雨樋補修、門塀の塗装、駐車スペース改修 小さな工事の依頼について

今回も3件の部分工事について、お話したいと思います。

塗装職人のメインの工事は、その名の通り塗装工事です。

 

しかし、弊社では塗装工事だけではなく、建物に関わるさまざまな工事をしています。

今回ご依頼頂いたのは、補修工事や改修工事などの小さな部分工事でした。

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内容は雨樋補修、駐車場の補修、門塀の塗装3件です。

家のちょっとした不具合や修繕したい箇所で工事を検討されている方は、是非ご参考になさってみてください。

 

雨樋の補修工事

 

最初に、横浜市旭区のお客様宅です。

今回雨樋の補修工事をご依頼いただいたお客様は、以前屋根工事をご依頼頂いたことがあり、そのご縁でご依頼を頂きました。

こちらは、雨樋2か所の補修工事です。

1か所目は、軒下の横を走る軒樋の補修をします。

雪の重みや、たまった落ち葉、台風などの影響で雨樋にゆがみが出てしまっていました。

たった1回の衝撃で雨樋に大きなゆがみが出る場合もありますが、ほとんどの場合、小さなゆがみだったものが、雨水が通るたびにゆがんだ部分に力が加わり、ひどくなります。

 

こちらの横樋は、すでに雨水がこぼれるほど歪んでしまっていましたので、雨樋の部分交換となりました。

雨樋の場合、数年内であればメーカーにも同じ品番の物があり、部品交換で工事を行うことができますが、20年も近くになると商品が廃盤しているだけでなく、そもそもメーカーが雨樋の生産をやめてしまっている場合もあります。

 

そうなると、似たような形の雨樋で応急処置的に工事をするのですが、接続できないことも……。その場合は、雨樋をすべて交換しなければなりません。

部分的な雨樋の交換とは違い、雨樋工事のために足場を建てる必要があるので、金額も大きく違ってくることに。

 

ですので、雨樋のゆがみや破損、欠損などに気が付きましたら早めにご相談を頂ければと思います。

部分交換だけであれば、費用を抑えて工事が可能です。

 

ただし、雨樋の場合部分的に他社の雨樋をつないだ場合はもちろんですが、同じ商品であっても部分交換の場合は保証がつきません。

全体的な雨樋交換の場合は保証がつきますが、部分的な交換の場合は保証がつかないことをご了承ください。

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今回のお客様は、部分的な雨樋の交換ができました。

1階の軒下は、お隣からのアプローチが可能ですので、足場は組まずに梯子で作業します。

さらに2か所目は縦樋の補修工事です。こちらの写真をご覧ください。

 

 屋根のコーナー部分なのですが、集水桝の下についているはずの縦樋が跡形もなく消えています。台風などで縦樋が外れ、吹き飛んでしまったのでしょう。

そのため、新しい縦樋を取り付けることに。

 

実は、お客様はこの縦樋がなくなっていることに、しばらくの間気が付きませんでした。

というのも、縦樋のある壁面がお隣に隣接した部分だったため、普段はわざわざお隣側に回り込んで自宅の壁面を見ることはなかったそうです。

たまたまお隣の方に、縦樋がなくなっていると伝えてもらったことで発覚しました。

交換した雨樋は、以前のものよりも強度が上がっています。

以前までの雨樋の材質はプラスチックのみでしたが、今は鉄のワイヤーがはいっているため、強度も上がりゆがみにくくなっているのです。

 

また、支持金物も以前はプラスチックでしたが、今はステンレス製のものになっているため、劣化しにくくなっています。

新しくとりつける縦樋の支持金物も、ステンレス製のものに変更しました。

 

雨樋2か所の工事でしたが、梯子作業で行えましたので、費用を抑えて修繕することができたと思います。

 

3つの部分工事のうち、雨樋の部分的な交換工事についてご紹介しました。

あと2つは、門塀の塗装工事と、駐車スペースの改修工事についてです。

どちらも小さな工事でしたが、お客様のご要望に沿って、さまざまな工夫を致しましたのでご覧ください。

 

門塀の塗装工事

 

こちらは、世田谷区のお客様からご依頼を受けました門塀の塗装工事です。

長年雨風にさらされた門塀の表面は、雨だれによって汚れが目立ってしまっています。

お客様からは、この門塀に直接雨が当たるのを防ぐために、上部分に笠木を付けられないかとご相談をうけましたが、笠木の仕様上どうしてもつけることができず、今回はなるべく汚れのつきにくい塗料で塗装をすることとなりました。

