木部の取替補修工事と鉄階段の応急処置塗装

今回も2軒、補修工事を行いました。窓枠の木部の交換と、鉄階段の側板の塗装です。

それぞれ別のお宅で行った小さな工事ではありますが、今後を考えた工夫や配慮をした工事でしたので、ご紹介いたします。

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木でできた窓枠の補修工事

 

最初にご紹介するのは、西区のお客様からご依頼頂きました窓枠部分にある木部の補修工事です。

古いお宅でしたので、窓周りなどが木でできており、長年の雨風でぶかぶかになっていました。木という自然素材を外にさらしていると、露出している部分は傷みやすくなります。

このぶかぶかになった状態では塗装をすることはできないため、補修後に塗装をすることに。

また、こちらの窓は以前に雨戸も付いていたのですが、現在は外されており、あまり使っていない窓とのことでした。

木部の状態を調べると、木枠に鉄製の手すりがついているため、ボルトがゆるみ外れそうになっています。手すりに手をかけたら、下に落ちかねないほどです。

このままでは危ないので、塗装工事前に木部を交換することにしました。

 

まずは手すりを外し、腐っている部分の木部を外します。

腐った木枠部分には、雨戸を移動させるための溝がありましたが、すでに雨戸はないためなんの溝もない木材をとりつけました。

また、家の壁面に木部が差し込んである状態でしたので、元の木材を全部取り出し、今回も同じように木材を差し込みます。

さらに差込口から水が入らないように、シーリングも施しました。

 

そして、手すりを付けなおし、ボトルも新しいものに変えて付けなおしを。

この後、塗装して完成です。

実はお客様からは「もうこの窓は使っていないので、手すりは外しても構わない」とご指示頂いたのですが、2階であることと、使っていないからこそ手すりを外すことが危険なので、手すりは戻すことのご提案を。

工事費用としても取り外し、取り付けに費用差はそこまでなかったため、お客様は取り付けをご了承くださいました。

これは余談なのですが、今は使用していない窓だとしても、長年手すりがある場合、ふとした時に手すりのあった場所に体重をかけてしまうことがあります。

体が記憶しているからなのか…手すりがあるものと勘違いしてしまうのです。

ただバランスを崩すだけであればなんとかなりますが、2階から転落…ということになってしまったら大事故になります。

改修される際に、こうした危険な場所にある手すりなどの取り外しはやめしょう。高齢であれば尚のこと、事故につながる可能性が高くなります。

 

補修工事と完工検査

 

木部の補修が終わったので、その後は家全体の塗装工事を行いました。

僕はいつも完工検査に入るのですが、完工検査のタイミングは塗装班の最終日や、職人が終わってから行くことなど、まちまちです。

 

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今回は、現場の最終日に伺いました。

塗装班と一緒に建物をまわって、タッチアップをします。

今回の壁はでこぼこしているタイプでしたので、塗料を2回塗り重ねても、塗料が入っていないところもあり、細かいタッチアップが必要でした。

こうしたざらざらした壁は、塗るのも大変ですし、塗料も大量に使います。

 補修した窓の木部も、きっちりと塗装されているか確認しました。

タッチアップも完了し、補修工事箇所も確認できましたので、これで工事はおしまいです。

 

木部で心配な箇所がございましたら、一度ご相談下さい。細部まで気を配った工事を致します。

 

 

鉄階段の応急処置塗装

 

もうひとつの現場では、内装工事と室内のサッシ枠の補修工事依頼でした。

その際お客様から「この工事のついでに外階段も塗装してほしい」とのお願いが。

こちらは集合住宅で、築年数と経年劣化状態から3〜4年後には大規模改修が視野に入るマンションでした。

 

 

その大規模改修前に応急処置として、鉄階段の側板を塗ってほしいというリクエストだったのです。

そこで、側板の塗装と、タキステップが剥がれている箇所のシール打ちなどをお引き受けしました。

まずは剥がれている隅にプライマーを塗り、シールの密着を良くします。

その後タキステップにテープを貼り、シール打ちを。これで階段部分の補修はおしまいとなります。

次に、鉄階段の側面外側の塗装です。

(通常の階段改修工事ですと、タキステップをすべて剥がし、塗装をしてから張り込みますが、今回応急処置のため本来の施工と順番が違います。)

まずは丁寧に側板をケレンする作業をして、錆を落とします。

併せて観たいYouTube 鉄階段の塗膜のケレン

 

前回の塗装が取れてきているところや塗装の浮きは、スクレーパーでこそぎ落としを。

塗装の下には溶融亜鉛メッキの下地が塗装している鉄階段したので、本来であれば鉄の構造をこの溶融亜鉛メッキが守っていますので、そこまで塗装をする必要はありませんが、この階段は塗装が施してありました。

そこで、今回も塗りなおすことに。

この溶融亜鉛メッキは、難付着と言われる下地です。

そのため、塗料を塗るための目あらしをする必要があります。

 

この写真の白いのが前回の塗装で、グレー部分が溶融亜鉛メッキとなります。

塗料用シンナーを軍手に含ませ、前回の塗装がめくれてこないか、テストを行いました。

この塗料用のシンナーは、油性塗料を薄めたりするときに使うシンナーで、下地に反応してしまうと、浮きの原因になるので、取り扱いには注意が必要です。

小さな部分で試し、下地が浮いてこなかったので今回は使用を決めました。

次に溶融亜鉛メッキの目あらしです。

難付着な塗料なので、錆止めを2回塗るため丁寧に目あらしをしました。

その後、中塗り、上塗りを。

これで、階段の塗装は終了です。

応急処置的な側板の塗りと、タキステップの補修でしたが、ただ補修するのではなく、少しでも長く持つように手順を踏んでの工事でした。

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部分的な工事も全体や未来のことを考えて

 

今回は、他のメイン工事にプラスする形でご依頼を受けた補修工事でしたので、それぞれに細部まで気を配り、丁寧な工事を心がけました。

弊社ではどんな工事でも、家全体のこと、補修後のことを考えて工事致します。

お客様に安心していただけるように、細部まで行き届いた工事をするのが塗装職人です。

気になっている箇所がありましたら、いつでもご連絡下さい。

未来のことまで考えて補修工事致します。

 

建築施工主任 家のことを何でも出来るようにと、20代の時に長野県の木造建築の親方に弟子入りして大工の道へ進む。30代の時にはキャパシティを拡げるために農業や造園業にも従事。造園業では外構工事も多く手掛け、家に関するエキスパートとして活躍。見えるところだけではなく見えないところも手を抜かずにやるのがモットー。妻と子供2人の 4人家族。

些細なことでも構いませんのでお気軽にご連絡ください

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