汚れやすいリシン壁を美しく 屋根外壁の再塗装工事

今回のブログは、以前書いた『分譲住宅で5軒の塗装工事依頼が続いたワケとは』の続きとなります。

前回ご紹介した5軒目につづいて、ついに6軒目のご依頼を頂きました。

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分譲住宅で5軒の塗装工事依頼が続いたワケとは

工事を始めるにあたってご挨拶で伺った際に、「うちも塗装工事を考えているんだよね…」とおっしゃられましたので、「お見積りだけでしたら無料ですので、一度とってみますか?」と伺ったところ、「お願いします」とおっしゃられたので、お見積りをお届けしたのがきっかけでした。

それでは、工事の内容など詳しくお話いたします。どうぞご覧ください。

 

 リシン壁の塗装

 

こちらの分譲住宅は大手ハウスメーカーのもので、壁はどの家もリシン壁でした。

リシン壁とは、モルタル外壁の仕上げ材として使う表面化粧材です。モルタルがベースなので、サイディング壁に比べると通気性がよく表面はざらざらとしており独特な風合いがあります。

しかし、表面がざらざらしている分凹凸に汚れが溜まりやすく、経年とともに壁の汚れが目立ってくるのです。

そのため、家を建ててから10年以上経過すると、壁の汚れを気にされる方が多くいらっしゃいます。

こちらのお客様も、やはり壁の汚れを気にされていました。

 

集合分譲住宅区域の角に建っている家でしたので、通りに面している壁面が多い分、家が全体的によく見えます。

帰宅する際などに家を見上げては、「ずいぶん汚れてきたなぁ」と思っていらっしゃったのだそうです。

そんな壁汚れを気にしていらっしゃるご様子でしたので、菊池からは塗料にナノコンポジットダブルをご提案させて頂きました。

 

この塗料は、汚れがつきにくく、表面に汚れがついても雨が降った際にその汚れを雨水で洗い流すという効果があります。

外壁塗装によく使用するパーフェクトトップと比べると、値段は高いのですが10年後の汚れ方には大きく差がでます。

実は、こちらのお客様のお隣の家も、同時期に他社で塗装工事をされていました。外に並べられている塗料の缶を見ますと、まさにこのパーフェクトトップが使用されています。

 

長年こうして塗装工事の営業をしている身からすると、お隣の方にナノコンポジットのご提案がなかったのか…少しだけ気になりました。

弊社では、多少高くても壁によって問題点を解決するものをご提案いたします。

しっかりとご説明をして、今は費用がかかるとしても、最終的にはお客様がお得になるものをご提案するのが弊社の見積書だからです。

 

色についても、安くするための妥協はしません。業者によっては仕入れる塗料を減らしてコストダウンするために数種類の中からしか選べない…といったところもありますが、弊社は塗料メーカーで出ている色数分、ご提案が可能です。色サンプルを何種類か取り寄せて、お客様が納得される色を見つけます。

こちらの6軒のお客様も、全員別々の色で仕上げさせていただきました。

こうした集合住宅だからこそ、自分の家ならではのカラーというものがあります。

色選びから、塗料の効果までお客様のご希望に沿うのが、塗装職人の工事です。

 

バルコニーの塗装

 

この分譲住宅の家は、非常にデザイン性が高くバルコニーにもこうした格子がついていました。細かい格子なので、このままでは裏側など塗ることができません。

一見すると、作り付けになっているように見えるのですが、実はこの格子は取り外すことができます。

1軒目のお客様宅でバルコニーの雨漏り補修工事があり、大工の職人が現場に入ったのですが、その際にこの格子が外れることがわかりました。

 

意外なことなのですが、塗装の職人はこうした大工仕事をあまり行わないため、特殊なバルコニーの外し方などはわかりません。

ぱっと見、大工の職人も塗装の職人も着ているつなぎが同じで、どちらも家のことに精通しているように見えるのですが、餅は餅屋というように、やはり大工には大工のできること、塗装職人には塗装職人のできる分野があるのです。

 

今回はたまたま大工の職人と塗装の職人が1軒目の工事で同時に入っていましたので、このバルコニーについている格子の取り外し方について共有し、この6軒目のお客様宅でも取り外して細かいところまでしっかりと塗装することができました。

また、お隣の別業者の職人にもバルコニーの格子の外し方の共有を。

別の会社の人間だとしても、こうした知識については助け合いが必要です。

弊社では、お客様のためにも共有するようにしています。

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またこのバルコニーは、シーリング工事もしっかりとやらせていただきました。

バルコニーの笠木部分や、外壁の取り合い(屋根と外壁が隣り合って交差している部分)はシーリングが甘いと水が浸入します。しっかりと対応することが必須なのです。

こうして、バルコニーの塗装工事は完了しました。

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塗装ができない箇所

 

塗装工事をする際に、塗装ができない箇所というものがあります。

それは、アルミでできた部分です。

鉄部分などは塗装ができるのですが、アルミは塗料がのらないため塗りません。

 

