3階建ての一軒家、9日間に渡った工事を職人自らがご紹介

今回ご紹介するのは、横須賀市の築18年戸建てのお客様。

ALC外壁の三階建て住宅です。

ALC外壁の塗装、鉄階段のサビ、網膜剥がれと作業範囲が大きくて、足場+9日間の工事になりました。

 

9日間の工事ついてどのように進められたのか、日々の様子を職人の言葉でご紹介します。

あわせて読みたい ALCの塗装の全工程(上塗り)

ALC塗装、ようやく外壁の上塗りです

 

お見積もり時の風景

お客様宅のお見積り時の様子です。

全体的にサビや網膜剥がれがありました。

 

工事前の様子を動画でご紹介しています。

併せて観たいYouTube

 

1日目:外壁の高圧洗浄

今日は、お客様宅の高圧洗浄をしました。

今日の職人は、二級塗装技能士・曽根カズ、一級塗装技能士・柳沢です。

今回は家の隣が月極の駐車場になっており、水が飛ばないように高圧洗浄にはとても気を使って作業をしました。

まず駐車場の面は、水の飛散を防ぐ為にメッシュシートを二重にしました。

また足場に近い列に止まっている全ての車に専用の車カバーをつけて、水がかからないように万全の対策を取ります。

洗浄する時も、水の当てる角度で跳ね返る水の方向をある程度計算できるので、駐車場側には飛ばさないように、慎重に作業しました。

 

作業が終わり高圧洗浄の機械を片付けると、とても寒さを感じます。

作業中は夢中になってやってるので大丈夫なんですが、作業が終わりホッとするととても寒かったです。

風邪をひかないように気をつけなければいけませんね・・・。

今日の作業はここまでです。

それでは明日も、よろしくお願いします。

 

作業の様子を動画でご紹介しています。

外壁には、チョーキングが発生していました。

チョーキングとは、塗料の劣化によりチョークの粉のようなものが外壁に出てしまうことです。

このチョーキングを、高圧洗浄で洗い落とします。

併せて観たいYouTube

 

 

2日目:クラックの補修

今日は職人の二級塗装技能士・曽根、一級塗装技能士・川口、同じく一級塗装技能士・柳沢の三人で作業をしました。

今日の主な作業はシーリング、階段鉄部ケレンです。

シーリングは家全体のクラックや目地などを埋めました。

今回は目地は打ち替えよりも増し打ちが多いです。

ALCの場合、サイデイングと違いパネル(外壁材)とパネルの間に隙間が空くことはありません。

ALCパネル同志はぶつかっていて建てこまれていて、その上からシールがなされていますがサイディングの場合はもともと隙間がありそこにシール材が充填されています。

なのでALCはサイデイングより充填量も少なく打ち換えできるほど肉厚がないうえに、無理にシール材をカッターで撤去しようとすればパネル自体も削ってしまう可能性があります。

ALCは発泡コンクリートのため、柔軟性はありますが衝撃に弱くカッターでも簡単に削れてしまうためシール施工にも見極めが必要になるのです。

2液タイプのシーリングを使っているので、たっぷりと使用して作業をしました。

シーリングは2液のポリウレタンです。

変性シリコンもよいのですがも塗装との密着性の相性でいえば一番適しています。

 

併せて観たいYouTube 一級技能士によるALCのシール作業

 

シーリングの作業中、ALC外壁に「爆裂」の現象が起きている場所を数ヶ所見つけました。

ALCは、次のような特長がある外壁です。

  • 発泡コンクリートや軽量気泡コンクリートともいわれ、鉄筋コンクリートと違い水に浮く
  • 一枚一枚がパネル式になっていて、60センチほどの幅で厚さが100ミリや150ミリものがある
  • 一般住宅の場合はほとんど100ミリ厚のものを使用する
  • ALCパネルは主に鉄骨に溶接して止める
  • パネルとパネルの間には鉄筋とモルタルが埋め込まれます
  • 住宅建築構造物としては防火性にすぐれ、短期間で完成するメリットがある
  • 一方でこのALCパネルは、非常に欠けやすくもろいのも特徴

 

ALCについて、詳しくはこちらに纏めています。

あわせて読みたい

ALCの外壁塗装

 

溶接して止める際はボルトにて固定するため、貫通しないまでの穴をあけて、専用の補修材で埋めます。

ですが、このボルトがさびてくると、ボルトは鉄のため膨張して補修材を持ち上げてしまいます。

これを「爆裂」と言います。

膨れているところは中が空洞になっていて、叩くとコンコンと軽い音がします。

恐らく、ボルト部分を補修材で埋めた穴からだと思います。

そこの膨れている部分をすべて叩いて取り除き、錆びている鉄筋にさび止めを塗ってコーキングでしっかりと埋めました。

 

 

