ALCの外壁塗装

一級塗装技能士が塗るALCの外壁塗装

旭化成のヘーベルハウスや積水ハウス、住友金属鉱山のシポレックスでもお馴染みのALC外壁塗装。横浜の塗装職人では年間を通して非常に多くのALC建物の塗装をさせて頂いています。アフターサービスにおいてへーベルハウスやセキスイに安心感と信頼感をおかれる方も多いようですが費用において難点もあります。ハウスメーカー独自の塗装技術という名目で翻弄されてしまう方も少なくありませんが、仮に同程度の費用であれば一級塗装技能士もしくはそれ以上の資格者である塗装指導員免許者による職人が横浜市内だけでなく川崎市や都内まで施工にお伺いしています。

作業と価格

フラットな面が多いので、ローラーでの塗装がしやすく使用する塗料も比較的安価に済む場合もあります。施工は塗装とシーリング交換のほかに、爆裂補修、パネルにタイルが貼り付けてあるなら打音検査も必要です。化粧意匠パネルなら、凹凸のある面での色変え塗装なども出来ますので、一味違う外観塗装が行えます。目地シーリングは打ち替えた方が良いと思います。築年数が多いと、痩せた目地の隙間からパネルに水が入り込み、ALC板の中の金網が錆び、パネルが破損する可能性があるからです。

構造

Lアングル材にのるパネル アングル材とALCパネル ALC(オートクレーブ-ライトウェイト-コンクリート)パネルの主原料は、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末です。JIS認証も取得し、現在日本国内では3社が生産をしています。製造工程の中で特徴がつぶさに出るのが、「高温高圧蒸気窯養生」です。これは、180度の高温と10気圧の中で10時間ALCパネルを養生するもので、この行程を経て、初めて強度と耐久性を備え、かつ軽量化を図ったALCパネルとなるのです。 気泡がわかる断面 ALCの気泡コンクリート断面 気泡コンクリートとも言われるALCパネルは地震などの全体にかかる衝撃や火災にも強く、パネルには複数の厚みがあり、50mm、100mm、、125mm、150mm、200mmとあます。一般的に大体100mmの厚みのパネルを使います。横張りが多いサイディング外壁に対し、縦張りが多いのも特徴です。今までは主に四階建て等の高い建物やマンションなどに使われていたのですが、最近ではメジャーなハウスメーカーにより一般住宅の外壁にも用いられるようになりました。パネル自体は水に浮くほどに軽く、端と端を持つとコンクリに比べると少々たわみます(目に見えるほどではありません)。 パネルの中の鉄筋 ALCの欠損部と鉄筋 コンクリートと言う名称ではありますが 内部には無数の微細な気泡がありALCパネルはその素材の性能故、コンクリートに比べると柔軟性が高い半面強度に劣ります。更に、通気口や換気口を設置する時は、そのまま穴をあけてしまうとパネルの中にフェンスのように張り巡らされている鉄筋を切る事になり、強度が落ちてしまいます。その強度を極限まで落とさないよう、ボルトが通る分だけの穴をあけ、最後には気泡コンクリートの専用補修材で穴を埋めます。 パネル溶接に使われるボルト 爆裂しているサビたボルト ボルトはL型になっており、中の鉄骨で裏側を溶接で止めて、ボルトで固定します。ALC(コンクリートパネル)は水に浮くほど軽い素材で、とても衝撃に弱いです。建て込みの際、気をつけなければパネルが衝撃で削れてしまったり、欠けたりするもののパネル自体の強度はサイディングやモルタルよりも勝っていると言えます。また ALCパネルはシックハウス症候群の原因となる化学物質や、アスベストなどが懸念される素材を一切使用していません。

ALCパネルの様々な形状

世田谷区にて施工したブロック状のセキスイALC外壁

レンガブロック風

デザイン性に優れた外観である一方、凹凸の形状から塗装は難しくローラーで一気に塗るよりも刷毛を多用しながら塗る場合も多くなり、塗り忘れが無いように注意しながら施工をします。 凹凸がある分、手間がかかり複雑なため、平米単価が高くなる傾向があります。

