川崎市のバルコニー漏水補修|木部・支柱補強と鉄部塗装
川崎市の戸建て住宅で、バルコニーまわりの漏水補修と部分改修を行いました。軒天の解体・調査から下地の補修、物干しフレームの支柱まわりのシーリング、鉄骨柱脚部の工事、鉄部塗装までをご紹介します。
今回の工事でご覧いただきたいのは、仕上げる前の作業です。普段は見えない軒天の内部を調べ、部材を取り外して接続部を補修し、塗装前には下地を整えています。施工前の状態から補修・復旧まで、順を追ってご紹介します。
軒天の傷みを確認し、漏水補修に向けて内部を調査
軒天とは、屋根の軒先やバルコニーの下側に見える天井部分のことです。施工前の写真では、軒天の一部が欠け、ひび割れが生じている状態が分かります。まずは軒天を解体し、内側の状態を調査しました。
雨漏り補修では、外から見える状態だけでは補修範囲を判断しにくい場合があります。傷みが見える面の奥を確認することは、どこまで手を入れる必要があるかを考えるための大切な工程です。この現場でも、仕上げ材を張る前に軒天の内部を調査しました。




なお、軒天の破損箇所と雨水の入り口が必ず一致するとは限りません。表面の傷みだけで原因を決めつけず、周辺部や内部の状態と合わせて判断する必要があります。
内部を確認しながら補修範囲を検討した別の事例は、バルコニーの補修工事と内部調査の事例でも紹介しています。
軒天の下地補修とバルコニー内のシール処理
軒天を支える下地を補修してから張り直す
調査後は、軒天の下地補修を行い、軒天を張り直しました。下の写真では、下地に手を入れている段階から、新しい軒天で面を整えたところまでをご覧いただけます。
軒天は、表面の板だけで仕上がっているわけではありません。その奥には板を取り付ける下地があります。仕上がると見えなくなる部分ですが、張り直す前に下地の状態を確かめ、必要な補修を行うことが大切です。




バルコニー内のシール処理
バルコニー内ではシール処理も行いました。シーリングは、部材の接続部などに充填する補修材です。軒天の復旧と合わせて、バルコニー側でも補修を進めました。
シーリングの補修範囲は、すき間の見た目だけで一律に決められるものではありません。部材の納まりや水の通り道を確認したうえで検討する必要があり、同じような症状でも建物によって対応は異なります。



物干しフレームを取り外し、支柱の根元と接続部を補修
支柱の根元にたまった水を排出し、部材を解体
物干しフレームでは、施工前の状態を確認し、支柱の根元にたまっていた水を排出しました。その後、支柱を取り外しています。取り付けたままでは見えにくい根元の状態や、部材を外して作業する過程を記録した写真です。
支柱の根元に水がたまっていたことだけで、軒天への漏水経路を特定することはできません。外から見えない部分も確認し、周辺の状態と合わせて考える必要があります。




根元を清掃し、固定部材と接続部を補修
支柱の根元を清掃した後、シーリングを充填し、支柱の固定部材を取り付けました。続いて、フレームの接続部にもシーリングを施工しています。
清掃からシーリングの充填、固定部材の取り付け、接続部の処理へと作業を進めました。組み立てた後の外観だけでは分かりにくい根元や接続部にも、こうして手を入れています。




支柱を取り付け、物干しフレームを復旧
接続部の処理を進めた後は、物干しフレームの支柱を取り付け、根元へシーリングを充填しました。その後、フレームを組み立てて復旧しています。部材をいったん取り外し、接続部に手を入れてから戻すところまでが、今回の補修内容です。
部材の脱着を伴う補修では、取り外す作業だけでなく、接続部の処理と復旧までが一連の工事です。完成した姿と組み立てる前の状態をあわせて、施工した箇所をご紹介します。




鉄骨の柱脚部まわりの工事
鉄骨部分では、柱脚部まわりの工事も行いました。柱脚部とは柱の足元の部分です。型枠の設置、柱脚部の仮養生、補強鉄筋の設置を、それぞれの写真で紹介します。
鉄骨の工事では、見える表面の塗装と、柱の足元で行う施工を分けて確認することが大切です。この現場では、仕上げに入る前に型枠や補強鉄筋を設置しました。なお、補強の方法や範囲は建物ごとの条件で検討するため、この写真の形をそのまま別の現場へ当てはめることはできません。



鉄部の下地調整から塗装、周辺の仕上げまで
鉄部は下地を整えてから塗り重ねる
鉄部は、下地調整、下塗り、上塗りを行いました。塗装後の色やつやに目が向きやすいところですが、その前に塗る面を整える作業があります。
鉄部の下地調整では、錆や劣化した塗膜の状態を確認し、ケレンと呼ばれる除去・研磨作業で塗装面を整えます。弱くなった塗膜などが残っていると、その部分から新しい塗装がはがれる要因になります。塗料の種類だけでなく、塗る前の準備が大切な理由です。




下地調整の役割や、場所による作業の違いは、塗装前の下地調整・ケレンの解説もご覧ください。
別現場の関連動画:ベランダ床下の鉄骨に、刷毛で錆止めを塗る作業です。使用塗料や施工範囲は現場ごとに異なります。
軒天の塗装と外壁のタッチアップ、フェンスの仕上がり
周辺では、軒天の塗装や外壁のタッチアップも行っています。タッチアップとは、必要な箇所を部分的に塗って仕上げを整える作業です。最後に、軒天の施工後とフェンス作業後の様子をご紹介します。
部分改修では、補修した場所の復旧と周辺の仕上げが続きます。軒天の解体時には見えていた内部が閉じられ、塗装まで進んだ姿を見比べると、調査・補修・復旧・仕上げという工事の流れが分かります。




雨漏りや軒天の傷みは、状態に合った補修を考えます
今回の工事では、軒天を開けて調べる作業、物干しフレームを取り外して行う補修、鉄部の下地調整など、完成後には見えにくくなる工程もご紹介しました。見た目の変化だけでなく、仕上げるまでの過程を知ることが、工事内容を理解する助けになります。
ベランダ・バルコニーの床面の防水については、補修の考え方と主な工程もご覧いただけます。
軒天の染みやひび割れ、バルコニーまわりの水たまりなどが気になるときは、症状が出た場所と雨の降り方、これまでの補修履歴をお伝えください。塗装で対応する部分と、部材の補修や防水上の確認が必要な部分を整理し、お住まいの状態に合わせて工事を検討します。