川口は、階段鉄部をサンダーでケレンをしました。

ケレンとは、紙やすりなどで鉄部を擦って汚れを落とすこと。そして、古くなった塗膜の剥がれも取り除く作業です。

 

何回も塗装の塗り重ねをしているため、旧塗膜の厚みがあります。

悪いことに下地と食い付いておらず、簡単に言うとパカパカと浮いているところが多数ありました。

なので、ある程度ハンマーなどで浮いているところを割ってから、サンダーでのケレンになりました。

やはり鉄部は、下地調整をしっかりすることが長持ちさせる鍵です。

そこを熟知している川口は、一切の妥協なくケレンを頑張りました。

 

1日ではケレン作業が終わらなかったため、明日も引き続きの作業になります。

今日の作業はここまでです。

それでは明日もよろしくお願いします。

 

3日目:螺旋階段のケレン

今日は二級塗装技能士・曽根、一級塗装技能士・川口、同じく一級の柳沢の三人で作業をしました。

今日の主な作業は鉄部ケレン、鉄部下塗りです。

昨日に引き続き、川口がサンダーでの下地調整を担当しました。

鉄部ケレン

 

今回はいつも以上にケレンが大変です。

おそらく実際に塗る時間より、下地調整の時間はさらにかかっているはず。

この下地調整をしなくても、上から塗料を塗ることで、一時的に見た目はきれいにはなります。

ですが(どのくらいの期間で、ということは一概に言えないのですが)、そのきれいな期間はあまり長持ちしません。

塗装後のきれいな期間をできるだけ長持ちさせるために、塗装前に時間と手間を惜しまずにしっかりとケレンしているのです。

 

ケレンの作業が終わったら、さび止めの作業をしました。

さび止め塗料をたっぷりと厚みをつけて塗ったので、痛んでいた階段ももう安心です。

 

今日の作業はここまでです。

それでは明日もよろしくお願いします。

 

今回の作業を動画でもご覧いただけます。

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4日目:玄関前鉄階段のケレン

今日は二級塗装技能士・曽根、一級塗装技能士・川口、同じく一級の柳沢の三人で作業を進めました。

今日の主な作業は鉄部ケレン、鉄部下塗り、養生です。

昨日までは川口がサンダーでケレン作業をしていましたが、本日の玄関前階段鉄部は、柳沢が手作業でケレンを行いました。

サンダーで作業をした方が作業時間は短くなるのですが、ケレンしたゴミが飛散しやすくなります。

周りに足場のメッシュなどがしっかりしていれば問題ないのですが、玄関前と道路側という状況を含めて検討した結果、手作業でのケレンを選択したのです。

面積的には広いとは言えないケレン面積でしたが、まるまる午前中いっぱいかけて弱い部分を剥ぎ落としました。

 

ケレンに午前中いっぱいかかったのに、下塗りのさび止め作業は40分ほどで完了しました。

塗料を塗った直後の仕上がりではあまり効果が分からない下地調整ですが、実はこれだけ手間と時間がかかる大事な工程なのです。

残った時間で少し養生を進めて、今日の作業は終わりました。

 

併せて観たいYouTube サビて穴だらけ階段の新品仕上げ

5日目:養生と各所下塗り

今日は二級塗装技能士・曽根、一級塗装技能士・川口、同じく一級の柳沢の三人で作業を進めました。

今日の主な作業は養生、壁下塗り、木天井下塗りです。

午前中はみんなで養生をしました。

少しでも塗装した時に飛散しそうな場所は、徹底的にビニールで隠しました。

 

 

午後からは壁の下塗り作業です。

 

やはり外壁塗装では、下地処理やケレン養生などの手間と時間がかかりますね。

塗っている時間よりも、前処理の時間の方がかかっている気がします。

 

確かに、養生などをおろそかにして塗装作業をすれば、作業はとても楽です。

ですが、半端な養生では仕上がりがみっともなくなってしまい、それは職人のプライドが許しません。

お客様にもご満足いただけないでしょう。

いい養生なしにいい塗装作業はできません。

どんな作業も丁寧で全力で、が横浜塗装職人のポリシーです。

 

そのような施工を続けているおかげで、ありがたいことに弊社はリピーターのお客様にとても恵まれています。

弊社見積もり担当の、喜びの言葉をご紹介します。

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塗装職人の担当者として、リピーター様からの嬉しい言葉とは

 

今日の作業はここまでです。

それでは明日もよろしくお願いします。

 

養生の大切さについて、詳しく紹介している動画もあります。

併せてご覧ください。

併せて観たいYouTube

 

6日目:外壁の中塗り、上塗り

今日は二級塗装技能士・曽根、一級塗装技能士・川口、同じく一級の柳沢の三人で作業を進めました。

今日の主な作業は鉄部中塗り、壁中塗り、上塗り、養生ばらしです。

 

