本日は職人さんの仕事ぶりを間近で見学・体験させてもらうため、事務員手伝いの私が塗装作業に栄区鍛冶ヶ谷の現場に同行させて頂きました。
今回は工事情報と共に、私から見た職人さんの仕事ぶりをレポートしていきます!
今日の作業現場に入る職人は、川口職人、星野職人、曽根職人の3名。「この時期の朝は本当に寒いよ」と何度も言われた通り、凍てつく寒さの中でも和やかな笑顔で迎えてくれました。さて、朝の挨拶も済んだところで作業開始です。
頑張ろう、と意気込んでいたら川口がローラーをライターで炙り始めています。何をしているのか聞けば、「炙って、産毛を取ってるんだ」とのこと。下ろしたてのローラーで溶剤塗料を扱うと毛が混入しやすいため、あらかじめ炙って焼き切ってしまうそうです。
ローラーの準備が終わった川口が軽やかに足場を登っていくのを見送りながら、門塀の下地調整を行っていきます。活躍するのはディスクサンダーと言う電動工具。先についた金たわしのような部分が高速回転して、古い塗膜や錆びを削り落す道具です。
まるで歯医者で聞くような高い機械音を鳴らしながらケレンを進める様子を遠目で眺めていると頬に何かあたった感触が…。よくよく見ると削られた塗膜が飛び散っているようでした。作業の邪魔にならないように、と距離を置いて撮影していただけに驚きです。
ディスクサンダーをお借りして、いざケレンに挑戦! …したのですが、意外に重たい。職人さんは軽々と持っているので、そうは見えなかったのですが…。
上から下から、回してみたり、と動かしていると既に腕に疲労が溜まったような気がしますが、まだ作業開始から10分も経っていない状況。日頃の運動不足を痛感しながら作業を進め、大まかな塗膜を取り除いたら皮スキを使って手作業でのケレンを行っていきます。
「手を切らないように気を付けてね」と声かけられながら渡されたのが、こちらの道具。縁切りに、カッター代わりに、塗膜の削り出しに、と幅広く使える皮スキです。お借りしたのは職人さんが愛用しているものより小さめのようですね。これを使って、細かく浮いた古い塗膜を削っていきます。門塀を端から端まで丁寧にガリガリガリ…。
古い塗膜を残しておくと、その上から塗料を塗り重ねても簡単に剥がれてしまいます。そうなる前に「出来るだけ古い塗膜を落とし、素地に新しい塗料を厚く塗り重ねることでしっかりとした塗膜に仕上がる」そう知っていたので、出来るだけ綺麗に取るよう集中している間に9割以上は職人が終わらせていました。さすが、作業が早いです。
私が削っていた部分のチェックをしてもらった後、次は養生を行っていくのですが…。
門塀の下はコンクリート、ただ単に養生テープを貼り付けても簡単に剥がれてしまいます。そこで使うのが接着剤の役割を果たすプライマー。粘着剤と書かれたスプレーをコンクリート面に吹きつけてからマスカーを貼っていくと密着力が上がり、剥がれにくくなるとのこと。柱は包むように、階段部分は滑りやすいのでしっかりと止め、広げたビニールを風に煽られないようにテープで押さえて、塗装の下準備が完了しました!
毎日投函されるポストには切れ込みを入れたり、裏は塞ぎ切らずにおいたり、と何気ない作業の中でも日常生活に支障のない工夫がされています。
この後は昼休みを挟み、門塀の下塗り作業を行っていきます。