MENU

横浜市緑区の外壁・屋根塗装|施工前の確認から高圧洗浄まで【第1編】

横浜市緑区で、モルタル外壁とスレート屋根を中心とした塗装工事を行いました。外壁や屋根の色が変わる前にも、現況の確認、足場の準備、洗浄といった作業があります。今回はまず、建物の各面や玄関まわりを確認した段階から、屋根と外壁を洗い、塗装へ進むための準備をした様子をご紹介します。

目次

正面だけでなく、建物の側面と足元も確認

施工前の正面には、外壁に加えて窓、縦に通る雨樋、門柱など、異なる部材が集まっています。建物の側面へ回ると、窓の配置や壁の高さも変わります。塗り替えの相談では正面の印象に目が向きがちですが、実際の工事範囲を考えるには、こうした面ごとの違いを把握することも大切です。

玄関側には階段、門柱、室外機があり、その上に外壁と窓が続いています。外壁塗装では、壁だけを独立して扱えるわけではありません。塗る部分に接する設備や、お住まいへの出入りに使う場所を含めて、作業する範囲と保護する範囲を整理していきます。

足元では、外壁の下に基礎があり、その境目には水切りが通っています。植栽の背後にも壁が続いているため、道路から見える部分だけでは建物全体の状態をつかめません。上の壁面と下部の部材を分けて見ると、外壁、基礎、水切りという工事の区分も分かりやすくなります。

壁が内側へ折れる入隅や玄関前の門柱も、施工前に確認した箇所です。門柱の表面には黒ずみが見られました。色の変化だけで傷みの原因を一つに決めることはできませんが、表面の状態を確かめることは、洗浄や塗装を進めるうえでの出発点になります。

塗る前にどこを見て、どのように塗料を選ぶのかは、当社の「外壁と屋根の調査・診断」でも紹介しています。

足場の搬入と、屋根に近づいて行う確認

足場の部材を搬入した日は雨模様でした。建物の前に運び込んだ部材を使い、外周の足場を組んでいきます。外壁の高い位置や屋根の周囲で作業するために、作業場所へ移動する通路や足元を整える工程です。この準備を経て、翌日から屋根と外壁の高圧洗浄へ進みました。

別現場の関連動画:住宅の外周に足場を組む流れを紹介します。敷地や建物の形、足場を支える位置は今回と異なります。

合わせて観たいYouTube
足場屋さん・ある住宅街の一角で

足場を設けたあとの屋根は、広い面と、頂部や屋根面の境を覆う棟板金とで構成されています。地上からは分かりにくい屋根材の重なりや表面の様子も、高い位置では見渡せます。屋根面と金属部分は素材が異なるため、次の塗装工程でも部位を分けて作業しました。

屋根材には、近くで見ると線状のひび割れがありました。塗り替えでは色を整えるだけでなく、このような箇所への対応も必要になります。今回の屋根も、洗浄から下塗りへと進めたあと、ひび割れ部分を補修して仕上げました。補修の具体的な様子は第2編でご紹介します。

棟板金に沿って屋根面を見ると、平らな金属面と、段状に重なる屋根材との違いがよく分かります。屋根をひとまとめに「塗る」と表現しても、手を入れる箇所は一様ではありません。板金の下地調整と屋根材の塗装を区別することが、工事内容を理解するポイントです。

足場は高い場所に届くための設備であり、塗るときの姿勢や動きやすさにも関わります。組み方と塗装作業の関係は「足場」のページで詳しく紹介しています。

屋根から外壁へ、高圧洗浄を進める

屋根にはカビやコケの付着があり、高圧洗浄機で表面を洗い流しました。塗装前の洗浄は、見た目をきれいにするだけの作業ではなく、塗る面の汚れを落として次の工程へつなぐ準備です。仕上げの塗料に目が向きやすい工事ですが、その前にどのような下準備をするかも欠かせません。

洗浄中は、ノズルの先から水が広がり、屋根材の表面を洗っています。水を当てる範囲は、屋根の形や部材の配置に沿って変わります。過去の現場でも、洗浄は出力の大きさだけで考えず、洗う場所の形や状態に応じて進めることを大切にしてきました。

別の角度では、水が当たる位置と、周囲に連なる屋根材の重なりが見えます。洗浄をすれば、ひび割れそのものまで直るわけではありません。表面を洗う工程と、傷んだ箇所を補修する工程は役割が異なり、このあとそれぞれの作業へ進んでいきます。

外壁も高圧洗浄を行いました。窓に接する壁面では、平らな面だけでなく、開口部の縁や段差もあります。洗浄を行う際には、塗装面のほか、隣接する窓や設備にも目を配る必要があります。壁を洗う作業と、周囲への気配りを切り離さずに考えることが大切です。

塗装前の洗浄で汚れを残さないことが、次の工程を支えます。屋根や外壁の洗浄については「高圧洗浄」でもご覧いただけます。

別現場の関連動画:屋根や外壁、窓まわりを高圧洗浄する作業です。複数の別現場の映像で、下地や汚れの状態、作業条件は今回と同一ではありません。

合わせて観たいYouTube
高圧洗浄をする塗装職人たち

洗浄後の屋根と、塗装を支える足場

洗浄を終えた屋根全体です。まだ仕上げの色は塗られておらず、屋根材の並びや棟板金の形がそのまま見えています。この段階を経て、金属部分の研磨や下塗り、屋根面への下塗りなどを重ねていきました。完成した色だけでは見えなくなる準備の一つです。

棟板金の近くでは、金属の縁に沿って屋根材が接しています。塗装する面が切り替わる位置は、広い屋根面とは形状が異なります。洗浄後の状態を部位ごとに見ておくことで、次に扱う面や細部を捉えやすくなります。屋根の形をたどりながら作業を進める理由もここにあります。

複数の屋根面を見渡すと、方向の違う面が棟に集まっている様子が分かります。塗装工事は、広い面を一度塗れば終わる作業ではありません。面の向きや軒先、板金との境目を含めて進めるため、下準備から仕上げまでにはいくつもの工程があります。

塗装工事が進む間、建物の周囲には足場と飛散防止シートを設けていました。シートは建物を隠すためのものではなく、作業中の周囲への配慮に使う設備です。屋根と外壁の両方を扱う今回の現場でも、建物の外周を囲む形になっています。

工事中の正面では、窓や玄関の位置に沿って足場が組まれ、車両や作業のためのスペースも必要になります。住まいの塗り替えは、完成時の色だけでなく、工事中に建物まわりがどのような状態になるかも気になるものです。相談の際には、作業範囲とあわせて確認しておくと見通しを持ちやすくなります。

外壁や付帯部分の作業が進んだあとも、施工終盤まで足場が残る段階がありました。下準備、各部の塗装、仕上がりの確認という流れの中で、足場を利用して工事を進めています。次の第2編では、ここから屋根の下地調整、ひび割れ補修、塗装と縁切りへと話を進めます。

塗り替えを検討するときは、使う塗料と同じように、施工前に何を確認し、何を洗い、どこを補修するのかにも目を向けてみてください。外壁の下部や屋根の細部まで分けて説明を受けると、ご自宅に必要な工事を考えやすくなります。

この施工事例の連載一覧(全8編)

この記事を書いた人

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。
塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

目次