神奈川区白幡向町で1月17日に行った過去の施工風景をお送りします。
今回は付帯部の下・中塗りと屋根の中塗り1回目を行いました。
まずは雨樋の下塗りです。
下地と塗料の密着度を強化して、塗膜を剥がれにくくするために接着剤の役割を果たすプライマーを塗布します。
透明な材料なので塗り落しがないように、見る角度を変えながら雨樋全体にムラなく塗り込みました。
こちらは破風の下塗りです。
同様に塗料の食い付きがよくなるように下塗りしていきます。
続いて鉄部の中塗りをしています。下塗りでは白いサビ止めを塗布し、中塗りでは少しクリームがかった色を塗布しています。
刷毛のストロークは大きく上下に動かして、刷毛目が出ないように仕上げていきます。たっぷり塗料を重ねて厚膜を形成しながら、艶やかな塗装面に。
先ほど行った雨樋と破風の下塗りを充分に乾燥させたあとは中塗りに入ります。中塗り主材を刷毛でたっぷり塗布して塗膜をつけていきました。
破風は横樋がかぶさっている部分もありますが、わずかにある隙間に刷毛を差し込んで塗料を塗布していきます。
場合によっては、下から覗くだけではなく上から覗き込むようにして、全体に塗料が行き渡っているか確認しつつ仕上げます。
塗装する場所によって、適した道具に持ち替えて隅々までムラなくきれいに塗膜をつけていきました。
雨樋の集水器部分は凹凸があるので、窪みに塗料がたまらないように均一に仕上げていきます。
幕板(帯板)は壁との境界を刷毛で線出しし、細部を仕上げてから全体に塗り広げます。
次は場所を変えまして、屋根の中塗りです。今回は断熱塗料のキルコートを使用。
この材料は太陽熱を反射する遮熱と断熱効果があり、この二つの性能で屋根下の室温の上昇を抑制します。
真夏にはサウナのような部屋になってしまう2階の部屋も、1階と同じくらいの室温になるので冷房器具の使用量も削減する効果が期待できます。
キルコート主材には熱の通過を抑制する中空ビーズというものがたっぷり含まれています。
中空ビーズは比重がとても軽く、塗料を開封したら上層に浮いている状態のため、撹拌機でしっかり混合してから使用します。
屋根の細部はあらかじめ刷毛で塗り込んでから、ローラーで全面に塗装しました。
この主材、見た感じではぼってりと重たそうに感じますが、中空ビーズが含まれているためかとても塗り心地が軽いと職人からも評判です。
キルコートは下塗り1回、中塗り2回、上塗り2回の計5回で仕上げるため、とても厚みのある耐久性の高い塗膜に仕上がります。
また、この塗料は屋根のみならず外壁にも使用できるので、家丸ごと塗装をすることで、より断・遮熱性能が発揮されます。