塗料の適正使用

塗料の使用缶数で品質が決まる

外壁の傷みに最適で、外壁を長持ちさせる塗装をさせていただきます。カビ・汚れ・ひびに対抗させる肉厚な塗装で、永く綺麗な状態が保てる施工を目指します。

塗料適正使用について

塗料はどのくらいの面積に対してどのくらいの数量を使うかで塗料の性能は大違いです!
「何回塗り?」「どんな塗料?」このような質問をしてくるお客さんはいますが「どのくらいの数量を使うのか?」と質問をするお客さんはなかなかいません。
塗装の技術はもちろん、適正な塗料の使い方をしないと、持ちが良く綺麗な塗装は生まれないのです。

たとえば高級塗料で3回塗りをしても、シンナーや水をドボドボ入れて薄くのばして塗料では長持ちしません。うすく伸ばして使えば、使う塗料は少なくて済みます。
でもうすく伸ばした分だけ、「汚れの防止」「亀裂の防止」「カビの防止」などの塗料性能が半減します高級塗料で塗装したからというだけでは、長持ちするとは限りません。
業者都合で考えれば、塗料はうすめると非常にスイスイと塗りやすくなるために、工期も短縮できて人件費も掛かりません。塗料の薄めすぎが行われる理由はここから来ます。

外壁塗装は、足場や養生、人件費なの費用が積み重なったものです。ただし、最終的には足場は取り外されて、養生はゴミとなって捨てられていきます。最後に残るのは「塗装膜」です。
足場や養生はたったひとつの「塗装膜」を作るためだけの手段であって、高い工事費用を出す意味は、この「塗装膜」にあります。もちろん塗装膜ははがれないことが大前提です。下地調整が大切なのはこの理由からです。はがれてしまえば、逆に高級塗料になればなるほど損失が大きくなるからです。
高級塗料で選ぶというのはもっともなのですが、それ以上に大切なのが薄めすぎない最適な数量で塗るということなのです。

例えば、外壁面積160平米のモルタル塗装の戸建てを塗装する場合…(屋根を除く)

使用する塗料の量

A社

160平米塗るのに8缶必要
(18,000円×8缶=144,000円)

B社

160平米塗るのに4缶必要
(18,000円×4缶=72,000円)

工事日数・人数

A社

2人で10日間で塗ります!
職人2人×10日=20人工

B社

1人で8日間で塗ります!
職人1人×8日=8人工

どちらも見積りは100万円だとします。
一見するとB社の方が工事日数が少ないですし、同じ金額なら早く終わる方へ依頼しようとも考えてしまいそうです。
しかしこのページは【塗料の適正使用】のページです!
A社は160平米塗るのに8缶必要なのに対して、B社は半分の4缶!え?塗料が少なくて安く済むから良いんじゃないの? と思ったあなたは気を付けてください。

塗料にはメーカーが定めた適正な希釈率があります。

乳酸菌飲料のカル〇スを思い浮かべてください。瓶からコップに原液を注いで、水で薄めて飲みますよね?その際、瓶には『4~5倍を目安に薄めてください』などと書かれていて、これはカル〇スのメーカーが『美味しく飲めるのはこの希釈率ですよ』と教えてくれています。
これは塗料も同じで、『塗料が持っている断熱や防腐といった効果をちゃんと発揮するにはこの希釈率で使ってください』と決められています。つまり 『正しい希釈率じゃないと本来の性能は発揮できないのです』
少ない塗料を薄めて伸ばして使えばパッと見た感じは綺麗に塗られていると思ってしまうかも知れません。

じゃぁB社は塗料代をケチったということ?

確かにそれもあるかも知れませんが、塗料缶は大体1缶15,000円~20,000円くらいです。今回の例でも4缶で72,000円しか変わりません(それでも大きいですが)
ではB社はどうして少ない塗料を薄めて使ったのでしょうか?
それは、塗料を塗りやすくするためです。 塗料は、正しい希釈率ですと結構モッタリしたものも多く、外壁の種類によっては非常に塗りにくいことがあります。外壁の凹凸が深いものなどは、濃厚な塗料ですとなかなか奥まで塗るのが大変になります。
B社は1人でせっせと塗るために、必要以上に水やシンナーで薄めて水っぽく塗りやすい塗料を作ります。そうすることで実際の工事日数も少なくすみ、必要な職人の数も少なくすみます。
A社は正しい希釈率で作った塗料で2人でせっせと塗っていきます。ただ、どんなに熟練した職人でも速さには限界があり、濃厚な塗料で凹凸を丁寧に塗っていくとやはりB社よりも多くの日数がかかってしまいます。
職人の日当はもちろん、工期が大幅に短縮されますので、1カ月に回れる現場の量も変わってきます。 A社もB社もお客様から同じ金額をいただくとすると、B社はとてつもない利益がでます。その差は数十万円になるでしょう。


