台風時の塗装工事の対応とは できる工事とできない工事を解説します

台風のシーズンになってきました。

最近の台風は線状降水帯が発生することが多く、各地に長雨でさまざまな被害が…。

被害に遭われました方には心よりお見舞い申し上げます。

 

台風は塗装工事をする際にも、影響を及ぼします。

台風によって工事を中止したことによる工事日程のずれが、一番多いトラブルです。

そこで今回のブログでは、台風の際に気を付けていることなどを中心に、現場での事例を2件ご紹介いたします。

 

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大雨でも大丈夫 足場建てと高圧洗浄

 

今回担当するのは、横浜のお客様宅です。こちらのお客様は、三回目のリピーターとなります。ちょうど今朝が、足場の組み立てでした。

本来であれば、月曜も雨が降るとの予報でしたので、お客様は足場建てについて非常に心配していらっしゃいました。

実際のところ大風でないかぎり、足場と高圧洗浄までの作業は行います。

大風はどんなに注意しても、建地が倒れたり職人の体が吹き飛ばされたりするなどして危険が大きくなるため、作業することができません。

 

しかし、雨であれば足場建てと高圧洗浄の作業は可能です。

「これはできないな」という強雨の場合でも、1日中土砂降りというのはあまりないので、車の中で雨が過ぎるのを待つなどして、雨が弱まったところで工事を行う場合もあります。

そんな足場建て工事ですが、今回は少しだけ緊張感あるスタートでした。

実は前回2回目の足場工事の際に、トラブルがあったのです。

1回目の足場業者は非常に工事が丁寧で、お隣の方に迷惑かけることなく、掃除までして足場の組み立てと回収を行っていました。

 

しかし、前回の工事の際に担当した足場業者が、少し工事が荒い工事をする業者で、お隣のアパートの壁に建地を立てかける、フェンスを乱暴に超えるなどの行動があったのです。

お隣の方から施主様にクレームが入り、あわてて菊池と足場の責任者と一緒に謝罪をしにいったのですが、お隣の方にも施主様にも嫌な思いをさせてしまいました。

そうした経緯もあり、今回はより気を付けて行わなければならない工事だったのです。

 

最初に、施主様ご夫婦と、菊池で挨拶に伺い、前回のことを改めて謝罪し、今回の工事についてご挨拶を。

お客様宅は立地の都合上、どうしても足場を建てる際にお隣の敷地に車を停める必要があり、そのお願いもありました。

 

お返事によっては、遠い場所に車を停め、運び屋とよばれる車に積んだ建材を運ぶ職人を手配しなければなりません。

最悪のことも考えながら、お伺いしたご挨拶でした。

ありがたいことに、お隣のアパートオーナーさんは、快く承諾してくださったのです。

2回目のトラブルの際に、きちんとお詫びに伺っていたことで「今回は気をつけてくれればいいですよ」とおっしゃって頂きました。

このようなトラブルがありましたので、今回の足場建てはいつもよりさらに気持ちを引き締めて行うことに。

菊池と足場の責任者が立ち合い、万全を期して足場建て工事を完了させました。

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大雨でできない工事とは

 

足場建てや高圧洗浄は大雨でも工事できますが、雨が降るとできない工事もあります。

先日も、1軒あったのですが、いよいよ塗装工事が終わり防水工事をしようとした矢先でした。

 

塗装後にバルコニーの防水工事を行うつもりで工事を進めていましたが、雨で工事がストップすることに。

理由は、コンパネの取り付け工事です。

こちらのバルコニーは、床面に勾配がうまくついておらず、そのため水はけが悪くなっていました。

そこで、今回は防水工事の前に、床面にコンパネを敷いて勾配をつけることになっていたのです。

ところがいざ工事日の前日になったものの、翌日は夜から雨予報。

万が一雨で、コンパネが濡れてしまうと、FRP防水を上に重ねることができません。

 

晴れている間にコンパネを敷く工事をして、その後養生をすれば、濡れることをしのげるかもしれませんが、夜からの雨予報がもしも早まってしまったら…。工事中にコンパネが濡れるかもしれないのです。