ALCパネルの塗装後

平板

三階以上のマンションやビルに使われるALCパネルとして一番多く採用されている形状のものです。 レンガブロックと違い、表面がフラットなため塗りやすく ローラーも多用できるため平米単価も平均を下回る場合も多いです。このタイプにはシポレックス製のALCパネルが多いです。

へーベルハウスの外壁

タイル風

ヘーベルにも採用されており、塗り手間としてはレンガブロックとレンガ風の中間に位置します。 目地部に関しては刷毛を使い塗装をしていきますが、深さによって 大部分をローラー使用の塗装で仕上げる場合もあります。

レンガ調

レンガ風

凸凹のデザイン性がある分やはり塗装作業は複雑で、刷毛も多用しながらローラーで仕上げていきます。 レンガブロック同様凸凹差があるため㎡単価も高くなりがちです。

セキスイのALC外壁

古いレンガ風

セキスイに使われているALCパネルで凸凹の高低差は少ないですが、平版より塗り残しに注意が必要です。 正式名はダインコンクリートですが塗り方はALCと同様になります。

横浜塗装職人でのALC塗装の施工

  • 塗装は一級塗装技能士による塗装でALCパネルのシールの打ち替えはシール専門職人が入るため最高の職人の組み合わせでの施工ができます。
  • へーベルやシポレックス問わず横浜市外にも都内や川崎市含め数多くの実績があります。
  • 欠損やクラック、爆裂などがあれば補修をします。 ※代表の曽根はひび割れ処理の国家資格である樹脂接着剤施工技能士を所有。
  • 専門シール職人により目地やサッシ回りのシールの全面撤去または増し打ちをして肉厚に注入します。
  • 日本ペイントなどの一流メーカー塗料の選択にて一級塗装技能士の職人が塗装します。

ALCパネルにおける症状

目地や窓回りのシールALCで一番目立って多い劣化症状といえば、継ぎ目の目地や窓回りのシールの劣化です。サイディングと違いALCパネル同士はシールがひび割れたとしてもパネル同士にすき間なくぶつかって建て込んで貼られていますので、直接内部に雨が侵入することは少ないといえます。シールは新築から経年劣化と共にシールがやせ細り、破断を起こしてしまいます。それに伴って漏水を引き起こす可能性は少ないですがなくはありません。 目地や窓回りのシールの修理・補修
クラック・欠損基本的にALCパネル自体にクラック(ひび割れ)が入ることは稀です。工場で一枚のパネルとして仕上げていますので、爆裂や外部からの衝撃などが加わらない限りパネル面自体にクラックはほぼ入る例は少ないです。但し衝撃には弱いので欠損することは時々あります。一点型の衝撃にはとても弱く、パネルを取り付ける際の加工でハンマーを強く打ちつけると、パネルが削れてしまうぐらいのもろさはあります。 クラック・欠損の修理・補修
爆裂ボルトなど鉄部は錆びると体積が膨張します。建て込みの際、ボルトを鉄骨に溶接して取り付ける穴をあける必要があるため、あけた穴の部分は補修材で埋めていますが、年数とともに補修材の収縮などや振動などによってちょうど隙間に穴があいて、水が入り込んでしまいます。その水が中のボルトを錆させ爆裂を起こします。爆裂とは、ボルトが錆びて膨張し補修材などを浮き上がらせてしまうために起こる剥離の現象です。 爆裂の修理・補修
カビ・汚れマンションやビルのALC建物は一般の在来工法やツーバイフォーなどの住宅のように外壁から軒が張り出していないため、雨が直接当たるなどの影響で雨だれ汚染やカビなどの汚れやすい特徴があります。ただしへーベルハウスなどは軒が広いものが多く外壁への雨の直撃が少ない方で軒がないものに比べて雨だれ汚染は少ないです。 カビ・汚れの修理・補修
タイルの浮きALCパネルの上にタイルを張り付けているものがあります。タイルがある場合は、浮いてきている可能性があるので、まず打診検査を行います。打診検査とは、先端に鉄の玉のついた棒を滑らせ、響いた音でタイルの剥がれがあるかどうかを判断する検査です。タイルがしっかりと張り付いている場所であればカラカラと言う乾いた音がするのですが、浮いている場所だと少し響くような音がします。タイルの剥がれが発覚したら、施主様へご報告ののち、タイル職人が張り替えを行わせていただきます。 タイルの浮きの修理・補修