結果は数年後。

A社のように正しく塗料を使った会社に頼んだ場合は10年くらい持つといわれている塗装が、B社のような塗料で外壁塗装をすると、色褪せやひび割れなどが本来維持できるはずの年月を保つことが出来なくなります。 つまり結果的に短いスパンで外壁塗装を依頼する必要があり、長い年月で考えた場合にトータルのメンテナンス費用は非常に高額になります。
外壁塗装はただ塗るだけではなく、足場を組んだりご近所への配慮や洗濯物など、多少なりとも普段の生活へのストレスが生じるものです。出来るだけ回数は減らしたいですよね。

材料が同じでも料理人が違えば味が変わるように、同じ塗料でも使用する職人によって全く違うものへと変化します。株式会社塗装職人では適正な塗料の使用を徹底しており、お客様にも十分にご納得いただける工事だと思います。

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最高の塗料とは?

「最新で最高の塗料で塗ります!」

という言葉は魅力的ではありませんか? 塗装品質=塗料品質と思われがちです。正解ともいえるのですが、実は不正解になることが少なくないのがこの業界。なので私たちはそこまで強気にはお伝えしません。
その最高の塗料を生かすのも殺してしまうのも確固たる技術があってこそだからです。確固たる技術があれば、高い費用を支払っただけの最高の塗装になります。
そんな技術が前提なのは私たちがお伝えする前に、誰もが思う当たり前なことですよね。でも「最高級塗料、耐用年数20年!」という触れ込みがもしあったとしたならば、その肝心の技術の話は2の次になってしまうのがある意味お客様の常識。
業者の常識ではどんなに最高級の塗料でも、技術が劣ってしまえば一般塗料より耐久性もまったく劣ってしまう。技術というのは、塗料の扱い方だったり塗り回数だったり塗布量だったりするわけです。

塗料の品質=仕上がり?

お客様は見積書を見たときに、価格の項目と同じぐらいに真っ先に見る項目が塗料の品質です。その塗料性能を最大限に発揮させるためにも、私たち塗装職人では外壁の面積に最適な塗料缶数というものを導き出してお見積書を作成しています。
というのもたとえ同じ家の大きさでも、使用する塗料缶数が違ったりすることがあるためです。外壁にはザラザラ模様の外壁種類もあればツルツルとした外壁もあります。その外壁の種類の違いは倍以上の缶数の差となって現れることも珍しい話ではありません。せっかく高い費用を出して最高級の塗料を使用するならば、いかに最適な塗料缶数(消費量)を導き出せるかがもっとも肝の部分なのです。

余裕を持った計算で最高の性能を

最高の塗料性能を発揮させるためには、塗料缶数の計算間違いは避けなければなりません。少なく見積もっては当然よくないですしどちらかといえば多少多く見積もるぐらいが丁度いいと考えています。
これは仕上げの最終段階で塗料が足りないという状況をさけるためにも、また薄く伸ばして無理に足らそうとする状況を職人に与えないためでもあります。あいにくそのような職人は、私たちにはいないと思いますが、会社側でのそのような塗料缶数の管理も重要なことなのです。
どんなに緻密な計算でも、そのお家にあった塗料缶数を見積もり段階で事前にぴったり狂いもなく予測することはできないですが、見積り担当と職人との連携で最高の塗料性能を引き出す塗装をさせてい頂いています。

塗料性能の差は値段のちがい?

どこで出る!?値段の違い!

最高級のフッ素塗料と一昔前のウレタン塗装では、価格も段違いに違いますし性能も違います。ただ唯一おなじなのが施工方法です。(※断熱塗料などの特殊な塗料は別です。)
その塗料に適した細かい塗り方の違いはあっても、価格に影響するまでの塗り方(塗り回数)の違いはまったくなくほぼ一緒です。
最近では塗料種類ごとに分けられて作られた見積書などもあります。「シリコン塗料の見積書」「ウレタン塗料の見積り書」「フッ素塗料の見積書」など、お客様が自由に塗装グレードを選べるということで、3種類以上の見積書を提出する業者さんも多くなってきました。ただし合計額を見る前に、はじめに塗料価格に注目することで余計な出費を抑えることができることもあります。
例えば塗料自体の「シリコン塗料」と「フッ素塗料」の違いは10万円だとします。なのにそれぞれの見積書では20万円の差。本来施工方法が変わらなければ、金額差は10万円が正しいのに20万円の差になっている。
施工方法というのは、「塗り回数」のことですね。3回塗り、4回塗りなどです。断熱塗装はすこし特殊ですが5回塗りというものもあります。もし塗り回数がおなじなのに、塗料代以上の価格差があるとすれば、それは正確な見積りとは言えないでしょう

