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横浜市緑区の外壁塗装|ひび割れ補修と窓まわりの養生【第3編】

横浜市緑区の塗装工事では、屋根と並行して外壁の準備を進めました。外壁に仕上げの色を塗る前には、ひび割れなどの部分的な補修と、塗料を付けない箇所の養生があります。どちらも完成すると目立ちにくい工程ですが、塗る面を整え、窓や設備、生活に使う場所を保護するための大切な準備です。

目次

足場から見る外壁と、玄関まわりの準備

足場からは、バルコニーの内側や窓のまわり、壁が内側へ折れる入隅が見えます。外壁は一枚の大きな平面ではなく、窓や立ち上がり、角の部分が連続しています。広い面だけでなく、こうした形の変わる箇所も含めて作業を進めていきます。

玄関階段と通路には、緑色のシートで養生をしました。養生とは、塗料を付けない場所をシートやビニール、テープなどで覆って保護する作業です。壁の塗装に入る前に、床や階段のように足元で使う場所にも準備を施しています。

窓や玄関まわりを覆う養生は、塗料の付着を防ぎ、塗る範囲の境目を整えるための準備です。場所に合わせた保護の方法は「塗装の養生」で紹介しています。

別現場の関連動画:窓や開口部をシートとテープで覆う養生の実演です。開口部の形や周辺の納まりは今回と異なりますが、塗らない部分を保護してから塗装へ進む様子が分かります。

合わせて観たいYouTube
塗装職人、養生をする

既存タイルの状態も、塗る前に把握

外壁の角にある既存タイルには、端の割れや欠けが見られました。塗装する壁の近くには、こうした別の仕上げ材もあります。工事前後の状態を考えるうえでは、塗装対象だけに目を向けず、隣接する部材も含めて把握しておくことが役立ちます。

別の角度からは、タイルの端部の形と傷みが分かります。この箇所は既存の状態として確認した部分です。外壁のひび割れ補修とタイルの補修は同じ作業ではないため、塗り替えの相談でも部材ごとに分けて工事範囲を確かめると、認識の違いを防ぎやすくなります。

壁付けの設備と、角部の下地を整える

壁付けの換気フードをビニールとテープで覆い、その外周の取り合いを処理しました。取り合いとは、壁と器具など、異なるものが接する境目のことです。器具を保護する養生と、まわりの壁を整える作業を組み合わせています。

壁の外側へ出た角や段差の接する部分には、白い補修跡が見えます。角は二つの面が出会う場所なので、正面から見た状態と側面から見た状態が異なります。壁の広がりを追いながら、こうした形の変わる位置にも手を入れました。

配管が通るところでは、設備自体を覆い、そのまわりの壁を整えています。壁面に固定された部材があると、塗装する面と保護する面が近接します。境目の位置をはっきりさせておくことが、その後の外壁塗装を進める準備になります。

出隅に沿った部分にも補修を行いました。出隅とは、壁が外側へ曲がる角のことです。平らな面に続く細い角でも、外壁全体の輪郭をつくっています。壁面と角を別々に見ておくと、塗装前に整える箇所を捉えやすくなります。

笠木下のひび割れを補修

外壁の上端を覆う笠木の下には、縦方向のひび割れがありました。割れた部分に白い材料を入れ、補修を進めています。まず必要な箇所を部分的に処理する工程で、この段階では壁全体を下塗りする作業とは分かれています。

続いて、補修した部分の表面をならしました。ひび割れの線に沿った処理だけでなく、その周囲の仕上がりも整える作業です。上から塗装する壁では、補修と塗装を続く工程として考えることが大切になります。

近くで見ると、外壁の表面には細かな凹凸があり、その中に補修した部分がつながっています。平滑な壁とは表面の様子が異なるため、下地を整える際にも、元の壁の表情を見ながら扱うことになります。

少し離れて見ると、立ち上がり壁の複数の位置に縦の補修跡が見えます。手元で処理する部分と、壁全体の中での位置をあわせて見ると、どこへ手を入れたかをつかみやすくなります。部分補修を積み重ねて、全面の塗装へつなげました。

