外壁塗装工事と一緒に行う増築工事とは

塗装工事をされる際に、増築も合わせて考えるお客様もいらっしゃいます。
たしかに外壁塗装を合わせてご依頼頂ければ、増築した部分も一緒に塗装ができますので、悪目立ちすることはありません。

今回は、玄関の拡張工事の依頼を頂きましたので、ご説明致します。

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勝手口の増築

お客様宅には正面玄関の他に勝手口があり、ここをもう少し使い勝手を良くしたいとお考えでした。
どんなに小さい増築工事でも、それなりに費用がかかります。
ですので、できるだけ工事費用をおさえながら、増築できる方法を探しました。

当初は、勝手口についているひさし分だけ、玄関を拡張したいとご相談いただいたのですが、費用もさることながら、ここだけ大きく張り出してしまうと、裏口を通るのが大変になってしまいます。

そもそものお話しが、勝手口にいま簡易の棚を置いて下駄箱にしているものの、廊下の邪魔になっているとのことでした。
そこで、玄関の横にあるスペースを拡張してできるだけ大がかりな工事をせず下駄箱を作ることになったのです。

玄関スペースを拡張するために

まずは、元の玄関の現状をご覧ください。

写真で見て分かるように、ドア脇にデッドスペースがあることがお分かり頂けますでしょうか?
この増築工事では、玄関などを壊すこと無くコーナーになっている部分だけ手を入れます。
ドアを開けるとこんな感じです。

ドア横のみを解体後、そこにサイディングで囲いスペースを作ります。
ではさっそく、工程を見て行きましょう。

壁を抜く

今回は費用の点からも、玄関ドアは一切いじらずに工事を進めていきます。

玄関部分の増築は足場が無くてもできる工事なので、足場が建つよりも前に進めることが可能です。
またもともとあった蛇腹窓も取り外すことなどはせず、このまま残すことに。
内側にブルーシートを張り、廃材などで内部を傷つけないように工事を進めます。

下地を作る

次に下地を作ります。
角材で張り出す部分の枠を作り、土台とします。

さらに防水透湿シートを張り、壁自体が呼吸できるように配慮しています。

また、もともと外壁に走っている水切りと合わせるように、増築部分にも水切りを作り、家の下に水が伝わらないようにします。

サイディングの貼り込み

下地ができたら、サイディングの貼り込みです。

こちらのお宅の壁はモルタル壁だったのですが、増築部分はサイディング壁にしました。
それというのもモルタル壁の場合、塗り→乾燥→塗り→乾燥→塗り→乾燥と3工程かかるため、工事日数もサイディングよりプラス3日ほどかかることに…。もちろんその分費用もアップしますし、なによりも玄関という場所ですので、防犯上のことを考えてもできるだけ少ない日数でしっかりと覆いたい箇所となります。

増築などは、新築と違い人が住んでいる家で行います。そのため、今回はサイディング壁の選択となったのです。
ここで組み上げるサイディングは2種類。
L型の出隅用のものと、横張型のものです。

併せて観たいYouTube〔関連動画:腰壁サイディングの貼り替え〕

シールの打ち込み

サイディングを組み上げたら、次はシールを打ちます。

壁というのは収縮するなど動きが出るため、サイディングを貼り込む際には必ずシールを打つのです。こうすることで、壁の動きをシールの伸縮性で吸収することが可能に。
ここまで仕上がったら、一度作業を止めます。
足場を組み、外壁塗装を優先するためです。

併せて観たいYouTube〔関連動画:サイディングのシール〕

断熱材を張る

外壁の塗装が一通り終わったら、今度は内装です。

こちらの内装工事もとくに足場は必要ないため、足場解体後に行います。

増築して作った外に面した壁に断熱材を貼り込み、ベニヤで壁作りし、既存の内装とのつながりもありますので、木枠の造り込みを。
上記でも説明しましたが、もともと壁にあったルーバー窓は撤去することをせず、そのままにしています。

棚板を張り、棚板の細かな移動ができるようにダボ穴を空けて、お客様が自由にレイアウト出来るようにしました。

これにて、増築工事は完成です。

忙しい年末 年内に工事を終わらせるために

今回のお客様は、10月の始めにご契約を頂きました。
年内に工事を終わらるためには、職人の手配などを考えるとこの時期がギリギリのラインだったのです。

年末は、塗装、大工、板金、シール、足場など様々な職人が忙しく、スケジュールを組むのも一苦労となります。
そのため、前もって予定を組んでおかないと、職人が入れないことで工事がストップすることや、早く工事が済みそうな場合でも予定を動かすことが難しくなることがあるのです。

こちらのお宅では、屋根のカバー工法と、外壁の塗装、ブロック塀の改修、勝手口の増築を行いました。

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予定していたよりも1週間早く工事が終わりましたが、事前に予定を組んでいたため、なんとか足場の解体なども早められ、予定通り年内に工事をおさめてお引き渡しすることができたのです。

 

11月中旬に足場を組んで、解体したのが12月20日。
足場解体後も残作業がありましたので、結局年末ギリギリのお引き渡しをすることになりました。

結果には非常に喜んで頂けましたので、本当に良かったです。

塗装職人では、外壁塗装の際に屋根のカバー工法だけではなく、前回のブログでご説明しましたブロック塀の改修や、増築なども合わせて工事することができます。
塗装工事の際に、増築などお客様のご希望がありましたら、是非お聞かせください。

お客様の家に、ピッタリと合った方法をご紹介させて頂きます。
増築なども、大工として僕の得意分野ですので、お気軽にご相談頂けますと幸いです。

これからもお客様に喜んで頂ける工事をするために、がんばります。

 

建築施工主任 家のことを何でも出来るようにと、20代の時に長野県の木造建築の親方に弟子入りして大工の道へ進む。30代の時にはキャパシティを拡げるために農業や造園業にも従事。造園業では外構工事も多く手掛け、家に関するエキスパートとして活躍。見えるところだけではなく見えないところも手を抜かずにやるのがモットー。妻と子供2人の 4人家族。

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