もくじ
今回は、リピーターのお客様についてのお話です。
塗装職人は、創業して31年経つためリピーターのお客様が数多くいらっしゃいます。
これは塗装職人にとって、本当に嬉しいことです。
そんなリピーター様の中から、マンションのコンクリート打ちっぱなしタイプの外壁塗装についてご紹介いたします。
前回のシーリング工事から7年 依頼を下さったキッカケとは
7年前お客様からご依頼頂いたのは、シーリングの工事でした。
建物のタイプはマンションだったのですが、劣化がひどい部分のシーリング打ち替え工事のみをお客様がご希望だったため、屋上の防水や外壁塗装は次回へ見送ることに。
あれから7年、ついに雨漏りが出てしまったとのことで、お客様は当時シーリング工事を担当した塗装職人を思い出して下さったのだそうです。
現場調査に伺った際に、「あの時、提案を受けた形でやっておけばよかったよ。今回は塗装職人さんの提案ですべてやりたいと思います」とおっしゃっていました。
合わせて観たいYouTube〔関連動画:玄関扉のシーリングと塗装 マンション大規模修繕〕
20年ぶりの外壁塗装
お客様のマンションは、コンクリート打ちっぱなしの外壁が半分、コンクリート風のサイディングが半分となっております。
まずは、サイディング部分ですが下地がかなり傷んでいましたので、入念な高圧洗浄後に油性のシーラーで2度塗りを致しました。
20年間塗装していなかったので、下地が荒れてガラス繊維が露出してしまっています。こちらの写真で、状態が見えますでしょうか。
その後デコボコした表面にペーパーをあてて、下地調整し、パーフェクトトップを2度塗りし、最後にパターン付けを。
コンクリート打ちっ放しの部分と、見た目のバランスを取るために、職人の原本が渾身の仕上げをしました。
次に塗装するのは、コンクリート打ちっぱなし部分です。
こちらは、ランデックスコートを使用しました。
実は、コンクリート壁というのは微妙に模様が入っています。
お客様で気がついている方はほとんどいないのですが、工事をする前にはご説明が必要です。
というのも、塗装する際にこの模様を無視して仕上げた場合、模様の無いなんだかのっぺりとした外壁になってしまいます。そんな模様づけができるコンクリート用の塗料が、ランデックスコートなのです。
しっかりとした膜厚をつけられることで、コンクリートの打ちっぱなしの素地感を大事にしながら、コンクリート外壁の老化現象(中性化)の防止や水を浸透しにくくするなどにも効果があり、さらに塗料の上から着色ができます。
通常は版画でもするように型を使って、2度塗りしたランデックスの上からパタパタとパターンづけをしますが、職人のチームリーダーである原本は海綿ローラーを使って風合いを出しました。
方法は企業秘密とのことでしたので工程は見せられませんが、ランデックスコートの塗装工事風景を撮影した動画で是非仕上がり具合をご覧ください。
合わせて観たいYouTube〔ランデックスコート施工と完成〕
雨漏りの補修と防水工事
次に、雨漏りの補修工事についてです。
今回の雨漏り原因は、シーリングの切れている部分から雨水が浸入したことと、屋上のドレンからの水漏れでした。
シーリングは新しいものに打ち直すことで雨漏り予防を。
屋上のドレンは、破損部分にホースを入れて補修を行いました。
屋上の排水口と外壁外にある雨樋をつなぐのが、このドレンなのですが、ほとんどの場合建物の内部を通って壁外の雨樋へと繋ぎます。
なぜ建物の内部にあるにも関わらず、破損をするかというと、地震などの建物の揺れが起こった際に、壁の中にあるドレンが動き亀裂が入ってしまうことがあるからです。
ドレンは塩ビなどの素材でできているため、亀裂が入ってしまうと、そこから雨水が壁中にしみ出し、下記の写真のような雨漏りになっていきます。
これはマンションだけでなく戸建てでも同じことが起こるので、雨漏り原因の一つとして覚えておくといいでしょう。
マンションの場合は、上記でも少しお話ししましたように、補修用の洗濯機などの排水などで使うようなホースをドレンの中にいれ、雨水が漏れないようにします。
マンションは排水口が大きく、ある程度ドレンの口径に余裕があるためこの補修工事が可能です。
しかし、戸建ての場合は同じようにホースを入れて補修工事をしますと、ドレンの径が狭いため、排水できなくなってしまいます。そのため、別途対応が必要です。
塗装職人では戸建てやマンションなど、現場に合わせた技術で補修工事を行いますので、こうしたドレンの補修工事の際も、お気軽にご相談下さい。
合わせて観たいYouTube〔参考動画:屋上伸縮目地シール及び改修用ドレンと脱気筒の取り付け〕
20年ぶりの外壁塗装も美しい仕上がりに
今回は、お客様にお会いするのは7年ぶりでしたが、塗装としては築20年での初工事…。
それですので、多少の懸念はありましたが、原本をはじめとした職人チームに、8月の暑い中集中して作業をしてもらったことで、無事トラブルをうまく収め工事が終了しました。
そういえば、この工事中にテレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』の取材を原本が受けました。
暑い中頑張って仕事をしている人…という特集コーナーだったのですが、マンションのオーナー様にもご協力して頂けて非常に感謝をしております。
あわせて読みたい〔関連記事:暑さの中での外壁塗装とテレビ取材〕
今後も、どんな季節気候によらずベストな塗装工事をするために、スタッフと職人が一丸となって現場に向き合いたいと思います。
お客様の家に合った塗装をするために、まずはご相談頂けますと幸いです。
こちらは3年前に原本がテレビ取材を受けた時のビハインド動画です。
合わせて観たいYouTube 〔塗装職人、テレビ局の取材ちょこっと裏側〕
https://nuru.co.jp/category/concrete/