だんだんと春のあたたかな陽気から、少し暑いかな?と感じるくらいの気温になることが増えてきましたね。4月も中旬に入り、初夏が近づいてきたからでしょうか。
今回の施行事例では、昨日14日に神奈川区で行った屋上防水施工の様子をお届けします。
前回は改修用ドレンを新たに設置しましたので、本日は立上りと側溝、平場の通気緩衝シートの上にウレタンを流し込んで防水層の1層目を形成していきます。
まずは立上りと側溝からウレタンを塗布していきます。
ここに使用するのは立上り専用のウレタン。平場用と違い、垂直面に塗布してもダラダラと垂れにくくなっているので、適切な厚みをつけて仕上げることができます。
また、立上りと側溝には補強布のクロスを貼りつけてあり、下地の歪みや動きが防水層に響いてひび割れが発生することを抑制。クロスによってウレタン塗膜の厚みも確保できます。刷毛、ローラーでウレタンをムラなく塗布して、防水性能が均一に発揮されるように仕上げていきました。
こちらの場所が完了したら、次は平場にウレタンを流し込んでいきます。ここからは曽根カズが流し込みを担当し、島田が材料を計測・撹拌などの準備をすることになりました。
こちらの建物、3階部のベランダをウレタンなどの材料を撹拌する場所(ネタ場)にさせていただき、準備のできた材料を屋上まですぐに持ち運べるようにしています。
この日は最高気温が21度にもなったそうで、ウレタンの乾きもいつもより早くなっています。すぐに塗り広げないと、防水層がムラになったり道具の跡が残ってしまうので、いつも以上にスピードアップしながら作業しています。
撹拌した材料を一区画に流し込み、レベラーという先端に丸い突起がついた大きなヘラを動かして、材料を行き渡らしていきます。このとき、均一にウレタンを配らないと厚みがまばらになってしまうので気をつけます。レベラーで塗り広げた状態は、筋状の跡が残っているため、ローラーを転がして塗布した表面を整えていきました。場合によってはレベラーを使わずに、コテのみで作業することもあります。
屋上には足場の間に渡してある単管があるので、材料を流し込む際には何度かここを潜り抜けたりと動作が大きくなり大変です。塗布するときは、このように支えになることも。
ひとりでこれだけの面積の施工をしていたというのもあるのですが、なにより気温が高ったため、曽根の額からは汗が次から次へと流れて垂れ落ちそうになります。塗布面に落ちないように何度も拭いながら、素早く全体に塗り広げていきました。
1層目を流し込む部分も、あと少しを残すのみとなりました。最後は立上りの笠木部分から、足の踏み場に残していた面の塗り上げて今回の工程を終えます。
こちらの屋上はおおよそ58㎡あり、使用したウレタンは約3缶半。次に行う防水層の2層目でも同量のウレタンを塗布し、所定の厚みに仕上げていきます。
この現場の屋上防水の各工程はこちら。