さて、今日から壁に色をつけていく作業に入ります。

外壁の塗装では、下塗り、中塗り、上塗りという3回の塗装を行います。

その内、中塗りと上塗りで外壁の色を決めるのですが、今回は中塗りも上塗りも同じ色でした。

色を合わせることで、年数経過による塗膜表面の樹脂劣化が起きても、中塗りの色が出ないメリットがあります。

 

中塗りが必要な理由は、塗装の厚みを確保するためです。

たっぷりの塗料でしっかりと塗装します。

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中塗り

 

作業の都合上、西面を残して先に3面を仕上げる流れにしました。

南面を柳沢、北面東面を曽根、川口と分担します。

東面は壁と足場の間が狭くて作業がとても大変でしたが、川口と協力してなんとか仕上げる事ができました。

 

 

柳沢も南面を仕上げ、残った時間で養生をばらしました。

塗料が半乾きの状態で剥がした方が、きれいに剥がれます。

 

 

まだまだ寒いので、風邪などひかないよう体調には気をつけてくださいね。

それでは明日もよろしくお願いします。

 

作業の様子は動画でもご紹介しています。

併せて観たいYouTube

 

7日目:爆裂補修など

今日は二級塗装技能士・曽根、一級塗装技能士・川口の二人で作業を進めました。

今日の主な作業は残っていた壁の下塗り、爆裂処理、階段中塗りです。

 

作業を開始してから発見する不具合もあるのですが、今回は作業の途中で爆裂を発見しました。

爆裂の場所はひとまず塗装せずに残しておいて、その後にまとめて補修を行います。

塗膜の浮きと爆裂で、合計4箇所ありました。

補修をしたところは今日はもう塗れないので、明日以降の作業になります。

 

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ALCの特性・構造を理解する 雨漏りしないための補修塗装工事とは? 

 

壁の下塗りがなかなか乾かずに、中塗りはできそうになかったので、先に階段を塗る事にしました。

 

 

爆裂処理があったため、本来の予定とは少し変わってしまいました。

その代わり、階段の手すりの塗装を終えることができました。

今日の作業はここまでです。

明日もよろしくお願いします。

 

8日目:外壁、階段の中塗り

今日は二級塗装技能士・曽根、一級塗装技能士・川口、同じく一級の柳沢の三人で作業を進めました。

今日の主な作業は壁中塗り、階段中塗り、養生ばらしです。

職人柳沢と、壁の中塗りをしました。

 

爆裂の補修をしたところはまだ下塗りを塗ってないので、その部分を残しての作業です。

下塗り材は乾きにくいので、先に爆裂部以外の上塗りまで塗装を終わらせて、それが乾いてから補修します。

その方が、爆裂部分だけの乾き待ちの時間が発生せずに、スムーズに作業が進むためです。

 

職人川口は、朝一から階段での作業の予定でした。

ところが、水が溜まっていて塗装できる状態ではなかったので、ブロアーと言う強い風がでる道具で水を飛ばすことに。

 

こちらがブロアーです。

ブロアー

 

乾くまでは、塗装が完了した所などの養生などを剥がしました。

壁の塗装が終わった後、柳沢は玄関前の階段を塗る作業の担当です。

お客様のご予定に合わせて、乾くまでの計算をしながら作業をする必要がありました。

そのため、丁寧かつスピーディーな作業が必要でしたが、無事に終了させました。

 

みんな頑張りましたが今日のMVPは職人柳沢ですね!

今日の作業はここまでです。

それでは明日もよろしくお願いします。

 

9日目:鉄部ケレン・塗装

今日は二級塗装技能士・曽根、一級塗装技能士・川口の二人で作業を進めました。

今日の主な作業は爆裂部補修、鉄部ケレン、鉄部下塗り、上塗りです。

職人川口が、爆裂した場所や壁の旧塗膜が剥がれてパターンがない所の補修を担当します。

下塗りは、砂骨ローラーでパターンをつけました。

砂骨ローラーとはスポンジ状に穴が開いたローラーで、これで塗装すると波模様が付くのです。

砂骨ローラーと模様

 

そして職人曽根は細かい鉄部の作業をしました。

実は鋳物製でお見積りには入ってないのですが、せっかく周りをきれいに塗り替えたので、その部分だけ残すとかえって劣化が目立ってしまうことに。

そこで、サービスで塗装させていただいたのです。

結果的には全体が引き締まったので、やっぱり塗って正確でした。

 

あとは家全体の最終チェックをして今日の作業は終了です。

次来るのは足場を解体してからで川口一人での作業です。

作業報告はこれにて終了となります。

 

鎖骨ローラーについて、どのように使われるのかぜひ動画でご確認ください。

併せて観たいYouTube

 

今回の記事は、横須賀市の工事をご紹介しました。

横須賀市では、これまでに多くの施工をさせていただいています。

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