお伝え致しました。

実はお見積りの時に「シロアリがでちゃったんだよ…」とお話は聞いていましたのですが、無事駆除をされたとのことでしたので、すっかりシロアリはいないものと思っていたのです。

通常壁にシロアリがいる場合は、しっかりと駆除をしてからでないと塗装はできません。そのため、お客様からお話を伺った際にもその旨お伝えし、ようやくシロアリの駆除が終わったことでスタートした工事だったのですが、まさかシロアリがさらに出てくるなんて……。

お客様は駆除しきれていなかったシロアリを見て、すぐに業者へ連絡をし、まだシロアリ駆除の保障期間内とのことで、足場を組んだ状態ではありましたが、再駆除をするということに。

それならば、と…シールを剥がしてシロアリが出た箇所をチェックし、更にもともと凍害の補修工事をするために古いサイディングボードは外す予定でしたので、予定より早くなりましたが職人に連絡をして、急遽サイディングボードも外してもらいシロアリチェックをすることにしました。

とはいえ、冒頭でも書きましたようにこの雨続きで他の現場が滞っていたため調整が難しいのです。

それでは、日を改めて……と話していたところに、また雨がザーっと降りました。雨が降り、職人の居た現場が止まってしまったことで、なんとこちらのシロアリ現場に職人が入れることに。

これで、少しでも作業が進められると思ったのですが、シロアリのお宅はこれでは終わらなかったのです。

なんと、サイディングボードを外してみたところ、家の柱がシロアリの巣窟になってしまっていました……。

写真を見て頂けば、被害の大きさが分かって頂けるかと思いますが、本当に菊池もこんな状況は初めてです。

まさかここまでシロアリの被害が広がっているとは。

ちなみに下記のブログのように表面上で被害がわかる場合もあります。

サイディング塗装とシロアリ被害の木部補修

とりあえず、壁が丸裸の状態なので雨漏りがしやすくなってしまったため雨養生を追加でさせて頂き、シロアリ業者へと引き継ぎました。シロアリ駆除が済んでからの塗装なので、工期は延びてしまいますが、この様子ではサイディングボードだけでなく、下地材や柱も変えることになりそうです。新たにお見積りし直しになりそうではありますが、シロアリを綺麗に駆除したあとにしっかりとした外壁に仕上げたいと思います。

現在、梅雨のため、現場での進行が途切れ途切れになってしまうことがあり、多くのお客様をお待たせしている状況です。たまに「忘れているんじゃ…」とお電話をくださるお客様もいらっしゃいますが、大切なお客様の家の塗装を忘れるなんてことはありません。雨に振り回されながらも、毎日現場をすすめ、少しでも早くお待たせしている客様の塗装工事ができるように尽力しております。

天候だけは、どうにもならずなかなか思うようには進みませんが、どうか今しばらくお待ちください。
職人、営業と一丸となって、皆様の家を守る塗装を致します。

こちらに今回のシロアリの動画があります。参考にして下さい。

見積りで大切なのはお客様宅を把握すること。ご要望をうかがい図面を精査し、最適な工事を提案します。高い技術とサービスをご納得いただけるよう、いつも心がけています。施工管理技士でもあります。

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