もくじ
このところ、リピーター様からのご依頼が続いています。菊池も長く㈱塗装職人で働いていますが、こうしてリピーターのお客様にお会いできる時というのは、見積もり担当として一番の嬉しい瞬間です。
今回は前回も少しだけご紹介しました、外壁をピンクに塗ったお客様についてお話したいと思います。
お客様と9年ぶりの再会
こちらのお客様は、9年前に外壁塗装をされていて、今回も前回と同じ外壁の色を希望されていました。
慎重に物事を判断され決められるご夫婦ですので、菊池もあらゆることを想定し、しっかりと準備をして伺いました。
今回は、ご連絡を頂いた際に大工工事も必要そうな感じでしたので、弊社の内藤も同行してもらうことに。内藤は、弊社に入る前から大工をしており、修繕箇所などのご提案もプロの目を通してご提案が可能です。
前回はお客様の理想の色で外壁を塗るために、想定される色と同色の人形をお借りして色を作りましたが、9年も経っていることから人形がなかったため、今回は塗料メーカーの担当者に来てもらい色を見てもらいました。
実は、9年前と今では塗料が大きく違います。
9年前は油性の塗料が主流でしたが、その後水性塗料となり、現在ではラジカル制御型の塗料が主流となっています。
こちらのお客様宅では、当時は一液ファインシリコンセラUVを使用して塗装をしましたが、今回使用するのはラジカル制御型のパーフェクトトップです。
塗料が違いますので、色味も大分変わってきます。
そのため、今回はメーカーの担当者にあまり日の当たっていない箇所の汚れを拭いて塗料を取って貰い、色見本を手配しました。
色見本は4枚作り、最終的にはお客様に選んで頂きます。
菊池は「ハナコレマイスター」の資格も持っていますので、色決めの際にはお手伝いすることが可能です。
今回のようにお客様の思い描いていらっしゃる色の実現もそうですし、お客様の持っていらっしゃる置物などから色を取って、色造りすることもできます。
以前、ご自宅の前に真っ赤な外車を駐車されているお宅様があって、雨樋の色をその車の赤色と合わせて欲しいといったオーダーにも対応致しました。
その他、複合色サイディング壁の色選びもご相談にのることもできます。
新築時のサイディングボードには、もともと複合色と呼ばれるいくつかの色が集合している壁色があるのです。遠くから見ると単色に見えるのですが、近づいて見ると何色かのドット(色の粒)が並んでおり、それがぼやけ混ざることによって、1色に見える仕様になっています。
そのような場合は、遠くから見た際の印象に近い色見本を2~3枚ほど作ります。
ただ、複合色の場合は本当に見る人によって色の見え方が違いますので、最終的にはこちらもお客様に決めて頂くしかありません。
その際にはお客様にできるだけスムーズに決めて頂けるよう、マイスターとして的確な提案を心がけております。
このようして、リピーター様宅の色のご提案についてなど一通りお話をしたところで、今回も無事ご契約となりました。
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再塗装の契約をするにあたってお客様が出された条件とは
今回の契約の際にお客様が、ふと…こんなことをおっしゃったのです。
「今回契約をする上で一つ条件があります」と。
菊池はこの言葉を聞いて、「もしかして塗装についてお客様の希望を聞き逃していたかな?」と不安になりました。
するとお客様は続けて「今回も塗装職人さんに工事を依頼したので、また10年後も塗装職人さんに依頼すると思います。その際は菊池さんが必ず担当して下さい」とおっしゃったのです。
10年後に菊池は70代になっています。
その頃も、こうして営業として働ければ最高ではありますが、なかなか難しいかな…と。
お客様も、そうしたところを十分にお分かり頂いているかとは思います。
それでもこうしておっしゃって頂けたことは、本当に嬉しいお客様からの一言でした。
こんなに嬉しい条件はありません。
その後、さらにお客様から「良かったら感想を聞かせて下さい」とワインのボトルを頂きました。お酒が好きなご夫婦でしたので、以前打ち合わせの際にワインの話で盛り上がったことがあったのですが、それを覚えていて下さってのお心遣いでした。
現在はコロナ禍ですので、お客様とお酒を酌み交わすわけには参りませんが、また状況がおちついたら是非ご一緒したいなと思います。
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リピーター様やご紹介をこれからも大事にしたい
先日他のお客様から、塗装職人に決めた理由というのをお聞きする機会がありました。
お見積もりを何社かとったそうなのですが、その際に弊社の創業年数と、リピーターさんについての記事などをご覧になったのだそうです。
そこで、見積もり上では弊社の値段は安いものでなかったものの、実績から弊社に決めて頂いたとお話されていました。
弊社では、リピーターさんも非常に大事にしています。
もちろん再度お仕事を頂けることの喜びもありますが、それ以上に私達塗装職人は、お客様の家のコンシェルジュでありたいと思っているのです。
だからこそ、初めてのお客様にも丁寧に塗装工事の打ち合わせをさせて頂き、また10年後にお会いできることを願いながら心を込めて塗装工事を。
これからも、みなさんに喜んで頂けるよう塗装職人として最善を尽くします。
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