2009年1月に外壁塗装をさせて頂いたお宅です。
約5年経過した今年の10月の様子。
工事を完了すると、ほとんどのお客さんは喜んでくれます。(お叱りを受けたりすることもありますが・・・)
でもよくよく考えてみると、その喜びって、これから先この塗装が何年も長持ちするという耐久性のことで喜んでもらっているのでしょうか?
たぶん違いますよね。きっと喜んでくれているのは、職人が一生懸命に仕事をしてくれたり、ひび割れていた壁や汚れがきれいになったからだと思います。もちろんそれだけでも、私たちはうれしいですし、モチベーションも上がります。
ただ本当に喜べるのは、何年後かにこれだけ長持ちしてくれたという「耐久性」が証明できたときだと思うんです。
それを考えてしまうと、お客さんには何となくぬか喜びさせてしまっているみたいで、お客さんも心の底から100%喜んでいるわけではないのでは、と疑ってしまうのです。まぁ100%満足っていうのもあまりないのかもしれないですけどね。
だから今回のように数年経過してから、かなり良好な状態のお家を見ると、私の工事に対する方針が間違っていなかったと確認できてうれしくなります。お客さんにとっては、もう5年たっているわけですから、今さら喜ぶわけでもないし、長持ちするのが当たり前なんだと思います。
だいたいまだ5年ですし、塗装をする私たちは、そもそも10年は長持ちしてくれると信じているわけですから。私自身はほっと一安心です。いつも工事の質について偉そうに言っている自分に、ちょっと自信が持てたりします。
5年後の今、お客さんには今さら感慨はなくても、お客さんが壁に関しては何の心配もなく生活しているだろうと思うと、こちらは安心感を覚えるものです。
正直にいうと、工事をした家が年数が経過した姿を見るまでは、内心ドキドキだったりします(笑)