塗装工事をする際には、工事の技術や内容ももちろん重要ですが、トラブルを回避するための事前準備も欠かせません。
塗装工事は、お住まいの家を塗装する工事です。あたりまえのことですが、工事が終わった後もお客様はそこに住み続けます。
万が一工事中にトラブルが発生して、その禍根が残るようでは良い工事と言えません。
そのため、ご近所への挨拶、事前の打ち合わせ、工事前の安全対策が非常に重要です。
今回は、そんなご近所への挨拶や安全対策についてご紹介します。
工事開始のご挨拶と近隣への工事打ち合わせ
最近は、お隣との距離が非常に近い戸建て住宅が多くなっています。
そのため、足場の建地と境界が密接している現場や、塗装する外壁に接する形でお隣の駐車場があるケースが増えています。
お客様の敷地に建地を置ける場合はまだよいのですが、建地を隣地へ置く必要がある場合は、お隣へのご挨拶だけでなくお打合せが必要です。また、塗装する外壁とお隣の駐車場が近い場合も同様です。

工事のご挨拶だけであれば、工事開始の数日前に、お客様宅の前後左右・向こう三軒まで伺い、工事開始日などを書面などでご連絡します。
ご挨拶では工事の開始日以外にも、高圧洗浄日などをお知らせします。
高圧洗浄は、飛沫防止のメッシュシートを張っていても汚れた水が飛ぶ恐れがあるため、その1日だけはお洗濯物を干すのを避けていただきたいからです。
(万が一、当日に洗濯物が干してある場合は再度訪問して取り込みをお願いします。)

しかし、お隣と工事の打合せが必要な場合には、契約が終わったその足で、お客様と一緒に近隣宅へお伺いします。
別日にお客様と待ち合わせて打ち合わせに行くこともありますが、工事が決まった日から早めにお伺いし、打ち合わせすることが基本です。
お隣の方に、工事の説明、足場設置のお願い、詳細な打ち合わせを行うことで、工事をスムーズにスタートできます。
空中越境(建地はお客様宅にあるが、お隣の敷地に足場が張り出し空中でお隣の敷地を越境すること)の場合も、足場が空中的に隣地にかかるため、必ず事前にご説明をします。
例として、先日境界フェンスの取り外しが必要になった現場では、お隣の方にご了承いただき、カーポート屋根やアクリル板と同時にフェンスを一時的に外し、工事後に元に戻しました。
境界線上のフェンスは原則「共有」となるため、こうした許諾が必須です。

塗装する外壁と駐車場が近い場合は、お車の移動や塗料飛散防止のためのシートかけ許可をお願いします。
これらをお客様と一緒にお隣の方へご説明することで、トラブルなく工事を進められます。
お隣に工事ご協力のお願いを出来ない場合
お客様が近隣の方と疎遠な場合、足場の越境などに難色を示すことがあります。
その際、弊社では足場を敷地内にぎりぎり立て、空中吊り下げにする、高圧洗浄時にメッシュシートにプラスしてビニールシートを追加するなど工夫しながら最大限努力します。
さらに、お隣の木の枝がお客様宅の壁に触れている場合の剪定も、ご協力がいただけずトラブルになりやすいです。
剪定費用は木の所有者(隣の方)負担が原則ですが、費用を出さないと言われることがあります。
「切るなら勝手にどうぞ」と言われ、一応の許可は得られても、剪定費用を出して頂けない。そのため、弊社で最低限の伐採を行い、少しでも費用を抑えるためにお客様にゴミ処理をお願いした事例もあるほどです。(枝は事業ゴミ扱いになるため、お客様に粗大ゴミで出して頂く方が費用を抑えることができます。)

どうしてもお隣の協力なしには工事が出来ない場合には、工事を断念することもありますが、ご協力が得られない中でも、これまでの現場経験から最大限の対応をし、完工を目指します。
お客様の許諾が必要な工事の安全対策
お客様の許諾が必要なもので、意外に盲点なのが外部への安全対策です。
例えば、お客様の敷地が公道に面しているかつ、足場を公道に立てる時には、警察への道路使用許可・占用許可が必要です。
その際にはガードマン配置が必須となり、道路の入口出口で2名ずつ必要なため計4名、費用は合計10万円ほどかかります。
ガードマンについて見積書に計上すると、「他社では必要と言われなかった」とおっしゃる方もいますが、許可申請書にはガードマンの記載が不可欠で、配置なしで事故が起きれば責任問題になります。
他社がガードマンを設置しない理由は、許可申請自体をしていない等です。
一見すると費用がかからずお得に思えますが、通行人が公道を歩く以上、非常にお客様にとってリスクの高い工事になります。
また、「御社のスタッフでガードマンを代理できないか」と言われる場合もありますが、弊社スタッフをガードマン代わりにしても給料が発生するため、無料対応はできません。
先日も、小学校近くの現場で工事を行った際に、登下校の時間帯を考慮してガードマンを配置し、無事故で工事を終えました。
子どもが多く通る場合は、予想外の事故の可能性が高くなるため、注意が必要です。

また電線と建物の距離が近い場合も、電線防護管の設置を安全のためにご提案します。
足場を屋根上まで立てた場合に、電線と距離が近いと感電する恐れがあるからです。
これらは職人の安全はもちろん、お客様が安心して工事を終えられるよう配慮したものです。
ガードマンの設置や電線防護管の設置を行わず事故が起き、万が一死亡事故になれば、工事後に事故はお客様の記憶に残ります。また被害者が職人だけでなく近所の方であった場合、近所づきあいに長期的な影響を及ぼすでしょう。

トラブルを残さないためにも、これらの安全対策は必要なのです。
工事は始める前の事前準備がトラブルを回避する
工事前に近隣への挨拶・打ち合わせ・安全策をしっかり行うことで、工事中に起るトラブルを大幅に回避できます。
工事は通常月〜土曜日に行い、祝日も対応可能ですが、お客様のご希望や地域性に応じて休みに調整します。
もしも「ご近所の許可が難しいかも」「木の剪定が必要かも」などの不安があれば、まずは一度弊社までご相談ください。
見積担当が丁寧に状況を確認し、最善の方法をご提案いたします。
