川崎市麻生区での塗装の続きを本日はご紹介します。
前回は、鉄粉に錆び止めを塗装していきました。
今回は、屋根の下塗りと軒天の下地処理に入ります。
本日も、一級塗装技能士・塗装指導員の資格を持つ川口を中心とした職人の作業になります。
鉄部は、高圧洗浄で汚れは落ちますがフラットな面なので、ゴム長靴を切るほどの水流でも傷が付きづらいです。
雨樋の止め具や裏など鉄部分を研磨することで、微細な傷を付けて塗料の食いつきを良くします。こうすることで、塗料の密着率が向上します。
こちらは鉄ブラシ。細かいところを研磨するのに向いています。このとき、錆びがあれば同時に撤去。
雨樋もエンビなどの傷の付きにくい素材で出来ているので、ケレンしています。使用しているのはマジックロンというたわしで、金タワシのような質感なので、使うときは軍手が欠かせません。
フラットな部分は塗膜が付きにくいという話はしましたが、塗料が食い込む場所がないとつるりと剥がれ落ちてしまうのと同じで、2~3年は保ちますが、気付いたら塗料がはがれているということも。
同時に、高圧洗浄で落ち切れなかった汚れや古い塗膜などもケレンで剥がしていきます。
写真では少々見えづらいですが、下の写真の軒にも細く横にクラックが走っています。
これも、下塗り塗料を先にクラック部分に塗布してヒビの中に浸透させ、これ以上の広がりを防ぎます。
伸縮性のある塗料なので、モルタルや軒天のヒビの中でも柔軟を保つので、ヒビの広がりを防ぐことが出来ます。
軒天に白い塗料が塗られています。これは弾力性のある下塗りを塗った後。
もちろんこの上から再度下塗りを全体に行きわたらせ、中塗り・上塗りと進めていきます。
こちらはソーラーパネルのある屋根の下塗り作業。
屋根押さえの部分に、鉄粉にも塗布した白い錆び止め塗料を塗布しています。
スレート部分には透明の浸透性のシーラーを使用して、スレート内部の穴を埋め、表面は艶があるように塗ります。
下塗り材は、接着剤のような役割も果たしているため、塗りが甘いと塗膜剥がれの原因にもなってしまうので、塗り漏れがないように体や顔の角度を変えながら透明なシーラーの艶を確かめて塗り漏れの確認をしていきます。
屋根の鉄部分に錆び止めを塗布し終わった状態です。雨押さえは、先にケレンをして同時に釘打ちをしています。屋根抑えは日々の微細な揺れの蓄積で、止めてある釘が飛び出ている事がほとんどです。ケレンの際、打ち込んで修復してから、錆び止めを塗布します。
仕上がりのライトグレーに合わせて、雪止めと雨押さえも白い錆び止め塗料で塗布。
錆び止めを塗布することで錆びの発生を抑制し、塗膜剥がれも同時に防ぎます。
水切り部分も、マジックロンでケレンをしてから、錆び止めを塗布。
屋根押さえは広いのでローラーで、雪止めは筋交い刷毛で塗布しましたが、雪止めは小さく細い部分なので平刷毛で塗装をしました。
場所によって使用する道具を変えていくのも、手間はかかりますが仕上がりのよい塗装をするために大切にしていることです。
本日の作業はこれで終了です。次は軒天の養生と上塗りに入ります。