今回は以前の施工事例から、3月3日に三浦市向ヶ崎町で行った施工風景をお届けします。
職人は、三浦に近い、逗子生まれ横須賀育ちの一級塗装技能士・川口が担当しました。
こちらのお宅ではシャッターと換気扇フードカバーのみの塗装となりました。現場は海岸から近い場所にあるため、塩害によってサビや、白い斑点が一面に発生していました。
塗り替え前は、まずケレン作業から開始。あちこちに見られるサビや白い斑点を皮スキ(金ベラ)、サンドペーパーで削り落していきます。
また、全体を研磨して細かい傷をつけることで、下地と塗料の密着性を強化しておきます。フラットな面に塗料を乗せても、引っ掛かりがないので剥がれやすくなってしまうからです。
サビと白い斑点は長年の塩害によってできたものなので、全てをきれいに落としきることはできませんでしたが可能な限り除去して、下地の状態を整えました。
ケレン後はサビ止めをたっぷり塗布して、サビの再発を抑制、耐久性を高めます。サビ止めは仕上げの色に合わせて選択しており、ここでは赤錆び色のものを使用。他にも、茶色やグレー、白などをよく使用しています。
今回は施工箇所が限られているので足場は組み立てず、ベランダに脚立を立てて作業しました。シャッター以外の場所に塗料が付着しないよう、テープ付きのビニールで養生をしています。
シャッターは巻き込み式のため、開閉をしていると塗装した面に傷がついてしまいます。その点をお客さまにご了承を得た上で施工させていただいています。
また、シャッターはステンレス製が多く、塗装をしても剥がれやすい材質のため、当社で塗装することはあまり多くはありません。
フードカバーも同様にケレンとサビ止めを行いました。
次回は上塗りをして仕上げます。