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単色ベタよりも美しく表情豊かに仕上がるサイディング壁2色塗り工法

先日、築9年のお宅の屋根壁塗装工事を担当しました。

通常再塗装するのは築10年以上の方がほとんどなので、築9年での塗装工事は少し早めと言えるかもしれません。

しかし、サイディング壁が、写真のように汚れた状態になってしまっていましたため、施主様は汚れを気にされて、工事のご依頼となったのです。

今回、外壁を塗る際には少し特殊な塗り方をしましたので、ご紹介いたします。

目次

築9年で汚れた外壁の見積依頼

最初に、お客様から見積り依頼があり、その際に「築9年で屋根と外壁の塗装をお願いしたいと思っています。外壁はこの状態なので塗装をするとして、屋根塗装もいっしょに塗った方がいいのでしょうか」とご質問もいただきました。

実はこの屋根材はあまり使用されていない屋根材でした。

弊社では、お客様からご質問を受けた際には、現場で分かることについてはその場でお返事いたしますが、専門的な返答が必要な場合には必ずメーカーの確認をとります。

そこで、今回もまずはメーカーに写真などを送って連絡を取り、判断を仰ぎました。

メーカーからは、状態から言って塗装をしても良い状態ではあるものの、やはり少し時期としては早いと回答をもらいましたので、お客様にもそのままお伝えをさせて頂いたのです。

弊社では、お客様が工事にお困りの時に、押し売りはしません。

あくまでも、メーカーや現場の状態から補修工事や、塗装工事の必要性に応じて工事方法を精査し、見積りを立てます。

今回もいつもと同じく、メーカーの回答のままお返事をさせて頂きましたところ、お客様は安堵されていました。

そして、まだ屋根塗装が早いとはいえ、数年後に再度足場を建てることを考えると、今回屋根も塗装工事する方がいいという結論になり、屋根と外壁で塗装する運びとなったのです。

また使用する塗料に関しても、見積時に詳しく説明をしました。

今回ご提案した塗料は、耐用年数が12年のものと、15年のものだったのですが、15年の塗料は、12年の塗料に比べ自浄作用があります。

そのため、綺麗な状態を保ちやすくなり耐用年数が長くなるのです。

お客様は、ご自宅の壁が少し汚れやすいことを気にしていらっしゃいましたので、説明を聞いた上で15年のナノコンポジットWを選ばれました。

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工事準備としてお客様とスムーズな連絡環境を作る

数々のご説明をさせて頂いた後に、正式にご依頼となりましたので、そこからはご主人様、奥様、菊池の三人でグループLINEを作らせて頂きました。

最近工事をする際には、LINE登録していらっしゃるお客様とは、こうしてグループを作らせて頂いています。

LINEなどのSNSが発達する前は、工事についての連絡を電話でお伝えさせて頂いていました。

しかし、今ではLINEでご連絡をすることで、非常にお客様も菊池もストレスが減ったように思います。

例えば、雨で工事が中止になる時などです。

塗装工事はほとんどの場合、朝8時半ごろから開始となるため、雨などで延期を決めるのは遅くとも朝7時前後のご連絡となります。

平日の朝7時は、働いている方であれば一番忙しい時間です。そのため、電話しても出て頂くことができません。菊池としても工事の変更を伝えられないため、ご主人様にお電話したり、奥様に電話したりと何度もかけなおしすることになります。

電話を受ける側も、これは相当なストレスでしょう。

もちろん、菊池が工事の担当をしているお宅が1軒であれば、そこまでお客様にご迷惑が掛かることはないのですが、常時5軒ほどの担当をしているため、1軒の連絡がつかないと、その後にご連絡をしようと思っていたお客様へのご連絡がどんどん遅くなってしまうのです。

