一級塗装技能士が塗るALCの外壁塗装
作業と価格
フラットな面が多いので、ローラーでの塗装がしやすく使用する塗料も比較的安価に済む場合もあります。施工は塗装とシーリング交換のほかに、爆裂補修、パネルにタイルが貼り付けてあるなら打音検査も必要です。化粧意匠パネルなら、凹凸のある面での色変え塗装なども出来ますので、一味違う外観塗装が行えます。目地シーリングは打ち替えた方が良いと思います。築年数が多いと、痩せた目地の隙間からパネルに水が入り込み、ALC板の中の金網が錆び、パネルが破損する可能性があるからです。
構造
ALCパネルの様々な形状
レンガブロック風
デザイン性に優れた外観である一方、凹凸の形状から塗装は難しくローラーで一気に塗るよりも刷毛を多用しながら塗る場合も多くなり、塗り忘れが無いように注意しながら施工をします。 凹凸がある分、手間がかかり複雑なため、平米単価が高くなる傾向があります。
平板
三階以上のマンションやビルに使われるALCパネルとして一番多く採用されている形状のものです。 レンガブロックと違い、表面がフラットなため塗りやすく ローラーも多用できるため平米単価も平均を下回る場合も多いです。このタイプにはシポレックス製のALCパネルが多いです。
タイル風
ヘーベルにも採用されており、塗り手間としてはレンガブロックとレンガ風の中間に位置します。 目地部に関しては刷毛を使い塗装をしていきますが、深さによって 大部分をローラー使用の塗装で仕上げる場合もあります。
レンガ風
凸凹のデザイン性がある分やはり塗装作業は複雑で、刷毛も多用しながらローラーで仕上げていきます。 レンガブロック同様凸凹差があるため㎡単価も高くなりがちです。
古いレンガ風
セキスイに使われているALCパネルで凸凹の高低差は少ないですが、平版より塗り残しに注意が必要です。 正式名はダインコンクリートですが塗り方はALCと同様になります。
横浜塗装職人でのALC塗装の施工
- 塗装は一級塗装技能士による塗装でALCパネルのシールの打ち替えはシール専門職人が入るため最高の職人の組み合わせでの施工ができます。
- へーベルやシポレックス問わず横浜市外にも都内や川崎市含め数多くの実績があります。
- 欠損やクラック、爆裂などがあれば補修をします。 ※代表の曽根はひび割れ処理の国家資格である樹脂接着剤施工技能士を所有。
- 専門シール職人により目地やサッシ回りのシールの全面撤去または増し打ちをして肉厚に注入します。
- 日本ペイントなどの一流メーカー塗料の選択にて一級塗装技能士の職人が塗装します。
ALCパネルにおける症状
ALCパネルの修理・補修
ALCの外壁塗装にさけて通れないのが目地やサッシ周りなどのシールの交換です。シール自体の経年劣化が激しい場合は既存の「旧シール」はALC目地の接着性が低下していることもあって撤去しやすい場合は撤去打ち替えができます。まだシール材の伸縮性が全く失われていない場合、サイディングの目地などと異なりカッターを奥まで差し込む事が構造上できないため撤去は困難になります。完全に旧シールを撤去するためにはACLパネルは完全に3面接着のため素地も削り取るようになってしまいALCパネルのシール工事は増し打ちが基本になります。 ALCの縦目地はパネルとパネルが隙間なくぶつかって建て込んであり、サイディングと違って例えシールがなくなったとしても隙間が空くことがありません。そのため打ち増しだからといって打ち替えと比べて雨漏りしやすくなるなどの可能性が増すということがありません。どうしても撤去の場合は完全な撤去は困難ですがパネル目地に沿うような形でV字にカットしてからシール材を打っていきます。 またシール材も耐久性のある2液成分型のものを使用し、肉厚でボリュームあるシールを可能とするため、塗装業者が兼業する施工方ではなく専門のシール職人による施工でノンブリードの変性シリコンかポリウレタン、予算が許せばオートンイクシードなどのシール施工も可能です。下記の動画は横浜市内で施工したALC外壁のシール工事の様子です。
クラックや欠損など場合は樹脂モルタルやALC専用補修材にて補修をします。通常の平版なら補修もしやすいのですが、化粧パネルなど意匠性があるパネルやコーナー部の欠損などは成形にも気を使いながらその後通常通り塗装をします。
ALCパネルの特徴と言えば、ボルトでパネルを取り付けている点だと思いますが、一番難点なのはこのボルトの存在です。雨水が浸入し錆びると、ボルトの周辺のパネルがもちあがり剥離を起こします。この現象を爆裂現象と言います。爆裂したボルトには鉄部塗装と同じようにケレンをしサビ止めをした後、補修用のパテを塗布して爆裂の穴を埋める処理を施します。外壁に模様があった場合は、周りの模様と同じようにパターン付塗装も行います。ボルト穴の補修の際も、気をつけなければなりません。このボルトは建物の本体である鉄骨と、ALCパネルを溶接で取り付けるためのボルトです。 補修の詳細をお伝えするとすれば爆裂したボルトの部分には鉄部塗装と同じようにボルトのケレンから始めます。歯磨きブラシのような形状の鉄ブラシ(ワイヤーブラシ)やマジックロンという金たわしのような物でボルトのサビを落とし、サビ止めを刷毛で塗布します。そのあと、再度補修材を埋め込むか穴をカチオンや樹脂モルタル等で完全に塞いでしまいます。パターン付されている外壁でしたら、フィラーの下塗りの際砂骨ローラーでまわりをぼかすようにパターン付をするか、吹きつけを行って模様をぼかすかのどちらかです。補修部分は目立たないよう、一級塗装技能士の技術で施工させていただきます。