今回は以前の事例から、川崎市宮前区で行った3月12日の作業風景をお届けします。
前日に1階外壁をクリヤー塗料で下塗りしたので、この日は上塗りに入ります。
この写真では、玄関ドアの上辺りを塗布している最中です。透明な塗料なので、気を付けないと塗り落し箇所が出てしまいます。塗布するときは一方向から見るのではなく、光のある方へ顔を向けたりしながらチェックして塗り漏れを防いでいます。
上塗りの終わった面です。陽の光が当たり、とてもツヤツヤとした光沢が輝いています。2階のすでに仕上がっている外壁もきれいですね。
外壁の塗替えを終えた後は、屋根に移動して下塗りの開始。高圧洗浄で汚れを一掃させた屋根に、シーラーをたっぷり塗布して下地の強化、そして塗料の密着力を高めます。
シーラーは染み込ませるように惜しみなく塗っていきますが、傷みのひどい屋根の場合は全て内部に吸込まれてしまうことがあります。そのときは、吸込みが止まるまで塗布していきます。仕上がりの目安としては、表面が濡れたような状態になることが望ましいです。吸込み止めをしておくことで、上に重ねる塗料の吸込みも抑えられるため、塗りムラができることも予防できるのです。
午後からは、下地処理を済ませている帯板の中塗りをしました。他の付帯部と合わせて黒色系の塗料を塗っていきます。
破風や雨樋は下塗りと上塗りの2回、帯板は3回塗りと回数が違うのは傷みの度合いに合わせているからです。全ての箇所を同じ回数で塗装するより、傷みのひどい箇所は3回から4回、さほど傷んでいないところは2回と変化をつけることで、全体のバランスをとるという方法です。これは日がよく当たる場所かどうかも影響してきます。しっかり塗膜をつけて仕上げたら、この日の工程は終了となります。
次回は、屋根の中塗りを開始します。