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横浜市戸塚区で外壁塗装・屋根カバー工法|現地調査と色選び

横浜市戸塚区のお住まいで、外壁塗装と屋根カバー工法を行いました。今回から全5編に分け、現地調査から屋根工事、外壁塗装、付帯部の仕上げ、完工までを施工写真とともにご紹介します。

第1編は、工事内容を決める土台となる現地調査と色選びです。外装リフォームでは、目立つ傷みだけを見るのではなく、屋根・外壁・破風板・雨樋・金属部を建物全体で確認し、劣化の状態に合った工法を組み立てることが大切です。

目次

建物全体と周辺環境を確認

最初に建物を離れた位置から確認し、外壁や屋根の形状、日当たり、隣家との距離、道路からの資材搬入経路などを把握します。全景写真は施工前後の変化を比較する基準にもなるため、正面だけでなく、可能な範囲で側面や裏側も記録します。

外壁塗装と屋根工事を同時に行う場合、足場を共用できることが大きな利点です。一方で、車や植栽、門まわり、隣接する建物への配慮も欠かせません。現地の条件を事前に整理することで、足場の位置や作業動線を具体化し、安全に工事を進めやすくなります。

外壁・破風板・金属部に見られた劣化症状

築14年を迎えたお住まいの外壁は、細かな凹凸のあるリシン仕上げです。現地調査では、玄関灯まわりの錆や、表面が崩れるほど弱った窯業系の破風板が確認されました。破風板は内部まで水分が回っている可能性もあるため、塗装だけで済ませず、傷みの程度に応じて板金補修も検討します。

外壁には、経年による色あせや汚れの付着に加え、細かなひび割れが全体に複数見られました。帯板の下には雨染みのような跡もあります。ひび割れは幅や深さ、動きの有無によって補修方法が変わるため、表面だけを塗料で覆うのではなく、下地の状態を確認してから補修工程を決めます。

シャッターボックスや開口部の周囲では、既存シールの状態も確認しました。開口部は外壁との取り合いに雨水が集まりやすいため、必要な部分へシール補修を追加する計画です。リシン壁は吸い込みが大きいことも予測され、塗料の使用量と下塗り工程を慎重に検討しました。

破風板や帯板など、雨や紫外線を受けやすい部分では、塗膜の剥がれや下地の露出も確認します。傷んだ塗膜を残したまま塗り重ねると、新しい塗膜が下地ごと剥がれる原因になります。そのため、塗装前のケレンや清掃、必要に応じた板金補修が重要です。

金属部は、塗膜の傷みだけでなく、錆の発生や継ぎ目の状態も確認します。縦樋の支持金具には錆が出ており、錆汁が外壁へ伝って外観に影響していました。錆がある場合は下地調整を行い、金属面に適した錆止めを塗ってから仕上げる計画としました。

屋根・雨樋の劣化症状

屋根は地上から見えにくい場所ですが、紫外線や風雨の影響を最も受ける部位の一つです。下屋根の軒先と雨樋には苔や汚れが多く付着し、既存スレート屋根にも色あせと苔が見られました。

2階外壁と下屋根が接する雨押さえ板金では、固定釘が抜けかかっている箇所も確認しました。壁際は雨水が入りやすいため、屋根カバー工法の際に防水紙と新しい板金を適切に重ねる必要があります。

今回は既存屋根を撤去せず、その上に防水紙と新しい屋根材を重ねる屋根カバー工法を計画しました。カバー工法が適用できるかどうかは、既存屋根材の種類だけでなく、下地の傷み、屋根形状、雨漏りの有無などを確認したうえで判断します。

雨樋は変形や外れ、継ぎ目からの漏れがないかを確認します。塗装で美観を整えられる状態か、交換が必要な状態かを分けて考えることも大切です。

別現場の関連動画:横浜市戸塚区の別のお住まいで、外壁塗装から7年後にスレート屋根の状態を点検した映像です。本記事は築14年時点で屋根カバー工法を計画した現場のため、経過年数と工事履歴は異なります。

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採寸と足場条件を確認

見積もりと施工計画の精度を高めるため、図面からも外壁面積や屋根形状、付帯部の長さなどを確認します。屋根カバー工法では、軒先、ケラバ、壁際、棟といった役物板金が必要になるため、平面の面積だけでなく、各部の納まりも重要です。

現地調査では、お客様と一緒に建物を一周し、普段から気になっている箇所を伺いながら状態を確認しました。図面や採寸結果だけでは分からない雨染みや部材の傷みも共有することで、必要な補修を工事計画へ反映し、施工範囲の見落としを防ぎます。

足場は職人の安全を守る設備であると同時に、塗装や板金を丁寧に仕上げるための作業床です。建物との距離、屋根の勾配、資材の上げ下ろし、飛散防止メッシュの設置範囲まで確認し、屋根工事と塗装工事の双方が進めやすい計画を立てました。

敷地内には壁へ接触する植栽やアロエがありました。植物を大切にされていることも確認できたため、足場の位置、養生、塗料の飛散、作業中の接触に注意する計画としています。

カラーシミュレーションで完成像を比較

外壁・屋根・破風板・雨樋などの色は、単体ではなく建物全体の組み合わせで考えます。今回は3パターンのカラーシミュレーションを作成し、外壁の明るさ、屋根との調和、付帯部を濃色で引き締めたときの見え方を比較しました。

最終案は、外壁を落ち着いたベージュ系の日本ペイント「ND-460」、屋根を旭ファイバーグラス「リッジウェイ」のデュアルブラウン、破風板や帯板などをブラウン系でまとめる配色です。ベージュとブラウンの組み合わせは温かみがあり、建物の凹凸や屋根の陰影も自然に見せやすい配色です。

カラーシミュレーションは完成像を共有するのに役立ちますが、画面と実際の塗料では色の見え方が異なります。最終決定では色見本を屋外で確認し、晴天・曇天・日向・日陰による違いも確かめると安心です。

現地調査で工事の優先順位を明確に

今回の調査では、外壁を塗り替えるだけでなく、屋根はカバー工法、劣化の進んだ破風板は補修、金属部はケレンと錆止めを組み合わせる方針を整理しました。部位ごとに状態を見極め、塗装・補修・板金を使い分けることが、外装リフォームの品質につながります。

次回は、足場の設置から既存屋根の確認、防水紙「ライナールーフ」の施工、新しい屋根材の張り始めまでをご紹介します。

外壁や屋根の傷みが気になる方は、見た目だけで判断せず、建物全体の点検からご相談ください。

この記事を書いた人

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。
塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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