もくじ
見積り担当の菊池です。
年末までもう半月ほどですが、最近、クリヤ―塗装のご依頼が多くなっています。当たり前ですが、クリヤー塗装は現状の模様を変えることなく、透明色なので風合いをそのままに耐久性のみをアップさせます。光沢があるつやありはもちろん3部づやもできます。
明日着工の神奈川区のお宅に使用する最新フッ素塗料、UVプロテクト4Fクリヤーが事務所に届きました。今回はサイディングですが、他の外壁にもフッ素塗装はかなりの耐久性を発揮してくれます。
さ・ら・に。
新年初荷工事の磯子区のSさまもクリヤー塗装です。今日お見積もりに行ったHさまもクリヤーのご依頼です。
はてさて理由は定かではありませんが、「年末年始はクリヤーが多い」というのが素直な実感。どうしてでしょうね・・・。
実は、クリヤー塗装を施工した後の外壁は、まるで新しく生まれ変わったようにキレイになるんですよ。
冬の澄んだ光に、クリヤー塗装のツヤはよく映えるのをお客様もご存知なのかもしれません。
今回はクリヤー塗装について、ご紹介いたします。
クリヤー塗装について知っていただくと、外壁補修に選択の幅が広がりますよ。
クリヤー塗装とは
クリヤー塗装とは、無色透明のクリヤー塗料を使って家の外壁などを塗装することです。
外壁に塗料を塗るのは、コーティングによる保護のため。
外壁は風雪に汚れたり紫外線にさらされたりするので、長持ちさせるためには保護が必須です。
ですので塗装は必要であるとして、その塗料がクリヤー塗装であるのはさまざまなメリットがあります。
無職透明なのでクリアー塗装とかクリア塗装などと書かれることがありますが、
正式名称はクリヤー塗装です。
クリヤー塗装のメリット
クリヤー塗装のメリットについてまとめました。
外壁のデザインを活かすことができる
外壁を決める際に、デザインを意識されたと思います。
無色透明であるので、そのデザインをそのまま活かしてコーティングできるのが、クリヤー塗装の最大のメリットです。
さらにクリヤー塗装では、ツヤを出せるものとツヤ無しのものを選ぶこともできますよ。
ツヤがあると光沢が出て、新しく生まれ変わったような仕上げになります。
ツヤの無いものはマットな質感となって、高級感があります。
外壁のデザインに合った仕上がりをお選びいただくことができるのです。
比較的安価である
カラー塗料で塗りつぶしを行う場合は、3回の重ね塗りが一般的です。
ですがクリヤー塗装の場合は、2回の塗装で完成となります。
人件費や材料費が減りますので、その分安価になりやすいのです。
顔料が入っていないので、劣化によるチョーキングが起きない
クリヤー塗装は、チョーキングが発生しないメリットがあります。
チョーキングとは、塗料の劣化によりチョークの粉のようなものが外壁に出てしまうことです。
チョーキングの原因となるのは色の元になる顔料なのですが、無色透明のクリヤー塗料には顔料が含まれていないため、チョーキングが発生しません。
クリヤー塗装について効果をご覧になりたい方は、写真付きでご説明しているこちらもチェックしてみてください。
クリヤー塗装で気を付けなければいけない点
一方で、クリヤー塗装ならではの注意点があります。
それは、汚れがある場合や補修した場合は、ベースとなる外壁のデザインを回復しなくてはいけない点です。
透明であるため、汚れや補修あとを上塗りで隠すことができないためです。
例えばひび割れをパテで埋める補修を行なった場合、補修箇所にはパテの白い跡が残ってしまいます。
このままで塗装しても、無色透明であるため跡を隠すことができません。
このような場合はどうすれば良いでしょうか。
このような場合こそ、私たちのようなプロの腕の見せ所です。
補修跡の上にデザインを回復した上で、クリヤー塗装の仕上げを活かした外壁にすることができます。
では、実例をお見せいたしましょう。
ベースの補修が必要な場合の実例紹介
では実際に、クリヤー塗装の前に、ベースとなる外壁を補修してデザインを回復した実例をご紹介します。
以前塗装させていただいて、10年後に再塗装のご依頼をいただきましたお客様のケースです。
補修した場合、補修跡が残ります
こちらはサイディング(外壁材)をビス(ネジ)で固定した跡です。
ビスを打ち込んだ穴をパテで埋めています。
一方こちらは、クラック(傷)が出ていた部分をパテで埋める補修を行った跡です。
いずれもパテの白い部分が残っているので、このままではクリヤー塗装をすることができません。
外壁と同じ色を調色して、塗装します
そこで、外壁と同じ色を調色した塗料を作って、パテを覆うように部分的に塗装します。
オリジナルの外壁と同調する色や質感の塗料を、調色する必要があります。
こちらが塗装後の外壁の様子です。
元の外壁部分と少し色味が異なって見えるかもしれませんが、塗料というのは乾くと色が変わります。
乾いた時の色を想定して調色しているのです。
これで色合いは同調できましたが、デザインされている黒い点状が不足していますね。
ベースのデザインを塗装します
こういった点状も、私たちが塗装します。
ここまで補修とデザインを修復できれば、壁の清掃をした上でクリヤー塗装を施工できるようになります。
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外壁補修が難しい場合も
今回のお客様のケースは、クラックが細かったのでパテでの修復が可能でしたが、傷によっては修復が難しい場合もあります。
こちらの写真をご覧ください。
サイディングの外壁に「反り返し」が出てしまい、ビスの部分が割れてしまっています。
ここまで剥がれや割れがある場合は、修復のみでは難しいかもしれません。
作業範囲がどれぐらいになるのか不安な方は、お見積もりをご検討いただければと思います。
弊社では、作業のお見積もりを無料で行っております。
なお、今回のお客様の施工の動画がございます。
クリヤー塗装前後の外壁の様子が動画でご覧いただけますので、よろしければ併せてご参照ください。
クリヤー塗料の種類
クリヤー塗料についてもご説明します。
弊社での取り扱いが多いクリヤー塗装は、日本ペイントさんのピュアライドUVプロテクトF4クリヤーです。
UVプロテクトシリーズは紫外線に強く、外壁の劣化を長期間に渡って抑えることができるほか、外壁の汚れは雨によって流すことができたり、嫌なかび菌や藻の発生を抑えたりすることもできます。
またクリヤー塗装には主に、樹脂がフッ素であるものとシリコン製のものがあります。
フッ素塗装の方がより劣化に強いですが、少し高額になります。
今回は人気のクリヤー塗装と、その前に施工する修復作業についてご紹介しました。
弊社では補修作業も含め、クリヤー塗装までのお見積もりを無料で承っております。
ご検討の方はお気軽にご相談くださいませ。
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