火災保険が使用できる外壁補修と塗装工事

暖かい日が続いております。塗料の乾きも早くなってきますので、塗装の時期としては良いシーズンです。

さて、今回は意外にお客様がご存じない外壁の補修や屋根のリフォームなどで使える火災保険について、ご紹介致します。
もちろん、闇雲になんでも火災保険が使えるわけではないので注意が必要ですが、是非ご参考までにご覧下さい。

 

積もった雪の重みによる雨樋の破損は火災保険が適用できる

先日、塗装工事を終えたばかりのお客様からご連絡がありました。

2月に降った大雪の際に雨樋に雪が積もり、ゆがんでしまったそうです。そのせいで雨樋から水が漏れるようになり、悩んだ末に弊社までご相談を。

〈雪でゆがんだ雨樋〉

こうした自然災害で破損した雨樋などは、火災保険の使用が出来ます。
火災保険が使える補修工事として、この雨樋が一番ポピュラーなのかもしれません。

雪の重みでゆがんでしまったり、台風で壊れてしまったり、地震などで外れてしまうこともあります。
ちなみに、お客様が加入している火災保険の状況にもよりますが、通常は火災保険が適応される工事費用は20万円からが一般的と言われといます。
20万円と聞きますと、雨樋の補修工事ではここまで工事費用はかからないため、火災保険の適応が難しいのではないかと思いがちですが、高さ2メートル以上の場所でする作業は高所作業となるため、雨樋補修工事は足場を組む必要が出てきます。

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〔参考ブログ:今の季節に多い雨樋補修工事〕

今の季節に多い雨樋補修工事

足場は15万円ほどかかるため、補修そのものの工事を前提とすればこれだけで条件がほぼクリアとなるわけです。

今回のお客様は、一緒に塗装工事をするわけにはいきませんでしたが、塗装工事をそろそろご検討されているお客様の場合は、火災保険で行う補修工事と一緒に塗装工事をすることで、お得に工事ができます。

 

火災保険の対象となる補修工事はどのようなものがあるか

火災保険の対象となる補修工事は、上記にご紹介した雪による災害以外にも、台風による屋根の破損や棟板金のゆがみ、地震による壁のクラックなども含まれます。

 

テラスの屋根などに使用する波板が、台風などの自然災害で割れた場合も補償の対象です。

こちらはアクリル板が強風で外れてしまい割れた破片が外壁とエアコンのパイプに突き刺さっていた例です。
人災にもつながりなりかねないので施主にとってみればとても不安になってしまいます。

 

こちらはスレート屋根によくある棟板金ですが、築年数が経過すると下地の貫板が腐食してくる影響で外れてしまうことも台風では珍しいことではありません。
お見積りの現地調査では地面に落ちていることもありました。もちろん火災保険適用内です。

 

さらには例としてはごくわずかなのですがスレート屋根がはがれてしまう、落下してしまっているという事例もあります。

 

スレート屋根の場合は割れやすいなど強度的に弱いノンアスベスト製のものや元々クラックなどが入っている場合に飛んでしまう可能性が高くなるとも考えられます。もちろん火災保険の対象になりますが、調査や点検などでクラックなどが見つかった場合は被害を大きくさせないためにもよく業者に相談しておくといいでしょう。

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塗装工事の際には屋根も診断 塗ることのできない屋根材とは何か

但し点検といっても屋根工事などの場合は特にグレーな業者もいるため慎重になる必要もあります。屋根工事は業者にとってみれば高額に契約に結び付ける種類の工事です。しかも高所のため上に上って自分の家の屋根がどのような状態になっているか確認しずらい場所でもあります。本来大した異常がなくても大げさに煽って工事を急がせるのは結構よくあることです。

よくありがちなのが「近くで工事していて通りがかったら屋根の異常にきづいた」という職人が声をかけてくるというパターンです。ほとんどの場合は職人ではなく訪問販売のセールスと推測できますが、雨漏りの危険性を訴えてきます。

 

