最近、屋根塗装やカバー工法を行う際に、太陽光パネルの設置を検討される方が増えています。
特に東京都や神奈川県では、太陽光パネルや蓄電池の設置に対して国や自治体から補助金が支給されており、これらを活用することで工事費用を大幅に抑えることができます。
塗装職人でも、補助金を活用した太陽光パネルの設置に対応可能です。
今回は、太陽光パネルの設置における補助金の詳細や工事方法について、わかりやすくご説明します。
国・県・市区町村の補助金制度
太陽光パネルの設置には、国、県、市区町村それぞれから補助金が用意されています。
まずは以下の表をご覧ください。
| 国 | 都・県 | 市・区 | |
| 東京都世田谷区 | 蓄電池（DR) 初期実効容量×3.7万 ※最大60万円 | 太陽光パネル ( ①②低い方) (3.75kw以下・上限45万) ①1kw×15万円 ②パワコン定格出力合計値×15万 (3.75kw超え・上限無し) ①1kw×12万円 ②パワコン定格出力合計値×12万 ※陸屋根の場合 ・防水工事(1kw×18万)上乗せ ・架台設置(1kw×10万)上乗せ 蓄電池 容量×12万 | 太陽光パネル ( ①②低い方) ①1kw×3万円(上限30万円) ②パワコン定格出力合計値×3万(上限30万) |
| 東京都杉並区 | 蓄電池（DR) 初期実効容量×3.7万 ※最大60万円 | 太陽光パネル ( ①②低い方) (3.75kw以下・上限45万) ①1kw×15万円 ②パワコン定格出力合計値×15万 (3.75kw超え・上限無し) ①1kw×12万円 ②パワコン定格出力合計値×12万 ※陸屋根の場合 ・防水工事(1kw×18万)上乗せ ・架台設置(1kw×10万)上乗せ 蓄電池 容量×12万 | 太陽電池モジュール全体の公称最大出力1kW（キロワット）当たり40,000円 限度額 120,000円 定置用リチウムイオン蓄電池 定額 50,000円 エコキュート、ハイブリッド給湯器定額 50,000円 |
| 横浜市 | 蓄電池（DR) 初期実効容量×3.7万 ※最大60万円 | 太陽光パネル（①②低い方） ①1kw×7万円 ②パワコン定格出力合計値×7万円 蓄電池 1台当たり15万円 | 横浜市は補助金制度なし |
| 川崎市 | 蓄電池（DR) 初期実効容量×3.7万 ※最大60万円 | 太陽光パネル（①②低い方） ①1kw×7万円 ②パワコン定格出力合計値×7万円 蓄電池 1台当たり15万円 | 太陽光パネル ( ①②低い方) ①1kw×7万円(上限28万円) ②パワコン定格出力合計値×7万(上限28万) 蓄電池 容量×10万円(上限70万円) |
こちらの表に合わせて、世田谷区、杉並区、横浜市、川崎市を例に、具体的な補助金額を以下にまとめました。
例：一般的な戸建て住宅で、太陽光パネル5kW、蓄電池10kWhを設置する場合
世田谷区
国：蓄電池 10kWh × 3.7万円 = 37万円
東京都：太陽光パネル 5kW × 12万円 = 60万円
東京都：蓄電池 10kWh × 12万円 = 120万円
世田谷区：太陽光パネル 5kW × 3万円 = 15万円（上限30万円）
補助金合計：232万円
杉並区
国：蓄電池 10kWh × 3.7万円 = 37万円
東京都：太陽光パネル 5kW × 12万円 = 60万円
東京都：蓄電池 10kWh × 12万円 = 120万円
杉並区：太陽光パネル 5kW × 4万円 = 20万円
杉並区：蓄電池 定額 5万円
杉並区：エコキュート・ハイブリッド給湯器 定額 5万円
補助金合計：247万円
横浜市
国：蓄電池 10kWh × 3.7万円 = 37万円
神奈川県：太陽光パネル 5kW × 7万円 = 35万円
神奈川県：蓄電池 定額 15万円
補助金合計：87万円
川崎市
国：蓄電池 10kWh × 3.7万円 = 37万円
神奈川県：太陽光パネル 5kW × 7万円 = 35万円
神奈川県：蓄電池 定額 15万円
川崎市：太陽光パネル 5kW × 7万円 = 35万円（上限28万円）
