昨日、1年前に塗装をさせていただいたお客さんから電話がありました。
どうやら、外壁を塗装したときの塗料の色を聞きたいとのこと。
それを聞いて、即座に外壁に不具合が発生したと思いました。
まだ1年。
当然、こちらの作業のせいで迷惑をかけてしまってるんだなと思いました。ところが、状況を聞いてもどうなっているのかはっきりと答えてくれません。
さらに、色を聞きたがってるのに、肝心な色番号が当時の契約書に明記されてない!普通はもしものクレームのために、必ず書くようにしているんです。
契約書を見ると、色の欄に「後日」とだけ書いてある。記憶をたどると、契約のときに決められずに、後日に色決めをしたもののそのまま記入をし忘れてしまっていたのです。
わからなければ、現地に行って色見本調と外壁を照らし合わせて判断するしかない。そう思ったので、それをお客さんに電話でそう伝えたところ、私が行くことに対していやに恐縮しているんです。
この時点では、すっかりこちらの作業の原因でこんなことになってるんだと思っていましたので、電話を切った後にすぐに伺いました。
ところが玄関から出てきた奥さんは以外にもにこやか。
とりあえず、外壁と見本帳の色の確認をして、詳しいはなしを聞こうとしたら、家の少しはなれたところから奥さんが私のほうを見て手招きしてるんです。さらに奥さんは、2階のベランダを指差しています。
そこを見ると、外壁は黒こげ。雨どいは真っ黒く溶けてただれている。ベランダの塩ビの床も溶けて大きな穴が開いている。
そう、ボヤを起こしてしまったらしいのです。
その日は昼間で、家族全員が家の中にいたらしいのですが、なんと火に気づかせてくれたのは、外からの他人。しかも、若干遠くはなれた高台の住宅で工事してた職人さんが、気づかせてくれたらしいのです。
きっと、遠めに見ていた家の大きな火にびっくりして飛んできてくれてたのでしょう。奥さんは、もう少しで全焼だったと、このときはもう苦笑いして話していました。
原因は奥さんのタバコの不始末。
タバコをちりとりの上で消して、さらに紙で押し付けるように消して、その上からほうきでフタをしたらしいのです。それがいつもの消す方法なのですが、なんとそれがボヤが発生する数時間も前の出来事。
何時間もあとにもこういうことが起きるなんて、本当に怖いですね。どうやら洗濯物もあったので、余計に火の回りが速かったようです。
結局、家族みんなで、水を使って消しましたが、はじめは部屋の中まで煙だらけで、息ができなかったと言っていました。苦しくて、反射的にしゃがんだところ、下半身ぐらいの高さは煙が少なく透明な空間だったとも言っていました。
煙が充満したら下の方が新鮮な空気があるというのを、以前テレビで見たことがあります。火そのものより、煙による一酸化中毒で亡くなる人が多いって言うのが、怖いながらもうなずけてしまいました。
ベランダと床、雨どい、窓枠など、修理の代償は大きいですが、けががなかったのが不幸中の幸いです。
私はたばこをやめて4年ほどになりますが、みなさんもタバコの火の不始末には注意してくださいね。
本当は吸わないのが健康にもいいんですけどね。