横浜市戸塚区の屋根カバー工法|リッジウェイ施工から完成まで【第3編】
横浜市戸塚区の外装リフォーム第3編です。第2編では、足場の設置、既存屋根の確認、防水紙「ライナールーフ」、軒先・壁際の雨仕舞、屋根材の張り始めをご紹介しました。
今回は、旭ファイバーグラス「リッジウェイ」の本体施工から、ケラバや壁際の板金、軒先と雨樋まわり、棟部の施工、完成した屋根までを写真で追います。
【前の記事】第2編:横浜市戸塚区の屋根カバー工法|足場設置から防水紙施工まで
屋根材の搬入と本体施工
現場へ搬入したのは、旭ファイバーグラスのアスファルトシングル屋根材「リッジウェイ」です。今回の色はデュアルブラウン。複数の色調が混ざることで、単色にはない立体感と自然な濃淡が生まれます。

本体は軒先側から棟側へ向かって、一段ずつ重ねて施工します。上下の継ぎ目が同じ位置に連続しないよう割り付けを調整し、指定の位置へ確実に固定します。屋根の端では、屋根面の寸法に合わせて材料を加工し、板金との取り合いを整えます。


屋根材は一枚ずつ見ると濃淡がありますが、屋根全体に広がるとランダムな陰影が生まれます。施工途中でも少し離れて確認し、色柄が一部へ偏らないよう進めます。
留め付けには専用の釘打ち機を使用し、メーカー仕様に合う位置と本数で固定します。下屋根も同じ考え方で軒先から順に仕上げました。


壁際・ケラバ・役物板金の納まり
屋根と外壁が接する壁際や、屋根の端部にあたるケラバは、吹き込む雨の影響を受けやすい場所です。防水紙の立ち上がりを確保し、新しい水切り板金やケラバ板金を組み合わせて雨水の通り道をつくります。

役物板金は、ただ隙間をふさぐ部材ではありません。上から流れてきた水を屋根面や軒先へ安全に逃がす役割があります。屋根材との重なり、板金同士の継ぎ目、壁との取り合いを確認しながら納めます。
形状が複雑な部分ほど、現場寸法に合わせた加工が必要です。見た目の直線をそろえるだけでなく、水が滞留しにくい納まりになっているかを優先して施工します。
外壁塗装を始める前には、完成した屋根へノンスリップマスカーを掛け、塗料や作業靴で汚さないよう保護します。屋根と壁の取り合いには雪止めや役物が集まるため、養生も形状に沿わせて行います。


軒先・雨樋・付帯部の仕上がり
軒先では、屋根から流れた雨水が雨樋へ入るよう、屋根材と軒先役物の位置関係を確認します。屋根材の出寸法や端部のそろい方は、雨仕舞だけでなく、下から見上げたときの美観にも関わります。



雨樋や破風板に接する部分は、屋根工事と付帯部工事の境目になる場所です。工種が変わっても納まりが途切れないよう、屋根班と塗装班の工程を調整します。
完成後は、軒先のライン、雨樋との距離、板金の固定、周辺部材の傷や汚れの有無を確認します。
板金で包んだ破風板のコーナーや屋根端部も、つや、継ぎ目、固定状態を近い距離から確認しました。


デュアルブラウンの屋根カバー工法が完成
リッジウェイ本体と各部の板金を施工し、屋根カバー工法が完成しました。既存のスレート屋根の上に防水紙と新規屋根材を重ね、屋根全体をデュアルブラウンで統一しています。
下屋根や壁に囲まれた小さな屋根面まで、屋根材、雪止め、周囲の板金を一体で仕上げました。


近くで見ると天然石粒による細かな色の変化があり、離れて見ると落ち着いたブラウンの屋根としてまとまります。外壁に選んだベージュ系のND-460、破風板や帯板の濃いブラウンとも合わせやすい仕上がりです。
完了時には、屋根材の浮きやずれ、固定部、役物板金、シーリング、清掃状況を確認します。複数方向から写真を残すことで、屋根面ごとの仕上がりも記録できます。
今回の棟部は、一般的なガルバリウム鋼板製の棟板金ではなく、リッジウェイと同系の素材で仕上げる意匠性の高い仕様です。屋根本体から棟まで同じ質感が続き、屋根面の陰影が自然につながります。





棟板金の標準的な施工ポイント
棟は屋根面同士が合流する頂部で、風の影響を受けやすい場所です。一般的な金属製棟板金の施工では、既存の棟板金と木製貫板を撤去し、腐食しにくい樹脂製貫板へ交換してから新しい棟板金を取り付けます。
今回採用したのはリッジウェイと同系素材で仕上げる意匠棟ですが、仕様の違いが分かるよう、比較用として一般的なガルバリウム鋼板製の標準棟板金の施工写真も掲載します。

標準仕様では、棟下地へ金属製の棟板金をかぶせ、屋根面の合流部を直線状に納めます。固定方法や使用部材は屋根材メーカーの仕様、屋根形状、現場条件に合わせて選定します。



今回採用した意匠棟とは外観が異なるため、見積もり時には本体屋根材だけでなく棟の仕様も確認することが大切です。
棟板金の浮きや固定部の緩みは地上から見つけにくいため、強風後や定期点検の際に確認したいポイントです。
別現場の関連動画:スレート屋根塗装の際に、既存の金属製棟板金へ錆止めを塗り、浮いた釘を打ち直す点検・補修例です。本記事は屋根カバー工法で新しい意匠棟を施工しているため、屋根工事と棟の仕様は異なります。
屋根本体と板金を一体で仕上げる
屋根カバー工法では、屋根材だけを新しくして終わりではありません。防水紙、軒先、ケラバ、壁際、棟などを一体として施工し、雨水が上から下へ無理なく流れる屋根をつくることが重要です。
次回は外壁塗装へ進みます。養生、ひび割れ補修、軒天・破風板の下地調整、外壁の下塗りから上塗り、完成外観までを詳しくご紹介します。
屋根カバー工法をご検討中の方は、屋根材の種類だけでなく、防水紙や役物板金の施工内容も確認しておくと安心です。
