横浜市戸塚区の外壁塗装|ひび割れ補修と4工程塗装【第4編】
横浜市戸塚区で行った外壁塗装・屋根カバー工法の第4編です。屋根はリッジウェイのデュアルブラウンで仕上がり、工事は外壁塗装へ進みました。
今回の外壁は、ひび割れや下地の吸い込みを考慮し、浸透性シーラー、パーフェクトフィラー、パーフェクトトップの中塗り・上塗りという4工程で施工しています。仕上げ塗料だけでなく、養生と下地づくりを含めてご紹介します。
【前の記事】第3編:横浜市戸塚区の屋根カバー工法|リッジウェイ施工から完成まで
養生と塗装前の準備
外壁を塗る前に、窓、サッシ、玄関ドア、床、手すり、室外機など、塗料を付けない部分をビニールやテープで保護します。この作業が養生です。
玄関まわりは日常の出入りを考えながら床と階段を覆い、玄関灯などの小さな器具も形に合わせて養生します。


養生には、飛散を防ぐだけでなく、外壁とサッシ、外壁と付帯部の境目をまっすぐ仕上げる役割もあります。テープの位置や密着が不十分だと、塗料が入り込んだり、仕上がりの線が乱れたりするため、塗装前に一か所ずつ確認します。
バルコニー床は歩行や材料の移動で傷つけないよう広い範囲を覆い、室外機は運転や排気を妨げない方法で保護します。毎日の作業終了時には、生活に必要な開口部や動線も確認します。
先に完成した屋根や下屋根は、塗料の飛散や足跡を付けないようブルーシートとノンスリップマスカーで広く保護します。屋根の形状に沿って重ね、風でめくれないよう端部を固定しました。



車、外壁付近の配管、ポストなども塗料が付着しないよう個別に保護します。建物をメッシュシートで囲ったうえで、塗装範囲の近くにあるものをもう一段養生します。


バルコニー内部は床面全体をシートで覆い、手すりやサッシとの境界をテープで整えます。広い面を隙間なく覆うことで、ローラーからの飛散や材料移動による汚れを防ぎます。


ひび割れと下地の補修
塗装前に、現地調査で確認したモルタル外壁の細かなひび割れを補修します。ひび割れの上から仕上げ塗料だけを塗っても、下地の割れが動けば再び表面に現れることがあります。
補修では、ひび割れの幅や状態を確認し、適した補修材を充填・すり込みます。周囲の模様から補修跡だけが浮かないよう、表面を整えてから乾燥させます。大きな割れや構造的な動きが疑われる場合は、塗装工程とは分けて原因を確認する必要があります。
細いひび割れは、補修材が表面だけに残らないよう、奥まで押し込んで充填します。エアコン配管のスリムダクトを外した部分では、固定穴や大きめの隙間も確認し、塗装前にシール処理を行いました。




外壁塗装は色を付ける工事に見えますが、塗膜を長く安定させるためには、こうした下地補修が欠かせません。
別現場の関連動画:横浜市都筑区の別のお住まいで行った外壁のひび割れ補修と塗装の施工例です。ジョリパットとリシンの2種類の外壁、屋根塗装、ベランダ防水を含み、今回の戸塚区のリシン外壁4工程塗装とは仕様が異なります。
軒天・破風板の下地調整と塗装
軒天は屋根の裏側にあたり、外壁より日が当たりにくく、湿気の影響を受けやすい場所です。汚れや付着物を落とし、下地の状態を確認してから軒天に適した塗料で仕上げます。明るい色で塗ると、軒下全体がすっきりと見えます。
破風板は風雨と紫外線を受けやすく、塗膜の剥がれが起きやすい部位です。浮いた旧塗膜を研磨して除去し、表面を整えてから下塗りを行います。傷みが大きい部分は塗装だけで済ませず、補修や板金巻きを組み合わせます。



同じ建物でも部位によって素材と環境が異なるため、外壁用塗料を一律に塗るのではなく、それぞれに合う下地処理と塗料を選ぶことが大切です。
研磨と清掃後、軒天を明るい白系で塗り重ねました。外壁との境目は刷毛で先に塗り、広い面はローラーで均一に仕上げます。



外壁の下塗り・中塗り・上塗り
今回の外壁は4工程で仕上げました。写真では、使用した塗料缶と塗り重ねていく過程を確認できます。
1工程目は浸透性シーラーです。吸い込みが生じているモルタル下地へ浸透させ、表面を整えながら次の下塗り材との付着を助けます。
今回のリシン壁は塗料を吸い込みやすく、ひび割れ跡や仕上がりへの影響が懸念されたため、通常の3工程にシーラーを加えた4工程を採用しました。水のようにさらりとしたシーラーをローラーへ十分含ませ、下地へ浸透させます。


2工程目は日本ペイント「パーフェクトフィラー」です。モルタル外壁に用いる下地調整材で、表面の細かな凹凸を整え、上塗り材を均一に仕上げる土台をつくります。
シーラー乾燥後は白色のパーフェクトフィラーを塗ります。補修跡やリシン表面の凹凸を確認しながら塗り重ね、外壁全体を均一な下地色へ整えます。




3工程目と4工程目は、日本ペイント「パーフェクトトップ」の中塗り・上塗りです。色はカラーシミュレーションで選んだND-460。ローラーで広い面を塗り、入り隅や細部は刷毛を使い分けます。



塗り重ねる際は、各工程の乾燥を確認することが重要です。塗料は決められた希釈、使用量、乾燥時間を守って施工してこそ、本来の塗膜性能を発揮しやすくなります。
仕上げ確認と完成外観
上塗り後、養生を外して塗り残し、透け、だれ、塗料の付着がないかを確認します。サッシや付帯部との境目も見直し、必要な箇所を手直しします。
外壁はND-460のベージュ系で明るく整い、屋根のデュアルブラウンと付帯部の濃いブラウンが建物の輪郭を引き締めています。施工前の色合いを大きく変えすぎず、全体に温かみと統一感を持たせた配色です。
まず足場上から、破風板、雨樋、帯板、外壁、軒天の境目と色分けを近い距離で確認します。濃いブラウンと白系の軒天を使い分けることで、外壁のベージュを引き締めています。








完成写真は、近景だけでなく建物全体を複数方向から撮影しています。外壁表面の仕上がり、軒天や破風板との色のつながり、屋根とのバランスを比較できます。





仕上がりを支えるのは下地と乾燥管理
外壁塗装の完成度は、上塗りの色だけでは決まりません。養生、ひび割れ補修、下地調整、下塗り、工程ごとの乾燥確認を積み重ねることで、均一な仕上がりにつながります。
最終編では、破風板の補修、雨樋・金属部のケレンと錆止め、庇・帯板・縦樋などの付帯部塗装、完工確認までをご紹介します。
【次の記事】第5編:横浜市戸塚区の外装リフォーム|付帯部塗装から完工まで
外壁のひび割れや塗膜の剥がれが気になる方は、塗料選びだけでなく、必要な下地補修と塗装工程を含めてご相談ください。
