もくじ
今回は横浜市緑区のお客様の、外壁や屋根塗装作業のご紹介です。
今回の施工の概要
今回のポイントは、ハナコレクションという花の香りのする塗料を使うことでした。
施工のご紹介
施工の様子を、写真と共にご紹介します。
平成24年1月に行った施工ですが、春に伴って花が恋しい季節になったため振り返りをしてみたいと思います。
ハナコレクションも最近たの塗料に押されて出ていませんが、においが気になる方はこのような塗料もあるということを再認識してもらえればと思いました。
施工担当の菊池は日本ペイント認可を受けている「ハナコレマイスター」でもあります。
見積もり時・作業前
施工前に、外壁や屋根を確認させていただきました。
ご覧のように、コケや藻、カビなどが発生しています。
塗装の目的は、これらの問題を解決することと共に、綺麗な状態をできるだけ長持ちさせるための塗料をしっかりと塗ることです。
01/12 高圧洗浄
今日から塗装塗り替え工事に取りかかります。
外壁はリシン壁です。リシン壁は、細かい粒の砂のように表面がザラザラしているもの。汚れがつきやすくカビも発生しやすいのが特徴で、一見きれいでも、圧力をかけて洗うと茶色い水が流れていきます。高圧洗浄で、しっかりと汚れやカビを洗い剥がさなければいけません。
破風などの板も見た目はきれいでもチョーキングがすごく、洗うと真っ白になった水が流れました。
チョーキングは塗膜が劣化して表面が粉っぽくなってしまった状態なんですが、これをちゃんと洗わないと塗装するときにしっかり塗装面に密着してくれませんので、高圧洗浄はとても大事な作業です。
一月ということで、とても寒い一日でした。冬の洗浄施工は寒さとの戦いにもなるのですが、しっかりと汚れを落とします。
高圧洗浄の様子は、動画でもご紹介しています。
合わせて観たいYouTube
01/13 養生・目あらし・プライマー
2日目の作業は養生、目あらし、プライマーです。
まずは最初に、もともとシリコンが打ってあった場所に専用の溶剤プライマーを塗りました。
実は、シリコンの部分にそのまま塗っても塗料は食いつかないのです。その後中塗り、上塗りと塗り重ねて厚みのある塗装をするためには、下塗りとして専用のプライマーを使って、中塗り、上塗りの塗料がしっかりと食い付くようにするのです。このプライマーは「逆プライマー」とも言います。
本来は塗料が密着しないこのようなシリコンを外装で使う場合は、塗装をしない部分にするべきなので、エアコンパイプの穴の周りなどに適しています。ただこれを今回のようなひさしや出窓の上に使ってはいけません。いくら逆プライマーでも密着性が極度に下がってしまうからです。
合わせて観たいYouTube
その後は養生をしました。養生とは、塗装の時に誤って意図しない場所に塗料が付いてしまわないように、テープや布でカバーをすることです。また塗り分け線をきれいに出す為に、塗った後の部分に養生をすることもあります。線が綺麗に出るように、テープをまっすぐ貼ることを意識します。
その後残った時間で、雨樋などの目あらしの作業をしました。目あらしとは、ヤスリなどで傷をつけて塗料を付着しやすくすること。つるつるの面への塗装は、すぐに塗料が剥がれてしまいます。細かい凹凸があることで塗料が定着するため、塗料の持ちをよくする為にとても重要な工程です。
養生はとても地味な作業ですが、塗装の質を高めるために重要な工程で、決して手を抜けません。
塗装の紹介をしている記事です。
あわせて読みたい
01/14 破風の下塗り、鉄部の目荒らし・下塗り、屋根の下塗り
この日は天気に恵まれて、作業が気持ちよくできました。
破風には下塗りを実施しました。
鉄部の下塗りをする際、今回もしっかり目あらしをしてから下塗り材のさび止めを塗りました。目あらしをするのとしないのでは、仕上がりが同じでも耐久性がまったく変わります。
今回の屋根の塗料は、サーモアイ塗料を使っています。サーモアイ塗料は遮熱塗料になっていまして、その名前の通り熱を遮断する効果のある塗料です。
