また、先日も台風が発生しましたね。
台風名は「チャンホン」でした。ちょっと「ちゃんぽん」ぽい名前ですね。
工事中のお宅の場合、「台風で足場が倒れないか?」と心配されるお客様が多くいらっしゃいます。
おそらくではありますが、台風後のニュースなどで、大きなビル工事用の足場が倒壊している場面をテレビで見ていらっしゃるせいかなと。
足場が倒壊することが不安で、外壁修理の時期をずらした方がよいかと迷われているかもしれませんね。
実は、戸建ての工事に組む足場の場合、台風などで倒れる心配はほぼありません。
この記事では、なぜ台風でも足場が倒れる心配が少ないのか、また弊社が事故を無くすために行っている取り組みについて、ご紹介します。
骨組みだけの足場は強風の影響が少ない
戸建ての足場と大きなビルの足場では、建て方が違います。
戸建ての場合は、足場には飛散防止のメッシュシートを張りめぐらせますが、大きなビルの足場では、防音対策として足場に板をぐるりと張り込みます。
風力というのは、風を受ける面の大きさに比例して力がかかります。
逆に言うと、風を受ける面積が無ければ風はただ通り抜けるだけですので、倒れたりすることはありません。
板を張り付けた足場は風を受ける面が広く、非常にまれな場合ですがひどい時は倒壊してしまう場合もあります。
それに対して戸建ての場合、家を覆っているメッシュシートの巻き上げをしっかりする必要はありますが、足場は骨組みだけとなり風を受ける面が小さくなります。
そのため、台風でも倒壊することがほとんど無いのです。
合わせて観たいYouTube
「メッシュシートの巻き上げ」については、こちらの動画をご参照ください。
「くさび緊結式足場」を採用して強固さをアップ
また、「作業床(足場上の歩く部分に取り付ける板)が風に飛ばされるのでは…」とのご心配の声もいただきます。
それもご安心ください。弊社では、そのような足場は使用しません。
施工会社によっては、「単管足場」という単管パイプ2本を使った足場にポンと板をのせただけの業者もあります。
このような業者の作業床は大風で飛んでしまう可能性があって危険なのですが、弊社では「くさび緊結式足場」を採用しているため、台風でもはずれることはまずありません。
「くさび緊結式足場」とは、ハンマーを使って、連結部を強固に固定して組み上げる足場のことです。
ですので、風がふいてもびくともしないのです。
そうはいっても弊社は創業29年です。
工事数が多くお客様にご迷惑おかけしてしまった失敗もあります。
予測が甘くメッシュシートの巻き上げをしないまま強風のあおりを受けてサイディングに穴をあけてしまったこともあります。
くさび緊結式足場について、詳しくまとめています。ぜひご覧ください。
事故を起こさないための弊社の取組み
塗装職人では、他にも台風前に様々な対策を致します。
塗装のために「ブレ止め」という足場を支える突っ張り棒のようなものを緩める場合があるのですが、再点検し固定します。
屋根上なども、作業中は材料などを屋根の上にあげるのですが、少ない材料の場合はしっかりと屋根に捕縛します。
材料が多い場合は、二度手間にはなりますが、一度材料をすべて屋根から下すように職人へお願いをしています。
少しでも人的ミスをなくすためには、こうした職人との連携プレーが何よりも大事なのです。
塗装職人は、小さな塗装会社です。
菊池のような営業も人数が限られていますが、弊社には心強い熟練の職人たちがいてくれます。
そのため、こうした台風対策なども人的ミスで事故になることなく、防ぐことができているのです。
弊社で働く職人のほとんどは長い付き合いの職人の方なのですが、たまに新しい職人が入ることもあります。
そうした新しい職人の方には、弊社では指導係が付きます。
いろいろと現場作業をする上で細かい弊社の決め事があるため、担当者をつけて説明するのです。
その細かい決め事の一環で、作業中に決まった形で作業工程を写真に収めてもらい報告をもらったり、携帯のアプリ上で作業日報を書いてもらったりなどもあります。
作業前や作業後に連絡をもらうことで、すべての現場の作業状況がわかり、工事の品質を保つことができるのです。
足場関連の記事はこちらにもまとめています。
[足場のブログ一覧]
どのような仕事も同じですが、コミュニケーションを取ることが、より良い現場環境を作ります。
職人たちと、綿密な連絡を取り関係を築けているからこそ、台風への対策も細やかにすることができるのです。
もしも、「台風中に工事をしたら、足場が倒壊するのではないか…」と心配されて、工事時期を考えているお客様がいらっしゃいましたら、どうぞ一度ご相談下さい。
弊社の営業や職人が一丸となって、お客様の外壁を美しく安全に仕上げます。
足場作業は動画でもこちらにまとめていますのでご参考に。