川崎市：蓄電池 10kWh × 10万円 = 100万円（上限70万円）
補助金合計：185万円
横浜市は市区町村の補助金がないため合計金額は控えめですが、世田谷区や杉並区では東京都の充実した補助金に加え、区独自の補助金もあるため、200万円を超える支援を受けられる場合があります。
太陽光パネルの設置費用は、一般的に約300万円。補助金を受けられれば、実質負担は68万円になります。
また太陽光パネルを設置することで電気代が年間約20万円節約できるので、3〜4年で工事費用を回収可能な場合があります。
さらに、太陽光パネルの寿命は30〜35年と長く、長期的なコスト削減となるでしょう。
なお、東京都では2025年4月から新築住宅への太陽光パネル設置義務化が始まりました。補助金を活用することで、コストを抑えつつ環境に配慮した住まいを実現できます。
また、世田谷区では屋根塗装に遮熱塗料を使用する場合、13万円の補助金が支給されるため、これを併用すれば、さらに節約効果が高まります。ただし、カバー工法はかなり限定されます。
塗装職人では、補助金の申請手続きや書類準備もサポートしますので、初めての方でも安心してご依頼ください。
※国の補助金（DR)は例年より申し込みが多く本年度の公募は終了しました。 来年もあることを祈ります。
他の補助金も予算がなくなり次第終了しますのでご注意下さい。
太陽光パネルの設置方法
太陽光パネルの設置方法は主に2つあります。
屋根に穴を開ける設置方法
屋根に穴を開けて太陽光パネルを固定する方法です。「雨漏りが心配」という方もいらっしゃいますが、適切な防水処理を行うことで雨漏りのリスクはほとんどありません。
菊池自身も、これまで多くの現場で施工してきましたが、太陽光パネルを取り付けたことで
空いた穴が原因で雨漏りが発生した事例は報告されていません。
ただし、屋根塗装の際にはパネルの脱着が必要で、費用として20〜30万円程度かかります。太陽光パネルがある部分は紫外線による劣化が少ないため、塗装の頻度は低めですが、10〜15年後には塗装が必要になる場合があります。この点も予算に考慮しておくとよいでしょう。
カバー工法によるキャッチ工法
カバー工法は、既存の屋根の上に新たな屋根材を重ね、太陽光パネルのアタッチメントを屋根材の接合部に挟み込む方法です。
特に、スーパーガルテクトのような高耐久屋根材を使用する場合、屋根に穴を開ける必要がなく、雨漏りの心配がありません。カバー工法の寿命は約30年で、太陽光パネルの寿命（30〜35年）とほぼ同等となります。そのため、長期的なメンテナンスコストを抑えたい方におすすめです。
30年後には屋根全体の改修が必要になる場合がありますが、家の建て替えを検討するタイミングと重なることも多く、合理的な選択といえます。
塗装職人のサービスと試算のメリット
塗装職人では、信頼性の高い2社の太陽光パネル業者と提携し、高品質な施工を提供しています。
補助金の種類や申請方法をわかりやすくご案内し、書類準備やサポートも万全です。
いつでも、お客様のご自宅に最適な太陽光パネルの容量や蓄電池の規模、電気代の節約額をシミュレーションが可能で、図面をご用意いただければ、詳細な試算を行い、どの工法が適しているかご提案します。
また、弊社では戸建てだけでなくマンションの屋根にも対応を。通常のカバー工法の屋根材は2mを超えるため、運搬に足場が必要ですが、弊社で使用しているスーパーガルテクトCなどはコンパクトでエレベーターでの運搬が可能です。立地によっては足場不要でカバー工法を実施できるため、コストを抑えられます。
このように、現場の状況に合わせた提案はコスト削減にもつながるのです。
横浜市、川崎市、世田谷区、杉並区にお住まいの方は、塗装工事の際に豊富な補助金を活用して太陽光パネルやカバー工法することをおすすめいたします。
経済的かつ環境に優しい住まいを実現可能です。
塗装職人では、お客様のご自宅に最適なプランを提案し、補助金の申請から施工までトータルサポートいたします。