そうしたことが、最近では少なくなりました。

LINEでしたら、お客様に要件を手早く的確にご連絡することができます。

お客様としても自由な時間に見ることができますし、また少しでも疑問があれば気軽に質問が可能です。

今回もご主人様、奥様とグループLINEにすることで、工事の連絡はスムーズでした。

工事期間中、お隣の敷地に家の建設が始まったのですが、そうしたお知らせなどもお客様が撮影した書類を送ってくださり、非常に分かりやすかったです。

お客様も、密に連絡を取ることができて安心できたとおっしゃっていました。

塗装職人では、このように工事中でもお客様との連絡を密にしながら、工事を進めます。

いよいよ工事内容のご紹介です。

汚れたサイディング壁を、どんな色に塗り直すのでしょうか。

サイディング壁の汚れ状態と高圧洗浄

最初に、外壁の汚れのチェックです。

外壁は、北側の玄関口が一番汚れているので、その状態を確認します。

壁全体にホコリ汚れがあり、カビが生えていました。

カビは、窓枠下に広がっていることから、窓枠に溜まった汚れが雨水で流され、壁の凹凸に汚れと水が溜まりカビになったことが予想されます。

通常であれば太陽光で凹凸にたまった水が蒸発しますが、北側という立地から陰になっている時間が長いため、水が蒸発せずカビが生える結果となってしまったようです。

壁汚れというのは、外壁の向きによって大きく変わります。

太陽の当たり方や、道路に面しているかなど…。これらの条件で汚れ方は大きく変わってくるのです。

こちらの写真は、東側の壁です。北側とは汚れ方が違うことが写真を見てもわかります。

もともと、この東側は隣家と並んでいたため(工事の少し前に隣家が取り壊されました)北側に比べると大分綺麗です。

壁の汚れを把握したら、高圧洗浄をかけます。カビなども隅々まで洗い流し、準備完了です。

サイディング壁の2色塗り工法

ここからは、実際の塗装工事についてお話し致します。

今回塗装する外壁は、でこぼこしたタイルを積み重ねたようなデザインの壁だったため、2色塗りを採用しました。

そのため、今回は通常の3回塗りではなく4回塗りとなり、下塗り、中塗り1、中塗り2、上塗り(トップコート)の順で塗り、凹凸に表情を付けます。

色味を選ぶ際に、お客様はマニキュアでご希望の色を揃えて下さいました。中塗り1にはこの色、中塗り2にはこの色…と示して頂いたので分かりやすく、ありがたかったです。

お客様は色を決める前に、実際にある建物の外壁などを参考にして色味を決めていらっしゃいましたため、イメージが具体的でした。

イメージがはっきりしていると、調色もスムーズに行きますので非常に助かります。

塗料をブルー系、グレー系で調色後、いよいよ工事スタートです。

下塗り後、まずは下地になる中塗りです。全体に塗料が行きわたるように毛の長いローラーを使い、外壁の凹み部分にも均等に色が入るようにします。

乾燥後に今度は毛の短いローラーに持ち替え、少し濃い色を凸部分にのみ塗り、外壁に表情をつけました。

最後にトップコートを塗り、工事終了となります。

仕上がりを見てみると、1色で塗ったものよりも綺麗な濃淡が出て、壁に表情が付き美しい仕上がりです。

お客様も、素敵になったと喜んでいらっしゃいました。

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塗装工事を視覚化するお客様への日報とは

塗装職人では、工事期間中お客様に日報を提出しており、毎日行う工事の進捗状況が一目でわかるように努めています。

塗装工事は、さまざまな技術のかけ合わせで行う工事です。

そのため、現場には複数の専門職人が作業します。外壁だけでも塗装職人、シール職人、大工職人。さらに屋根には屋根職人、板金職人など、すべての工事で専門の職人が現場に入ることによって、塗装工事の仕上がりが一流のものとなるのです。

お客様からみれば、どの職人も作業着を着ていて工具をもっているため同じに見えるでしょう。そうしたお客様から見えにくい部分をしっかりと視覚化するのが、この日報です。

日報を見ることで、お客様はどのような作業が行われ、どこまで工事が進んでいるかを知ることができます。

LINEでお客様との連絡をこまめに取り、職人から日報で工事の内容をご報告する。

些細なことではありますが、これも塗装職人の工事の特徴です。

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2色塗りのように、すこし特殊な塗装工事だとしても心配ありません。お客様にしっかりと内容が確認いただけるように、塗装職人では説明・報告・連絡をしっかりと行います。

これからもお客様が自分の思う理想の塗装で、安心して工事をお任せいただけるように尽力していきたいと思います。

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菊池
見積りで大切なのはお客様宅を把握すること。ご要望をうかがい図面を精査し、最適な工事を提案します。高い技術とサービスをご納得いただけるよう、いつも心がけています。雨漏り診断士でもあります。
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