横浜市緑区の基礎塗装|玄関まわりの下塗りから仕上げまで【第7編】
横浜市緑区の施工事例、第7編は基礎の塗装です。外壁や屋根に比べると目立ちにくい場所ですが、玄関へ向かう階段や通路から近くに見えるため、住まいの足元の印象に関わります。今回は基礎の表面に下塗り、中塗り、上塗りを行いました。構造体をつくり直す工事や補強ではなく、表面を塗装して仕上げる作業です。水切り、階段、雨樋などが集まる玄関まわりで、どのように面が整っていくかをご紹介します。
植栽や設備がある基礎まわりの状態

植栽や室外機の周辺にある基礎まわりです。上には外壁と水切りがあり、足元には植栽や室外機などが置かれています。基礎は建物の周囲に続きますが、どこも同じように手が届くとは限りません。近くに設備がある部分、植物が寄っている部分、通路が狭い部分など、作業する場所によって条件が変わります。塗装の範囲を考える際は、壁の面積だけでなく、足元の環境も見ておくことが必要です。基礎そのものに加えて周辺の状況を把握することが、作業の準備につながります。
別現場の関連動画:塗る部分と残す部分の境を保護する考え方を、外壁の窓・部材まわりの養生で紹介します。基礎と階段など、異なる部材が接する場所を見る際の補足です。映像自体は基礎塗装とは別の作業例です。
水性パーフェクトシーラーで下塗り


基礎の下塗りには、ニッペの水性パーフェクトシーラーを使用しました。主剤と硬化剤の容器が並んでいます。外壁の仕上げ材をそのまま基礎に塗るのではなく、下塗りには下塗りの役割に応じた材料を用います。建物の足元は、外壁より色が暗く見えたり、地面に近い影に入ったりする場所です。見た目の変化だけでは分かりにくい工程もあるため、仕上げ色になる前にどのような作業を行うのかが、工事内容を知るポイントになります。
階段脇の基礎に、ローラーで下塗りを施しています。透明系の下塗りは、白い塗料のようにはっきりと色を変えるものではありません。それでも、仕上げ塗料を重ねる前に行う一つの工程です。階段の段差に合わせて基礎の見える高さも変わるため、ローラーを動かす範囲は場所ごとに異なります。水切りの下端と階段側の境目を見ながら、広い面から狭い面へと塗り進めます。低い位置での作業でも、面が切り替わるところまで意識することが大切です。
仕上げの色を塗る前に、下地に合わせた下塗りを行います。下塗りが担う役割と、素材による考え方の違いは、当社の「下塗り」で説明しています。
グレーの中塗りから上塗りへ


下塗りに続き、基礎へグレーの中塗りを行いました。ここで色が入り、外壁の下に続く面の印象が変わってきます。白い縦樋が近くにある部分は、壁との隙間や管の周囲など、ローラーを大きく動かしにくい形です。平らで広い面と同じように一気に進めるのではなく、その場所で道具が入る範囲に合わせて作業します。塗装の仕上がりは中央の面だけでなく、このような設備まわりとのつながりにも表れます。
さらに上塗りを重ね、基礎を仕上げています。中塗りと近い色で進む工程では、色が大きく変化しないため、途中と完成の区別が見た目だけではつきにくいこともあります。今回も、グレーになった段階で作業を終えず、上塗りまで進めました。基礎の表面には細かな凹凸があり、光の向きや道具の当たり方で見え方が変わります。広い面を塗りつなぐと同時に、部材の脇や隅まで仕上げることが、全体のまとまりにつながります。

基礎の仕上げに使用した材料は、ニッペのキソエースです。下塗りに用いたシーラーとは別の材料で、今回の基礎表面を仕上げています。材料名が分かると、外壁や屋根の塗料と、どの部分で使い分けているかを捉えやすくなります。表面の色だけでは同じグレーに見える材料でも、使う場所によって仕様は変わります。工事内容を確認する場合は、商品名とあわせ、どの部位の下塗り・仕上げなのかを対応させて見ておくと、見積りや工程の説明も理解しやすくなります。
今回の基礎には、外壁とは別の塗料を使っています。塗料は名前や色だけで選ぶのではなく、塗る部材や下地の状態に合わせて考えます。その基本を「塗料の種類」にまとめています。
水切りと階段の間に続く面を整える


塗装後は、水切りの下から階段の近くまでグレーの面が続く仕上がりになりました。外壁、水切り、基礎には、それぞれ異なる色と形があります。基礎だけを近くで見ると一枚の面ですが、少し離れると外壁を支える帯のように見え、建物の足元の印象をまとめています。玄関まわりでは毎日通る位置から目に入るため、正面だけでなく、階段を上り下りする方向からの見え方も大切です。境界に沿って色が納まることで、それぞれの部材の輪郭も分かりやすくなりました。
角のまわりでは、白い縦樋や周囲の植栽と基礎との関係が分かります。角を一つ曲がるだけでも、正面からは見えなかった狭い面が現れます。塗装後の仕上がりを見るときは、広い部分に加え、こうした折り返しも目を向けたいところです。また、植栽の影や雨樋の影は、塗装面の色とは別に見え方へ影響します。明るさの違いだけで色むらと決めず、部材の位置や光の当たり方も合わせて見ると、仕上がりを落ち着いて確かめられます。
別現場の関連動画:細かな凹凸のある塗装面を近くで確認し、小さな塗り残しを手直しする外壁の例です。本編のキソエースを使った基礎塗装とは部位と材料が異なります。完成面を見る際の着眼点としてご紹介します。

階段に沿って続く基礎の仕上がりです。段差があるため、足元の線は水平な地面に面する基礎とは違う形になります。タイルの階段と塗装した基礎が接する部分は、材質も表情も異なります。その境目を含めて見ることで、塗り替えた範囲と既存のまま残る範囲が分かります。外壁だけを見上げていると気づきにくい箇所ですが、玄関へ向かう動線では身近な部分です。建物全体の工事の終盤に、足元まで印象がそろってきました。
基礎の仕上がりも含め、工事の最後には建物全体を見直します。当社の完了確認からお引き渡しまでの考え方は、「お引き渡し」でご案内しています。
基礎の塗装を検討する場合は、まず表面をきれいにしたいのか、ひび割れなど気になる症状があるのかを分けて整理すると、相談したい内容が明確になります。今回のような表面の塗装は、建物の足元を整える作業です。見た目の仕上がりと、構造上の問題への対応をひとまとめにせず、現状に合う工事内容を確認することが大切です。塗装する範囲が玄関側なのか、側面まで含むのかによっても作業の条件は変わります。周辺の設備や植栽も含めて確認しておきましょう。
これで、屋根、外壁、付帯部、ベランダ床、基礎と、それぞれの部位で進めた工事をご紹介しました。建物の塗り替えは、広い面から小さな取り合いまで、異なる作業の積み重ねです。次の最終編では、足場のある段階の細部から、足場が外れた外観までを通して、住まい全体の仕上がりをご覧いただきます。