コンパネが濡れてしまうと、乾くまで工事は何日もストップすることになります。

そこで、今回は午前中は晴れ予報にも関わらず、雨予報のない日程へ工事を持ち越すことにしました。

大雨でもできる工事もあれば、今日晴れていても、雨予報でできない工事もあります。

工事内容によって、天気の影響は大きく変わるのです。

 

ここまでは、大雨でもできる工足場立てと高圧洗浄についてのご紹介と、雨予報がでただけで工事が難しくなるベランダの防水工事についてご紹介致しました。

ここからは、工事が始まっている状態で台風が上陸した際に、一番大変なことについてご紹介したいと思います。

 

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工事期間中に台風が上陸した際には、足場が倒れることのないよう、足場全体に取り付けたメッシュシートを巻き上げるなどして、風をしのぎます。

これもひとつひとつ手作業でおこなうため、大変なことではあるのですが、実はこの作業以外にも大変なことがあるのです。

 

台風で一番大変こととは

 

台風で一番大変なこと、それはスケジュール調整です。

普段菊池は3〜4程の現場を同時に受け持って、スケジュールの調整や現場調査、立ち合い、完工挨拶などをしています。

工事は、1日日程がずれると、ドミノ倒しのように後ろの工事へと影響が出るのですが、そのずれる日程が1日とは限らないのです。

どの職人も、ありがたいことに仕事の切れ目なく依頼を頂いている関係で、1日ずれるとその職人が次に空くまで工事がSTOPしてしまいます。

そして塗装チームの工事が遅れれば、その後に工事する予定の防水チームやその他の施工チームの工事も必然的に遅れることに……。

そこで、菊池の調整が必要となります。

なんとか、1日の遅れから最小限の日程のずれで工事を行えるように、お客様に連絡をして予定の確認を取り、職人に確認をし、その後に入る別チームの職人にも予定を確認します。

それを3〜4現場分すべて、一気に行うのです。

これは工程表の抜粋です。

菊池は、普段からGoogleカレンダーや、タスクアプリにすべての要件を入れてスケジュールを管理をしていますが、それでも台風など天気の影響によるスケジュール調整には毎回苦労します。

タスク管理には、お客様に電話することや、このお客様にはメールよりLINEの方が連絡とりやすいこと、職人の就寝時間や活動時間など、細かいことすべて入力が必要です。

しかし、スケジュール調整の際にはこれがさらに複雑化します。

アプリを使っていても、組み立てなおしている時は本当にパズルのようで…これが一番大変なことなのです。

 

どんなシーズンでも対応しながら行う塗装職人の塗装工事

 

塗装職人では、台風だから、夏だからといって工事を休む月はありません。

なぜなら、どの季節にもメリットとデメリットがあり、工事する上ではそこまで大差ないからです。

一昔前は、塗装工事に適したシーズンは秋と言われていましたが、今の秋は雨が多く塗装工事に最も適したシーズンとは言えません。

冬には冬のメリットとデメリットがありますし、春もメリットデメリットがあります。

たまに夏場の工事現場で、施主様から「こんな暑い時期に工事をお願いするなんても申し訳ない」とおっしゃられることが…。

とはいえ、職人の生業ですから、休むほうが大問題になってしまいます。

皆、シーズンを通して働くプロの職人たちですので、暑さ対策も万全です。菊池も、暑さには強いほうですので、今年の夏の現場でもバテることなく毎日を過ごしました。

暑さには暑さの対策を、大雨には大雨の対策、台風には台風の対策と。

長年現場で工事をしている老舗塗装業者だからこそ、知恵と対応策があります。

台風などで、工事や工事内容が心配になるお客様はいらっしゃると思いますが、どうか弊社にお任せください。

 

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これまでの現場経験から、さまざまな対応策を持って工事をすすめます。

 工事に不安がある時に、弊社のことを思い出して頂けましたら幸いです。

見積りで大切なのはお客様宅を把握すること。ご要望をうかがい図面を精査し、最適な工事を提案します。高い技術とサービスをご納得いただけるよう、いつも心がけています。施工管理技士でもあります。

些細なことでも構いませんのでお気軽にご連絡ください

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