本日は過去の事例から、3月6日に行った三浦市向ヶ崎町での作業風景をお届けします。
職人は引き続き、一級塗装技能士であり、塗装指導員でもある川口。
前回はシャッター、フードカーバーのケレンとサビ止め塗布を終えたました。今回は上塗りをして完了となります。
施工前にはシャッターの周囲に、テープとビニールが一体となったマスカーで養生をします。先日もしていたのですが、その日の作業終了とともに撤去したため、新たに覆います。
こちらで使用するのはハナコレクション100ファインというシリコン樹脂塗料。色は黒です。
まずは、刷毛でダメ込みから開始。平バケで主にシャッターのわずか空いている隙間に塗料を塗り込んでいきます。
ローラーだけではこの隙間にしっかり塗料が付着しないので、そこだけ塗膜が薄くなってしまいます。可能な限り、全体に均等に塗膜をつけて仕上げるため、この工程が大切になってきます。先行して細部を塗っておくことを『ダメ込み』とも専門用語で言います。
ダメ込みが完了後に、ローラーでシャッター全体に塗料を塗布していきます。ダメ込み時点では、まだ下塗りが見えている箇所もありましたが、ここでムラや掠れがないようにローラーを転がしていきます。たっぷり塗料を重ねて仕上げることで、塗布面が艶やかになり、きれいな光沢が輝いていきます。
シャッターとシャッターボックスの上塗りを終えたら、次はフードカバーも仕上げに入ります。
赤錆び色だったフードカバーもご覧の通り、塗り替えられました。塗装完了後、塗料が乾ききる前に養生のビニールを剥がしていきます。完全に乾いた状態で撤去すると、塗膜も一緒に剥がれてしまったり、塗膜片が落ちてしまうこともあるからです。
最後に塗り漏れ、掠れ、ムラがないか等をチェックして、手直しします。養生はしていましたが、必ず周囲を確認して塗料の付着がないか点検します。付着している部分には柔らかい布にシンナーを含ませて、拭き取り掃除をして完了です。
全体的に多発していた白い斑点もきれいになり、つややかな仕上がりとなりました。
塗装工事は外壁や屋根だけではなく、鉄部のみ、木部のみといった部分的な塗替えもお受けしています。
場所にもよりますが、今回のように足場を組まずに施工可能な場合もありますので、ご相談いただければと思います。