最近は塗り替えの際にたくさんのお客様がこのサーモアイ塗料を選ばれる事が増えました。最近の夏はとても暑いので、お客様は、サーモアイ塗料を塗って少しでも快適な夏になるように、望まれてるのです。ご期待にお答えできるように、しっかりと塗ります。
こちらの動画では、サーモアイの色や反射率について紹介しています。
合わせて観たいYouTube
01/16 軒・雨樋の塗り替え
この日の主な作業は、軒(下塗り、上塗り、屋根中塗り)と、雨樋(あまどい)の下塗りです。
また築年数が経過してくると雨樋も紫外線によって劣化していきます。もちろん塗装でもいいのですが、留め具の金具が鉄製の場合はさびてきたり軒樋も垂れてくるなどして雨水の処理がうまく機能しないで流れにくいなどの影響も出てきます。
そういう場合は雨樋の交換をします。
あわせて読みたい
軒は足場の高さ関係で、場所によっては難しい体勢での作業がありましたが、一級塗装技能士の職人の慎重な作業によって、安全に塗装を終えました。
冬の時期、屋根の塗装作業ができるのは、夜露で屋根が白くなってしまうため、15時くらいまでと制限があります。そのような条件の中でしたが、屋根の中塗りはダメ込みとローラー作業まで、無事に予定通りの作業を終えました。
雨樋をしっかりと目あらしして、密着バインダーを塗る下塗り作業まで終了いたしました。
「ダメ込み」とはローラー、では塗装が出来ない細い部分や細かい塗装を、刷毛で塗装する事を言います。
一級塗装技能士職人のダメ込みの動画がありますので、ぜひご覧くださいませ。
合わせて観たいYouTube
01/17 ベランダの塗装
今日の主な作業は水切りの下塗り、木部下塗り、養生です。
ベランダの中にも水切りがあります。エアコンの室外機の裏などは狭くて手を入れるのも大変でしたが、しっかりとさび止め塗装を無事に終わらせる事ができました。
ベランダ木部の下塗りは、ベランダの中からも外からも塗らないといけません。
寒い時期は手がかじがんでしまうので、養生作業は手を温めながらやっています。
水切りとは、外壁を伝った雨水が、屋内に浸透しないよう外に流し出す仕組みです。
水切りがしっかり働かないと、雨漏りが起きてしまうことも。
あわせて読みたい
01/25 木部・鉄部の塗装
この日の主な作業は、各所中塗りです。
いつもは細かい刷毛で作業をする雨樋やシャッターボックスなどは、壁を上塗りまで仕上げてから塗る事が多いのですが、今回はセオリーを変えています。
今回は壁の下塗りが砂骨ローラーを使ってパターンをつけるのですが、その場合塗料が飛散して汚してしまう恐れがあるので、先に細かい部分を仕上げてから壁を塗る工程になっています。
あともうひとつの理由は、壁の上塗りに艶があまり出ないタイプの物を使うためです。万が一壁を先に仕上げたとして、その後に雨樋などを塗っていて壁に垂らした場合、艶ありの材料ならその部分だけをタッチアップ(手直し作業)すればいいのですが、今回使用している3分艶はタッチアップがしにくいのでこのような工程でやっています。
ベランダの木製手すり、中塗り作業の様子です。
合わせて観たいYouTube
01/26 各所上塗り
昨日に引き続き作業で各所の上塗りをしました。
昨日中塗りやったところを上塗りしていきましたが、とてもスムーズに作業を進める事ができました。
今回の施工で、外壁の塗装ではハナコレクションを使用しました。ハナコレクションとは、バラの香りがする外壁専用の特殊な水性塗料のことです。塗料は匂いがキツいというイメージをお持ちかもしれません。また、ご自分の家を塗り替えするのに、その匂いでご近隣の人に迷惑をかけてしまうかも・・と気なってしまう方もいらっしゃるかと思います。
そのような場合におすすめなのが、ハナコレクションです。ハナコレクションは塗料にバラの香りの芳香を付けているため、塗装時には塗料臭が目立たないのです。作業している最中も、このバラの香りとても気分がいいんですよ(笑)。文字では香りをお伝えできないのが、ちょっと残念なほど。
また、ハナコレクションという塗料は、色の種類も豊富です。花の色をモチーフにしていて、色のテーマなどもあり、カラーコーディネイトを意識した塗料なんです。ですので、お家全体の色合いにこだわった塗り替えをした人にもオススメです!
