養生から見るプロの仕事

今日は塗装の仕事の一部をご紹介したいと思います。

塗装の仕事というと、ペンキを塗ることを想像すると思いますが、実はそれ以外にも様々な仕事があります。今回は、綺麗な仕上がりの塗装をするためにかかせない、「養生」についてです。

養生とは、塗り分けたい部分や、塗料がついたら困る部分にビニールのカバーをかけ、マスキングテープやガムテープで周りを止めることを言います。
この写真は、職人の星野が実際に養生をしているところです。

今回は窓の養生です。ガラスは塗料がついてしまうと、綺麗にぬぐうのは難しいためキッチリと養生します。

星野が使っているのは「マスカー」と呼ばれるもので、ガムテープの片側に畳んである状態の薄いビニールのシートがついていて、ガムテープを窓枠の上に貼り、蛇腹になっているビニールシートを広げると、窓部分をあっというまに覆うことが出来ます。
ただ、マスカーはビニールシートの片方にしかガムテープがついていないので、ビニールシートを広げたら、下と左右をガムテープやマスキングテープで固定します。

簡単そうに見える養生作業ですが、職人の慣れが必要なので、ベテランの職人と若手の職人ではかかる時間が違います。隙間が無いようにしっかりマスカーで養生するのは、慣れてこないと上手くできません。
今回養生している、星野は鮮やかな手つきでマスカーを貼っていました。

このマスカーでは、窓だけでなく、外灯や、ツートンに色を塗り分けたい場合などは壁などにも貼ります。

時には、植え込みを養生する時もあります。
木や植え込みが建物と接触している場合は、枝を落としてもらう場合もありますが、葉っぱがぬれていると、塗装した壁につくことでコケが生えてしまったりするので、植え込みなどは注意が必要です。

マスカー以外でも養生をする場合があります。
玄関のポーチなどがタイル張りのお宅などは、マスカーではなくブルーシートで養生をします。玄関のタイルは、塗料が垂れてしまうと、塗料を落とすためのシンナーでタイルの表面まで溶かしてしまう場合があります。そうすると、せっかくの玄関タイルを傷めてしまうことなります。

そうなってしまっては、完璧な仕事とはいえませんので、塗料が垂れる隙間が無いように、人が踏んでも破れることのないブルーシートで養生します。

夏場などは、灼熱の太陽でタイルも熱くなっており、塗料が垂れた瞬間にジュッと音をたてて乾いてしまう場合もあるので、塗る際にも細心の注意を払います。
あまり腕のよくない職人ですと、塗料をたらしてしまうこともしばしばありますが、塗装職人では、極力汚さないように塗るのが大前提です。

それでも、万が一のために、しっかりとした養生が必要なのです。念には念をいれた細かい準備が、完璧な塗装には欠かせません。

職人というと仏頂面で、昔気質、細かいことは気にしない…というようなイメージに思う方も多いかと思いますが、今は荒っぽい大雑把な仕事はご法度です。
また、現場では10日間ほどお客様に会い続けます。今や、職人とは接客業にもっとも近い業種なのかもしれません。

お客様に毎日応対し、お客様の意を汲み取り、細部にまで目を配って仕事をする。
塗装職人の職人たちは、そういったプロ集団です。

ですので、こうした養生という地味な作業一つとっても、気を配って行います。弊社の職人たちは、どれもこの岩淵が太鼓判を押す職人ばかりです。

「お宅に頼んでよかった」と言われるように、これからも細やかで、丁寧な仕事を心がけたいと思います。

是非一度、弊社の職人たちの仕事をご覧になってみて下さい!

塗装職人の職人やスタッフが日々の出来事をお伝えします。

些細なことでも構いませんのでお気軽にご連絡ください

通話料無料

0120-382-361

[電話受付時間] 09:00-20:00