こちらのお宅でも、壁などにある通風孔などにアルミカバーが付いていましたので、塗装できないことを最初にお伝えしていました。

実は、お客様が気にされていた箇所の中に、門柱についた飾りがあり…この部分がアルミだったのです。

もともと塗られていたコーティングが剥がれ、少し汚い状態になってしまっていました。

こちらもお客様としては塗ってほしいとリクエストがあったのですが、アルミのため塗ることができなかったのです。

お客様のご希望を叶えられず、ここだけは最後まで心残りでした。

 

 

屋根の割れの補修

 

今回は外壁塗装と一緒に屋根塗装もご依頼を頂いていましたので、足場を建てた後に職人が屋根にあがらせて頂きました。

すると、軽い程度ではあるものの、屋根に割れがあったのです。

 

 

実は以前、こうした屋根の割れの補修で弊社のミスがありました。

足場を建てて職人が屋根に上った際に割れを見つけたのですが、「ここはどうせ塗装前に直すことになるから…せっかく登ったし、今直してしまおう」とお客様に報告せず補修してしまったのです。

補修後に「工事費が1万円になります」とご報告させて頂いたものの、あまりよい印象にはなりませんでした。

 

菊池からお客様に報告する時も「補修しなければ屋根塗装ができないのだから、先に直してしまっていてもいいだろう」と気のゆるみがあったのは事実です。

しかし、お客様としての立場で考えれば、小さな工事だとしても勝手に補修されてしまうと不安になります。

この時は心からの謝罪をし、対応をさせていただきました。

それ以後は職人にも意識を統一し、どんなに小さな工事だとしてもお客様に報告をしてから工事をするようにしています。

 

こちらの家も、屋根の割れは小さなものでしたがお客様にご報告させて頂き、補修工事をいたしました。

 

長年塗装工事をしていても、人間のする工事ですので…こうした気のゆるみや、ヒューマンエラーは起こります。

だからこそ、ミスが起こったときには営業と職人が一丸となって全力で対応し、その後は同じことをしないようにチームの気持ちを引き締めることが大事なのです。

スレート屋根に関して補足させていただきますと、角が欠けただけのものは意味合いが違います。
菊池の場合は特に提案はいたしません。
なぜならば化粧スレートは構造上重なっている部分が多く、 先の角が少し欠けていたとしても問題ありません。

キッチリ塗装をすればもの自体は持ちますし、 水が入りようがないのです。

このちょっと先っぽが欠けているのを大写しに写真に収めて、 すぐ雨漏れが始まるかのような説明をして、スレ ート瓦の差し替え等を提案する業者さんもあります。
このことだけを原因にカバー工法や葺き替えを勧めてくる業者さんもあります。

カバー工法は菊池もすでに50軒以上は、 ご提案しておりますがこのことだけでお勧めすることはありません。
それは又、別の機会にまとめますが、 菊池がお見積りに伺ったときに御質問ください。

普段屋根は見たことがないという方が多い中、 こういう商法がまかり通っています。
勿論完全に割れて、スレートそのものに水を含んで反ってしまって完全に割れを修復できないようなものもあり ます。 特に近年はノンアスベストなので弱い屋根材が多いので時々見かけます。そういう場合は菊池も差し替えをご提案します。

差し替えはスレートとスレートの間に鋸を入れて、 釘をカットして、 1枚抜き取り新しいものを入れてボンドで 固定します。

以下の参考動画でご覧ください。

併せて観たいYouTube 参考動画

これは人間に 例えると手術です。

先っぽが欠けているだけのものを手術する必要はありません。

併せて観たいYouTube 築11年スレート屋根の塗装

 塗装工事を終えて

 

今回も外壁、屋根はもちろん雨樋などもすべて塗装して、仕上げを。

ベランダには泥などがたまっていましたので、掃除も隅々まで行いました。

 

ベランダの泥は、こちらのお客様宅のように家の周りに空き地や畑などがありますと、風によって舞い上がった土埃が降り積もり、雨などと混ざることで泥になることがあるのです。

土が周りにないところでは起こらない現象ですが、郊外に建っている家の場合にはよくありますので、弊社では塗装工事と一緒にお掃除もさせて頂きます。

こうして、補修、掃除、塗装工事すべてを終えて、無事お引渡しをさせていただいたのです。

先日、お客様から上記の写真を送っていただきました。

カメラマンをされているご主人が、「よかったらブログに載せてください」と撮影してくださいました。

こうして家の仕上がりにご満足していただき、喜びをご報告いただけることは、仕事冥利につきます。

 

これからも、お客様のご希望を叶える工事をするために、現場に向き合っていきたいと思います。

 

見積りで大切なのはお客様宅を把握すること。ご要望をうかがい図面を精査し、最適な工事を提案します。高い技術とサービスをご納得いただけるよう、いつも心がけています。施工管理技士でもあります。

些細なことでも構いませんのでお気軽にご連絡ください

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