あわせて読みたい
ハナコレクションについての詳細は、こちらに纏めています。
01/27 鉄部・木部上塗り
今日の主な作業は引き続き各所の上塗り、養生です。
上塗りは昨日の続きから。ベランダ木部は、塗装前はざらざらと劣化で傷んでましたが、下地処理をして下塗り・中塗り・上塗りの工程を終えてツルツルの仕上がりになりました。
職人としてこの完成した瞬間が一番嬉しいですね。
そして鉄部には、シャッターボックスを塗って養生をおこないました。今回は壁以外の物はすべて隠さないといけないので、養生の面積が広くなります。
その理由は、壁の下塗りは砂骨ローラーを使った作業になるため。砂骨ローラーは塗料が飛散しやすいため、飛散防止を徹底的するための養生の面積も広くなり、時間も倍ぐらいかかります。
ベランダの木製手すり、中塗り作業の様子です。
合わせて観たいYouTube
01/28 各所養生
この日は、丸一日かけて養生を行いました。
念入りに養生をする理由は、下塗りを砂骨ローラーと言う、塗料が飛散しやすい特殊なローラーでパターン塗装するためです。
冬は手がかじかんでしまいますが、寒さに負けないように、念入りにしっかりと行いました。
砂骨ローラーは普通のものと違い、小さな穴が無数に空いているタイプのローラーです。
粘度の高い塗料を肉厚に塗る場合に使用します。
あわせて読みたい
01/30 塗装ローラー壁下塗り
外壁の下塗り作業です。
壁の下塗りと言っても今回はただ塗るだけではなく、パターンをつける狙いがあります。そのため使うローラーもいつもと違い、小さな穴が無数にあいているマスチック(砂骨)ローラーを使用します。その小さな穴が壁にパターンをつけてくれるのです。
この作業はチームプレーみたいなもので、呼吸を合わせて作業を進めていかないと、塗った人によってパターンが違ったりしたりするので注意が必要です。あらかじめ打ち合わせをして、キッチリとパターンを決めてイメージを共有してから作業をスタートします。
元々のリシンの模様を消して新しいパターンで上塗りするので、自然に厚みがでます。
塗装砂骨ローラー下塗りを、弊社の職人が行っている動画です。
合わせて観たいYouTube
01/31 ハナコレによる壁中・上塗り
今日の主な作業は壁の中塗りと上塗りです。
今回使用している塗料はハナコレクションと言う材料で、塗料独特の匂いがなく、バラの香りがする塗料です。近隣の人への配慮も含めた新しい塗料なので、とてもオススメです!
作業の方は3人で一面ずつ塗っていきます。上、真ん中、下に分かれて作業をしました。これは塗装した際に繋ぎがでないようにする為です。
今回の塗料は、一般的な塗料と比べてツヤが出ない3分艶なので、乾きムラや繋ぎがでやすいのです。繋ぎと言うのは、壁塗装をした面に続いて下の面に塗装するような際に、上の塗った塗膜が中途半端に乾いてたりすると、どうしてもその部分だけ塗膜が無駄に厚くなってしまい、光の反射などでそこだけ仕上がりが変に見えてしまうのです。
3人で一面ずつ進めて行く方法で、乾きムラや繋ぎを出さずに作業できました。
弊社職人による、ハナコレクション塗料の上塗り塗装の動画です。
合わせて観たいYouTube
02/02 壁上塗りコーティング、養生ばらし
今日の主な作業は壁上塗りコーティング、養生ばらしです。
先日に引き続き上塗りの作業で、ハナコレクションを塗りました。先日塗装して乾いたところもバラの匂いがして、家全体が、花の匂いに包まれている感じですね。これなら、ご近所の方に気兼ねする必要はありません。
上塗りコーティングが終わったら養生をばらしました。念入りに養生していたので、塗料の漏れがほとんどなくスムーズに作業ができました。
ハナコレクション塗料での外壁塗装の様子です。
合わせて観たいYouTube
02/03 サーモアイ屋根上塗り
今日の主な作業は屋根上塗り、各所コーティング、ジョリパット下塗りです。