ALCパネルの修理・補修

シール打ち替え・補修

ALCの外壁塗装にさけて通れないのが目地やサッシ周りなどのシールの交換です。シール自体の経年劣化が激しい場合は既存の「旧シール」はALC目地の接着性が低下していることもあって撤去しやすい場合は撤去打ち替えができます。まだシール材の伸縮性が全く失われていない場合、サイディングの目地などと異なりカッターを奥まで差し込む事が構造上できないため撤去は困難になります。完全に旧シールを撤去するためにはACLパネルは完全に3面接着のため素地も削り取るようになってしまいALCパネルのシール工事は増し打ちが基本になります。 ALCの縦目地はパネルとパネルが隙間なくぶつかって建て込んであり、サイディングと違って例えシールがなくなったとしても隙間が空くことがありません。そのため打ち増しだからといって打ち替えと比べて雨漏りしやすくなるなどの可能性が増すということがありません。どうしても撤去の場合は完全な撤去は困難ですがパネル目地に沿うような形でV字にカットしてからシール材を打っていきます。 またシール材も耐久性のある2液成分型のものを使用し、肉厚でボリュームあるシールを可能とするため、塗装業者が兼業する施工方ではなく専門のシール職人による施工でノンブリードの変性シリコンかポリウレタン、予算が許せばオートンイクシードなどのシール施工も可能です。下記の動画は横浜市内で施工したALC外壁のシール工事の様子です。

 
モルタル・クラック補修

クラックや欠損など場合は樹脂モルタルやALC専用補修材にて補修をします。通常の平版なら補修もしやすいのですが、化粧パネルなど意匠性があるパネルやコーナー部の欠損などは成形にも気を使いながらその後通常通り塗装をします。

 
爆裂補修

ALCパネルの特徴と言えば、ボルトでパネルを取り付けている点だと思いますが、一番難点なのはこのボルトの存在です。雨水が浸入し錆びると、ボルトの周辺のパネルがもちあがり剥離を起こします。この現象を爆裂現象と言います。爆裂したボルトには鉄部塗装と同じようにケレンをしサビ止めをした後、補修用のパテを塗布して爆裂の穴を埋める処理を施します。外壁に模様があった場合は、周りの模様と同じようにパターン付塗装も行います。ボルト穴の補修の際も、気をつけなければなりません。このボルトは建物の本体である鉄骨と、ALCパネルを溶接で取り付けるためのボルトです。 補修の詳細をお伝えするとすれば爆裂したボルトの部分には鉄部塗装と同じようにボルトのケレンから始めます。歯磨きブラシのような形状の鉄ブラシ(ワイヤーブラシ)やマジックロンという金たわしのような物でボルトのサビを落とし、サビ止めを刷毛で塗布します。そのあと、再度補修材を埋め込むか穴をカチオンや樹脂モルタル等で完全に塞いでしまいます。パターン付されている外壁でしたら、フィラーの下塗りの際砂骨ローラーでまわりをぼかすようにパターン付をするか、吹きつけを行って模様をぼかすかのどちらかです。補修部分は目立たないよう、一級塗装技能士の技術で施工させていただきます。

 
カビ、汚れへの対策

カビや汚れは特にALCだけの特異な症状でもないので、しっかり高圧洗浄をして通常通り塗装をします。

タイルの補強・張り替えALCパネルに塗装をした外壁の建物もあれば、パネルにタイルを貼り付けた外壁もあります。2階建ての住宅にはほとんど見られませんが、3階以上のマンションやビル等になるとタイルが貼ってある物件も結構あります。打検をして浮きなどが見つかった場合は貼り替えなどの処置をします。建築時期によって、既に使用しているタイルが廃番になっていた場合は、既存タイルの色も再現性90%を超えたタイルを釉薬メーカーに発注し、交換を行い見た目にも配慮した施工を致します。  

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