マンション修繕の現場。みんなで足場を一周
横浜市南区にある3階建てのマンションの塗り替えです。
まずはこの写真をご覧ください。すごくないですか?

崖に面しているマンションの足場
こちらのマンションの東面は崖になっているんですが、私は最初見た時に思ってしまいました。
「うぅ…こりゃ足場が絶対大変だ…。」
もちろん足場屋さんにお願いしたんですが、私も今回の崖のような斜め部分から組む足場は初めて見ます。足場の職人さん6人で組みはじめましたが、さすがに大変そうでしたので、職人さんが動きやすいように、付近にある植木などもせっせと、管理の理事の方にもお手伝いいただき一緒に移動させました。
私も様々な足場を組んできましたが、これを見てしまうと、さすが専門職には勝てないと納得せざるを得ませんでした。


ただ、このようなのり面(崖)マンションやビルなどの場合、反対側の玄関入り口が2階だったりします。このマンションもそうだったのでそちらの面は逆に高さもなく危険性が少なく感じました。
そして足場の周りにメッシュシートを張って完成です。

途中経過報告会
その後、住民の皆さんとの途中経過報告会がありました。
足場を組んでみて、改めて傷みが分かった箇所や、それに対してどのような対処をするのか話し合いました。現時点での不安なところをお聞きしながら、実際に皆さんと一緒に足場にも上ってぐるりと1周しました。
ほぼ全員の世帯主の方が足場を上るということで、1階周りと屋上の点検です。


特に2階に住んでいる住民の方からは、外側から間近に自身の部屋を見るのは初めての経験だったのではないかと思います。屋上の防水工事も行うので、亀裂やはがれているところなどの確認もしていただきました。(ちなみに、女性の方が被っているヘルメットは自前とのこと。流石です!)
実はこのマンションには、我々と同業の方がお住まいとのこと。といっても、見積もり段階からそのことは知っていました。ただ、まさか一級塗装技能士で、しかも塗装科の職業訓練指導員であるとは思いもよりませんでした。
昨日、じっくりとお話させて頂いた時に初めて知ったのです。改めて名刺交換させていただいたんですが、他の人から見たら、「住民と職人が名刺交換?」という、何とも不思議な光景に写っていたかもしれません(笑)
相手の方も私の名刺を見ながら、「あぁ、一級塗装技能士ですねぇ…えっ!職業訓練指導員も!?私と同じだっ!」と、驚かれているようでした。
それはそうと、ここだけの話、私がちょっとキンチョーしたのは足場にその方も上ってこられたことです。あくまでもその方は住人なので当然ではあるのですが。しかも、支店も地方に何か所か出していて、小さからぬ規模の設計事務所からスカウトされて、今はバッチリ塗装の監督をされているとのこと。
「あまり、じっくり見ないでね♪」
私の心の中ではそんな思いが満々でした。もちろん変な仕事はしていないのですが。
そして、その時はある疑問が浮かんだので、質問をさせていただきました。
「どうして、自分のところで塗装をしようと思わなかったのですか?」
「いや、もし何かあったときのことを考えるとね」
「あ、やっぱりそういうことですか…」
その気持ちはよく分かります、と妙に納得しまう自分がいました。私も同じくマンション住まい。子供を通じて仲良くさせてもらっている方もマンション内には大勢います。

もし自分が住んでいるマンションを塗るとしたら、それが例えいつも通りの仕事をしたとしても「万が一何かあった場合」を考えてしまうと、想像以上に精神的なプレッシャーが掛かると思うんです。
抱える必要の無いリスクを抱えてしまうような、これまでの付き合い方に変化が生じてしまうような、あまり上手く言えませんが、そんな感じです。何となく分かりますよね…(苦笑)
