旭区さちが丘にて、27日の続きですシーリング剤の注入。
しっかり撹拌したシール材をガンの中に注入して、いざ目地に挑みます。
昨日最後にお話させていただいたガンはこちら。
この筒の部分にシール材を入れていて、ちょうど隠れていますが手元に引き金があり、それを押すことでシール剤が押し出されて注入されます。
シール材は本当にゴムのような柔らかい素材になっていて、打ち込んで少し乾いたくらいだと練り消しみたいな感じでしょうか。もちろん固まれば消しゴムより少し柔らかいくらいの感触になります。
職人・曽根カズがシールを打ちこんでいます。髪の毛も切ってさっぱりとして、残暑の厳しい中シーリング剤の注入です。キワにゆっくりと隅々までいきわたるように注入します。
こちらのモール部分は、サイディングの目地と違ってパネルがあるので目地が細く、かつ、深いので、打ち込むのも均すのも一筋縄では行かなくて一苦労です。
それでもしっかり奥に行き渡るように、と、ゆっくりとガンを動かしていきます。往復で塗る事が出来ないところは、ある意味習字に似ているかもしれません。
眩しい日差しの中、貴金属の照り返しにも負けずにガンで注入していきます。
縦から横から、全ての場所にシール剤を打ちこんでいきます。
フードの横にもしっかりと。少し溢れるくらいで全く問題ありません、この後にヘラで均一に均していきますので、出来あがりは綺麗な目地になります。
さて、目地のシール材打ち込みが完了しましたので、次はヘラで馴らしてきます。
均すための手のひらに収まる金ベラの反対の手に持っている物はバチベラ(金ベラ)と言い、均して毀れたシーリング剤を逃がしておく場所です。一度ではなく何度もゆっくりと金ベラを動かして不要なシーリング剤を撤去します。バチベラの上にこんもりと乗ったシール剤はこのまま捨てるのではなく、別の場所のシールとして使用します。
均したところから取ったからと言って汚いものでもなく、もう一度使えるのです。捨ててしまうと不要にかかってしまうシーリング代、ギリギリまで負担をかけないよう、ただし適当な施工にはならないよう、気を配ります。
さて!シール剤の注入、そして、ヘラでの均しが終わりました!
テープ養生を気をつけながら剥がして(ここでうっかりシール剤に触れてしまうと崩れてしまうので綺麗に剥がしてゆきます。
細くて深かったモール目地の部分も見事に綺麗に仕上がりました。
見た目は細いのですが、奥が深かったために材料を充填するのもなかなかに一苦労な場所だっただけに感慨ぶかくも感じます。
フードの周りも完璧な仕上がりです。
外壁のシールが綺麗に仕上がりました。真っ白のシール剤ですが、この上から塗装をするので色が真っ白でも問題ありません。
撤去した際は三面のシール密着だった目地ですが、うち替えによって二面にしたので、恐らく前よりも目地としての役目を十二分に発揮できるのではないかと思います。