屋根に上るはしごを支える必要があるため2人1組でやってくるというパータンもあります。エリアを絞って訪問営業をしているのか、不審に思ったそのエリアにお住いの複数の方から集中してうちに相談があったこともあります。もし雨漏りなどの緊急性がたまたま本当だったとしても業者からすれば「数打ちゃ当たる」という理屈で多くの家を訪問して歩いているため、そのような性質の業者に依頼してよいのか、それで本当に雨漏りを止めることができる施工ができるのか慎重に見極めが必要です。

火災保険を使って費用の工事費用の負担を軽減できたとしても、工事品質に問題がある場合は本末転倒です。

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〔参考ページ:雨漏りが止まらないお家への見積り〕

またまた雨漏りのお宅へ伺いました

 

また、数年前に大粒の雹が降ったことがありました。診断は雹による被害だったのですが、こちらも火災保険の対象となります。

さらにお客様が思いつきにくいもので、台風や大雪の影響でアンテナが倒れてしまった場合にアンテナを修繕する工事も、火災保険の対象の場合が多いです。
アンテナを直すだけの工事はそこまで費用はかかりませんが、これもまた足場を組むことが必要なため、火災保険が適用されます。

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〔参考ブログ:台風で屋根がはがれてしまった事例〕

台風でお客様宅の屋根が剥がれてしまったので

 

ここでご紹介したのは、ごく一部の火災保険の対象となる補修工事例となりますが、今現在ご自宅にある自然災害による破損箇所などがありましたら、是非一度ご相談ください。
保険を上手く利用することで、破損した建材費用を保険金でカバーし、塗装工事の際に必要な足場代を10万円以下の出費で済ますことも可能になります。
将来的にでも塗装工事を考えていて、その際にこの破損箇所は火災保険がつかえるのかどうかを知りたい…というご相談でも大丈夫です。

菊池が現地調査に伺った際に、火災保険で補修工事ができることに気がついていないお客様はたくさんいらっしゃいます。その時はもちろんご提案します。せっかくかけた火災保険を、無駄にしないようにしましょう。

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〔参考動画:外壁塗装をして4年目の途中経過 見積もり担当がお客様の感想を聞く〕

自分の家以外に使用する火災保険とは

実は火災保険は、自然災害以外にも使用できる場合があります。

加入している保険の特約にもよりますが、自宅以外の家の工事費用に保険金を使えることも。
先日も、お客様のお子さんがスケボーで遊んでいた際に、お隣の家にぶつかり基礎部分を傷つけてしまったそうです。

こうした傷がついた場合は、基礎の塗り直しを行うのですが、これも火災保険を使用することが出来ます。

 

注意 火災保険を悪用しないために

ここまで、自然災害による破損箇所に火災保険が使えることについてご紹介してまいりました。
ただその反面、こうした火災保険を悪用する業者もありますのでご注意下さい。
自らが破損した箇所を、台風や大雪が原因として保険請求する業者もあります。

また訪問販売の業者などは、お客様が屋根上などの破損箇所を見られないことや工事内容が分からないのをいいことに、言葉巧みに補修工事内容を高額にし、火災保険を請求させる場合も。

これは立派な保険金詐欺です。

保険請求は、あくまでもお客様を通してされますので、明確な見積もりと補修工事内容であることを確認する必要があります。

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〔参考ブログ:悪質業者とカバー工法〕

150万円の屋根工事から学び被害を防ぐ、悪質業者とカバー工法

お客様に的確なアドバイスし、最適な工事のご提案を
日頃から塗装職人としてお客様にお会いする際に、少しでもこうした火災保険が利用できる箇所があれば、ご提案をさせて頂くのは社会的使命だと思っています。

弊社では、工事のクオリティを保つために極端な値引きはしていません。
なぜならこの値引きは、職人や工事の質の低下に繋がるからです。

しかし火災保険が使えるものがあれば、かしこく費用を抑えた工事をご提案できます。いつでもご連絡ください。
塗装職人では、お客様の家がこの先10年~15年持つために、質の高い工事をお約束いたします。

 

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〔参考動画:屋根の雨漏り対策におすすめの工事費用150万円のカバー工法〕

見積りで大切なのはお客様宅を把握すること。ご要望をうかがい図面を精査し、最適な工事を提案します。高い技術とサービスをご納得いただけるよう、いつも心がけています。施工管理技士でもあります。

些細なことでも構いませんのでお気軽にご連絡ください

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