ヘラ状の道具を補修部分に当て、白い材料をならしているところです。下地を整える作業では、ローラーで広い面を塗るときとは違い、局所的な箇所に手をかけます。小さな道具を使う作業も、外壁塗装の工程の一部です。

壁付けの器具のまわりにも、白い材料で処理した部分があります。器具の輪郭は曲線になっているため、直線的な壁の角とは形が違います。壁と接する縁に沿って作業し、養生した器具のまわりを整えました。

ひび割れの補修方法は、外壁の種類や傷み方に合わせて選びます。補修材の選び方と補修跡への配慮は「モルタル外壁のひび割れ補修」でも説明しています。

刷毛で処理したあと、壁面全体へつなぐ

外壁の細かなひび割れには、フィラーを刷毛で擦り込み、下地を整えました。今回はこのような細いひび割れについて、シーリング材を充填するほどの状態ではないと判断し、補修跡が目立つことにも配慮して処理しています。割れの状態を見て、塗装へつなぐ方法を考える作業です。

外壁の上部には、細かなひび割れに沿って処理した白い跡が残っています。仕上げを塗る前なので、処理した場所が元の壁面と見分けやすい状態です。ここから壁全体へ下塗りを施し、その上に仕上げの色を重ねていきました。

広い壁面では、縦だけでなく横方向につながる補修跡も見えます。ひび割れの位置や形は一様ではありません。塗り替えの際には、同じ建物の中でも場所によって状態が違うことを踏まえ、必要な部分へ対応することが大切です。

足場から見下ろした面にも、白く処理した部分が続いています。高い位置と低い位置では、地上からの見えやすさも変わります。全体を塗る前のこの段階では、壁面の広がりと、部分的に処理した箇所を見渡せます。

補修を進めた外壁では、白い帯状の跡と、養生した窓が並んでいます。塗る面の準備と、塗らない面の保護が同時に進んでいる状態です。下地補修と養生を済ませてから、次の下塗りへ作業をつないでいます。

窓や換気フードの近くでも、細かな凹凸のある壁に白い処理部分が広がっています。補修に使う材料は、目の前の割れを埋めることだけでなく、その上から塗装する工程との関係も考える必要があります。気になる割れがある場合は、自己判断で材料を塗り込む前に相談すると、その後の塗り替えも含めて検討できます。

塗装中も、周囲の設備と床を保護

暑さを感じる時期の工事中、お客様から保冷箱に入れた飲み物のお気遣いをいただきました。日々の作業を気にかけてくださり、ありがとうございます。こうしたお気持ちにも感謝しながら、外壁の下地づくりと周囲の養生を進めました。

バルコニーでは、床面と笠木に養生をしました。壁を塗る工程で塗料が周囲へ付かないよう、接する部分を分けて保護しています。壁を塗る準備として行っている床養生であり、床そのものの塗装工程とは別の作業です。

縦樋や換気フードを覆い、玄関前の通路や目隠しパネルにもビニール養生を行いました。養生は一度だけ行えば終わりというものではなく、塗る部位や周囲の形に合わせて考える準備です。塗装する面の近くに何があるかによって、覆う場所も変わります。

植栽とその足元も、ビニールやシートで保護しました。塗料が付かないよう覆うことに加えて、植栽の養生内に空気が通ることにも配慮しています。第4編では、補修と養生をした外壁に下塗り、中塗り、上塗りを進め、色を整える様子をご紹介します。

窓だけでなく、床や砂利、室外機まで作業に合わせて保護する別現場の例は、塗装工事の養生はこれから起こることに対しての対策をご覧ください。

別現場の関連動画:テープの端を押さえ、窓枠や部材との境目を整える養生の細部をご紹介します。先のシートで広く覆う作業に続き、塗り分ける線の近くでどのように手を動かすかをご覧ください。映像はサイディング外壁の別現場で、本編のモルタルのひび割れ補修とは異なる作業です。

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塗装職人が語る養生

この施工事例の連載一覧(全8編)

この記事を書いた人

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。
塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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