まずは門塀表面の洗いです。

高圧洗浄をしただけでも、ここまで綺麗になります。

しっかりと洗浄して、塗料の付着力をあげるのです。小さい面積ではありますが、入念に洗いました。

洗いが終わったら、門塀周りの草木を剪定をします。剪定をした草木に塗料がかからないように養生をして、下準備は完成です。

そして下塗り、中塗りを行い、最後に濃いグレーの塗料を塗りました。

お客様が、近所の門塀で似たような色のお宅を見て、この色がいいなと思ったそうです。

白よりも、汚れも目立ちにくくなり、門塀を取り囲む緑とも合う色ですので、とても素敵だと思います。

 

使用する塗料は、水谷ペイントのナノコンポジットWです。

この塗料は、「汚れにくい」「色褪せしにくい」などの機能がある『水性高機能エコ塗料』となります。耐炎性や、防カビ、防藻性などもあり、速乾性にもすぐれているため、こうした雨の時期の塗装でも、隙間で行うことができる塗料です。

また汚れが雨で洗い流される効果もあるため、お客様のご要望を叶える塗料と言えるでしょう。

さらに、今回は門塀全体の3回塗りに加え、天端用の塗料も塗りました。

ナノコンポジットW天端用保護クリアという塗料で、通常の3回塗りの上に2回塗ります。

天端(門塀の上部)というのは、どうしても水が溜まり、紫外線をうけて劣化がしやすい場所です。ですので、そうした汚れをなるべく付着をおさえるための塗料がこの天端用塗料となります。

笠木はつけられませんでしたが、できる限りお客様のリクエストにお応えすべく、これまでの現場経験から最適なものを選び、塗装させて頂きました。

併せて観たいYouTube お客様と門塀の塗装

 

駐車場の改装

 

最後にご紹介するのは、目黒区の現場です。

こちらは母屋ではなく、敷地内にある駐車場の改装を行いました。

もともとは透明だった波板も、紫外線などで色は白くにごって劣化し、板の形状も反ったりしています。

中から見ても、骨組みである鉄骨部分にも錆が周り、植物のつるも入りこんでいました。

この駐車場は半地下のようになっており、少し湿っぽい場所です。

最近は雨が多いため、こうした湿度が高い場所では雨があがって乾いたときを見計らってすばやく作業します。

なぜなら通常の陽に照らされた場所よりも、塗料が乾きにくいからです。

最初に波板をすべてはずします。

 

そこから鉄の骨組みをケレンし、清掃して、ザビ止を塗り塗装を。

もちろん外壁塗装や屋根塗装と同じく3回塗りで仕上げます。

ドア周りの壁も張り替えました。

今ある下地を補強する形で、薄いアルミの張ってある板を張り込み仕上げます。

 

最後に新しい波板を取り付け完成です。

綺麗に仕上がり、お客様にも喜んでいただけました。

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家を守るために必要な部分工事

 

塗装職人では、家全体の塗装工事のご依頼がなくても、今回ご紹介したような部分的な工事をお引き受けしています。

小さな工事だからといって、適当な工事はしません。

塗装職人では、お客様のさまざまな家のトラブルでご相談に乗れればと思っています。

 

以前に玄関ドアだけの塗装や、鉄階段だけの塗装でご依頼を頂いたこともありました。

階段の鉄部で溶接が必要な場合には、専任の職人が溶接も致します。

今回の工事は、僕が一人ですべて行いましたが、弊社では塗装やこうした大工工事だけではなく、防水、板金、シーリング、大工、屋根、外構、左官などなど、さまざまな状況に専門の職人が対応することが可能です。

 

お客様からすれば、雨樋の工事をどの職人がするのかなどは分かりにくい事だとは思いますが、そんな時は一度ご相談下さい。

もちろん、家全体の塗装工事をする際に、気になる箇所も一気に補修するのが理想的です。しかし、前回のブログで紹介した縦樋の欠損などは、放置すればするだけ、集水桝からジャバジャバと雨水が噴き出し、お隣へも迷惑をかけます。それを回避するためにも、部分的な工事は必要なのです。

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少しでもお困りのことがありましたら、いつでもご相談下さい。

家の症状に合う技術者が、工事の担当をさせて頂きます。

それが、塗装職人の工事です。

 

建築施工主任 家のことを何でも出来るようにと、20代の時に長野県の木造建築の親方に弟子入りして大工の道へ進む。30代の時にはキャパシティを拡げるために農業や造園業にも従事。造園業では外構工事も多く手掛け、家に関するエキスパートとして活躍。見えるところだけではなく見えないところも手を抜かずにやるのがモットー。妻と子供2人の 4人家族。

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