2月からあっという間に3月に入りまして、本日も川崎市多摩区のお宅で外壁塗装を進めてまいります。一級塗装技能士の星野が、養生と幕板・破風の中塗り、外壁のクラック補修を中心に施工しました。
軒の上塗りが完了したので、外壁塗装に入る前に塗替えしない場所の養生をしていきます。養生は塗らない部分をカバーすることで、汚れを付着させないという役割と塗り分けの線を真っ直ぐきれいに出すために行う大事な作業です。養生を適当に済ませてしまうと、あとから掃除をする箇所がたくさん出てきてしまうので前もって入念に準備しておきます。
窓はマスカーという、ビニールとテープが一体化した資材でぴったり覆いました。ビニールは風で煽られると音がしてうるさくなってしまうので、たゆませないように貼ります。
ベランダの手すりや笠木も塗替えしないので養生です。手すり部分はベランダ内に出入りする際に足を乗せることがあるので、破れにくい厚手のブルーシートを使用してテープでガッチリ固定しました。その上から笠木を含めてぐるりとマスカーで覆って塗料の付着を防ぎます。室外機はメッシュ状のシートを被せて保護しています。
こちらは場所が変わりましてレンガ部分の養生です。剥がれてきたり、塗料漏れが起きないようにレンガの形状に沿わせてテープを貼っています。
養生後は幕板と破風の中塗りに入ります。先日、ひび割れの補修と下塗りを終えたところにチョコレート色の塗料を重ねていきました。はじめは、ダメ込みといって幕板の下側から小さなハケを使って塗り込んでいます。細部を仕上げてからの方が、広い面を塗装するときに塗りムラや掠れを防げますし、作業もしやすいのです。
こちらは破風板の中塗りです。たっぷり塗布した塗料が陽の光にあたり、つやつやと輝いています。雨樋と隣接している、このような狭い面も丁寧に塗り込みました。あまり人目につく部分とは言えませんが、そのような箇所だからこそ、よりきれいにしっかり塗り上げようと職人のプライドに火が点くのです。
外壁塗装に入る前に壁に発生していたクラック(ひび割れ)の補修をしました。髪の毛のように細いクラックの場合は弾性の下塗り材をたっぷり塗り込み、中塗り・上塗りと塗料を重ねることで埋まりますが、今回は厚膜シーラーをひび割れ部分に塗り込んで固める方法で対処しました。小さなローラーにシーラーを含ませてひび割れ箇所に沿って塗布していきます。
塗料だけでは対処できないひび割れは、塗り替え前に適切に補修をしていくことで、傷みの進行を抑えて長持ちする外壁塗装に仕上げます。