築13年、傷んだスレート屋根からの新品張り替え その1

木造住宅の屋根は住宅の防水の「要」。雨水による雨漏りや内部からの湿気も影響する場所です。

弊社(株)塗装職人では屋根の葺き替え、張り替え工事も行なっています。スレート屋根葺き替え・張替え工事の事例をお伝えします。

傷んだスレート屋根からの頑丈・軽い、保証30年のカバー工法 1/3

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先ずは劣化したスレート板、金物、アスファルトルーフィングを撤去します。

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その後、野地板の具合を判断します。今回の野地板は劣化していなかったため再利用、その上に新規のルーフィング(下葺材)を施工しました。

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ルーフィングの次は金物を取り付けます。屋根の角部分や金物(役物)の端(納め)は加工が必要になります。

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熟練の職人が金バサミとツカミを使って、その場で加工をしていきます。

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棟包み(屋根の一番上の金具)以外の役物の施工、設置が終わったら、軒板を設置。墨壺でラインを出し、正確に軒板を釘で留めていきます。

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この軒板はケラバとの間を合わせ、真物(既製品の状態)のスレート板を若干カットしています。

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最初の工程、軒板の位置合わせは本当に重要です。軒板の据え付けがズレてしまうと一番上までズレてしまうからです。

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軒板が端まで葺き終わったら、スレート板(カラーベスト)の設置が始まります。釘位置が図面の軒板(赤)のギリギリ上になるようにスレート板を設置。スレート板は図面でも分かるように斜めに浮いています。釘は八割ぐらいの力で打たなくてはいけません。図面出典:ケイミュー株式会社 軒先部納まり参考図

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釘が打ち終わったら次の板を設置します。

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軒に近い部分に雪止めを設置します。※雪止めは施工地域の気候条件によって、施工方法が異なります。

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上へ向かってスレート板を重ね合わせ、設置していきます。

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隣り合ったスレート板は若干の隙間を空けて葺いています。それはスレート板と野地板との膨収率が違うために必要な隙間です。

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また、アスファルトルーフィング(下葺材)は釘に密着します。釘穴による防水効果の低減は発生しません。

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釘が打てない小さなスレート板は接着剤で接着。

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シリコンシーラントは屋根材の耐用年数よりも長期間の接着能力があります。

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ここで親方の打ち方を見てみましょう。先ず一ケ所、端の板を留めます。

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次に隣の板、一番奥の釘孔をきめます。 戻って、板の反対の釘孔を打ちこみます。最初の板に戻って、微調整し釘を打ち込みます。リラックスした手首と、心地良い打撃音が熟練度を現しています。

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全てのスレート板(カラーベスト)が葺き終わり、最後は棟板金の仕上げになります。

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動画はこちらから。

瓦から7分の1の軽さの屋根にしたお家。

 

その2に続きます。

築13年、傷んだスレート屋根からの新品張り替え その2

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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