今回は、昨日足場解体を行った神奈川区の現場風景をお届けします。
3月中旬から工事を開始したALC(軽量気泡コンクリート)外壁の建物。築25年は経過していますが、塗替え・防水ともに今回が初めての工事となりました。
大まかにこちらの工事内容を振り返って記載していきます。
まずはALCパネルの目地に打たれているシーリングを撤去して、2液のシーリング材を惜しみなく充てん。肉厚なシーリングに仕上げて、建物の動きや歪みによる衝撃を緩和させられるように。
シール工事の詳細は下記のページをご覧ください。
外壁自体にはシーラーとフィラーの2種類の材料を使用して下塗り。
下地と塗料の密着性を強化し、肉厚な塗膜が形成できるようにたっぷり塗布。
シリコン塗料で中塗りと上塗りをして、建物の状態を長く保持する塗装に仕上げていきました。上階部分の壁などは夜露の影響のためか、ツヤが引けてしまったところがあったので、さらに上塗りを重ねて光沢を付加して完成させています。
屋上はウレタン防水の通気緩衝工法で防水工事を行いました。
長年手を入れられていなかった下地は荒れた状態だったため、モルタルにて下地調整。プライマーを塗布し、側溝の隙間やクラック、伸縮目地にシーリングを打ち込んでいます。
目地の上や立上りにはメッシュ状の布を貼り付けて補強。
下地と防水層の間に湿気がたまらないように、蒸発させるための通気緩衝シートと脱気筒を取り付けました。
側溝とドレン周りはこもった湿気がひどく、トーチでひたすらに炙って蒸発させてから改修用ドレンを設置。その後は通常のウレタン防水と同じ手順で、ウレタンを2度塗布してトップコートにて仕上げています。
足場は組み立ても解体も、足場屋さんにお願いしています。
まずは足場の周りを覆っていたメッシュシートを取り外します。
今まで外側からは見えなかった建物の外観がはじめて日の目を見ます。
そのあと、足場材を組み立てているパイプを上から取り外して地上に降ろしていきました。
このときは屋上と3階部分、地上の3ヶ所にそれぞれ職人さんがいて、上から下へパイプを運ぶのですが3階から地上までの距離はかなりあるので、手を伸ばすだけでは受け渡しができません。
どうしているかというと、3階の職人さんはパイプから手を離して地上にいる職人さんがキャッチしてるのでした。
これを繰り返して全ての足場材が撤去していきます。
こちらは大体の足場材が取り除かれた状態です。
まだ1階部分が少し残っていますね。施工前は外壁が白く、長年蓄積された汚れが目立っていましたが、塗り替えによって美しく生まれ変わりました。
色も濃い茶色に仕上げたので、スッキリとシャープな印象に仕上がっているのではないでしょうか。
外壁塗装のくわしい施工内容は後日、またこちらの工事事例ページに掲載していきます。
この現場のALC外壁塗装のくわしい各工程の作業の流れはこちら:
【参照動画】ひび割れたALC壁と屋上