今回は、屋根の上塗りにサーモアイという遮熱塗料を使用しています。この塗料を使用すると遮熱効果によって、塗装表面温度で約10~20℃、室内温度で約10%低下を感じる事が出来ます。
今日は天気がよくて屋根からかなり遠くまで見えました。とても気持ちよく作業ができ仕上がりもばっちりです。
屋根の作業終了後は各所コーティング材を塗ったのですが、他の塗料の工程と違いハナコレクションは1工程多くなります。
普通は下塗り、中塗り、上塗りの3工程ですが、ハナコレクションは下塗り、中塗り、上塗り、コーティングと4工程になります。
最後のコーティングは、塗膜を保護するための大切な工程です。コーティング材を塗っても塗らなくても仕上がりの見た目に違いはまったくないのですが、僕らは当たり前の事ですがしっかりとやっています。
それ以外にも、ジョリパットの下塗りの作業を実施しました。
屋根塗装上塗り作業の様子です。7インチローラーを使って塗装しています。大きなローラーは広い平らな面に塗装するのに向いています。
合わせて観たいYouTube
02/04 ジョリパット外壁塗装
今日の主な作業はコーティング作業、ジョリパット中塗り、上塗りです。コーティング作業は透明な材料ですぐ乾くため、塗った場所がわからなくなることがあります。それを防ぐため、職人同士作業場所を分担して、区切りよく作業をしました。
ジョリパット作業も昨日に引き続き施工しました。ジョリパットとは、砂などを塗料に混ぜたモルタル外壁用塗材のことです。パターンなどの意匠を凝らすことができます。
養生をしたあと午前中に中塗りを完成、しっかりと乾かしてから上塗りを塗って完成させました。
今回のお客様の塗装作業はこれにて完成です。
ありがとうございました。
ジョリパット中塗り作業の様子です。壁の模様が良く見えるので、ご参照ください。
合わせて観たいYouTube
職人からの感想
今回はハナコレクションを使っての作業でした。
とてもいい香りがするんですよ。
塗料の匂いが苦手かも・・とご不安な方は、是非ハナコレクション塗料の使用をご検討ください。
弊社では無料でお見積りを承っております。
ハナコレクションについても、丁寧にご説明いたしますよ。
今回はハナコレのシリコン塗料でしたが、塗料は日進月歩で開発が進んでいます。今はラジカル制御型やナノコンポジットのような無機系塗料が中心です。
ただハナコレも進化していて4フッ化フッ素樹脂系塗料という高額ではありますが耐久性に富んだ塗料も出ています。
塗装作業データ
外壁塗装・付帯塗装・屋根塗装(サーモアイ遮熱)・シール交換・大工工事
平成24年1月工事/工事日数–日
職人:いずれも一級塗装技能士の川口、柳沢、竹内、曽根
【外壁塗装】
仮設足場組み立て、解体220㎡/飛散防止用メッシュシート張り220㎡/外壁高圧ジェット洗浄200㎡/養生130㎡/下塗り塗料(パーフェクトフィラー/鎖骨ローラー)12缶/中塗り塗料(ハナコレクション100水性)2.5缶/上塗り塗料(ハナコレクション100水性)2.5缶 /外壁塗装施工費(下+中+上塗り)347㎡
【付帯塗装】
破風59㎡/軒裏38㎡/水切り42m/雨樋59m/ベランダ笠木59m/ベランダスチール柱1式/雨戸大6面/雨戸小6面/庇上スチール大2箇所/庇上スチール小2箇所/駐車場下鉄部1式
【屋根塗装】
カラーベスト屋根高圧ジェット洗浄155㎡/下塗り塗料(サーモアイシーラー)2.5缶/縁切り(タスペーサー仕様)155㎡/中塗り塗料(サーモアイSi)2缶/上塗り塗料(サーモアイSi)2缶/雨押さえ鉄部(サーモアイSi)1式/屋根塗装施工費(下+中+上塗り)155㎡
【シール工事】
既存シール撤去・テープ養生・プライマー塗布・シール注入・ヘラ均し360m/テープ養生・プライマー塗布・シール注入・ヘラ均し(増し打ち)285m
【大工工事】
玄関前・下地調整1式/南側、雨漏れ部分調整1式/換気扇フード撤去・取り付け・廃材1式/※材料は施主様ご用意
その他緑区で施工した外壁や屋根の施工事例もご覧ください。
あわせて読みたい