見積書の落とし穴

お客様側からすれば、正直見積書の見方というものはわかっていない方がほとんどです。そもそも業者さんの見積書が、それぞれ項目名も違うし単価もバラバラ。比較できる部分は、「塗料名」と「足場代」ぐらい。
さらに複数の見積書を目の前にすると、「塗料が違っても施工方法はおなじ」ということにさえ気づかなくなります。業者都合のケースでは20万円の差になっていることもあるので、純粋に「塗料代」の違いに注目しましょう。

ひび割れや汚れ。対策専用の塗料で長持ちさせる

「ひび割れている」、「カビや汚れが見苦しい」

など、外壁塗装をするきっかけは色々。お客様自身がネットなどで色々調べる場合もあれば、私たちを信頼して頂いてお任せいただく場合など両方あります。
ただすべて業者任せにしてしまうと、その家に適した塗料とは違う塗料を選んでしまう場合があります。OEM商品(塗装業者が塗料メーカーに委託してつくる塗料)や、独自に取り扱う塗料のおすすめなどです。

塗料の性質・性能

塗料はそれぞれ得意、不得意な性能を持っています。「汚れに強い塗料」であれば、汚れが着きづらい(低汚染性)硬い塗膜になる塗料がおすすめです。「ひび割れに強い塗料」であれば、柔軟塗膜(弾性)の塗料がいいでしょう。
OEM商品や独度に取り扱う塗料は魅力あるメリットは多いですが、よほど良心的な業者さん以外は中々伝えない傾向がありますし、またほとんど伝えているものを見たことはありません。あくまでもお家の劣化状況を防止してくれる塗料の選択がベストです。業者都合に偏らない塗料の選び方も時には重要になってきます。

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塗料の種類、一体なにが違う?

水性塗料

水で希釈して塗る塗料です。最近では公共工事をはじめ戸建ての塗装でも水性塗料の使用がとても多くなってきました。
環境の影響、リスクアセスメントなどの人体の影響を考えて今ではそうなりましたが、一昔前では水性塗料より溶剤塗料(油性塗料)の方が耐久性が高いと思われていたため(実際にそうだったため)水性塗料は下塗り塗料がメインで使われていた節があります。ただ最近は水性の上塗り塗料の方が種類が格段に多くなってきました。
私たちでも、屋根塗料以外は溶剤より水性塗料の方が工事数では上回っています。
実のところ、最近の塗料は水性塗料も溶剤塗料も耐久性は同じと言われています。水性であれば水分が蒸発し、溶剤であれば溶剤が揮発して残る塗膜の耐久性は同じということです。それを考えると水性で十分と言えます。

弱溶剤塗料

塗料用シンナーで希釈して塗る塗料です。今でも屋根塗装や特に木部や鉄部などの付帯部で使用しますが、一昔前では外壁塗料も盛んに使っていました。
塗料用シンナーなので、どちらかといえば石油に似たにおいで、ラッカーシンナーのようにセメダインのようなツンとした刺激臭ではありません。ちなみに塗料成分にはホルムアルデヒドなどの毒性がよく知られていますが、それぞれ塗料には☆印の数によって毒性のランク付けを図っています。ご家族に喘息等のご家族がいて不安な方は、ぜひこの☆印で確認してみてください。ほぼ人体への影響が少ないのが☆印4つの塗料です。
※☆☆☆☆ ←このように表示している。名称は「フォースター」。

強溶剤塗料

ラッカーシンナーやウレタンシンナーなど刺激臭が強く耐久性もありますが、私たちでは環境と人体への影響で戸建ての外壁塗装としては、もう10年以上本格的には使用していません。

結局のところどの塗料がいいの?

水性塗料

実のところ、最近の塗料は水性塗料も溶剤塗料も耐久性は同じと言われています。
水性であれば水分が蒸発し、溶剤であれば溶剤が揮発して残る塗膜の耐久性は同じということです。それを考えると水性で十分と言えます。

はがれたらお終い!? 耐久性より大事な密着度

耐久性とは別に、塗料にはある意味もっと重要なことがあります。
耐久性は外からの酸性雨や紫外線などの悪影響から守るためのことを言います。ただそれ以上に重要な役目があるのが、塗料の密着度です。
どんなに素晴らしい耐久性がある塗料でも、はがれてしまえばそこで終わりです。ですので今の外壁や屋根、はたまた鉄部や木部の劣化状況が激しければ、より密着度の高い塗料を使うことが必須となります。
外壁を例にとればサイディングなどでチョーキングなどが激しい場合は浸透性のシーラーまたは、より強めの溶剤塗料で剥がれを防止するような処置が必須となってくることもあります。

塗料メーカー

関西ペイント、ミズタニ、日本ペイントなどの一流メーカー、お客様にはなじみが薄い大日本塗料、スズカファインなど塗料メーカーであれば、だいたいどの塗料でも入荷できます。もし希望の塗料があればお伝えください。
弊社取り扱い塗料メーカー

些細なことでも構いませんのでお気軽にご連絡ください

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