今回は、神奈川区白幡向町のお客様の施工のご紹介です。
サイディング外壁、コロニアル屋根、雨樋、破風、軒天の補修のご依頼でした。
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今回の施工の概要
今回のお宅は、築14年で初めての塗装補修。
サイディング外壁は、14年分の汚れと傷みを蓄積していたせいで部分的に傷みがあり、ボードを交換する大工工事となりました。
屋根へは遮熱塗料であるキルコートを使用、夏場の熱対策も実施。
工期は14日間、期間は約1カ月に及んだ施工でした。
着工:2014年1月8日
工期:14日
見積もり・塗装前チェック
塗装前の見積もり時のご自宅の様子です。
築14年のサイディング外壁住宅。 家は全体的に汚れのせいでくすんで見え、目地は痩せていました。鉄部はところどころに錆が見えます。 軒裏も汚れが溜まっていて、一部のサイディングボードが壊れていたので、取り替えます。 目地部分が痩せていますね。 変色しているのは、経年劣化のためです。 紫外線の影響を直に受け、痩せています。 剥離やひび割れは見られませんが、これではシールとしての性能を発揮しないので全て撤去して打ち替えます。 ボードがめくれて壊れてしまっているのが分かるでしょうか? ここは、大工が入って、サイディングボードを取り替えてから塗装します。 ベランダです。かなり汚れがたまっていますね。 外壁や屋根を洗浄した後、溜まった汚水とベランダの汚れを全て一緒に流してしまいます。ここには、ウレタン塗布クロス工法で防水塗装をする予定です。 屋根です。傷んで塗膜が剥がれてしまっていますね。鉄部の錆も見られます。 網戸が破けてしまっています。 古い網戸ですと、こうして破けていることも多く、高圧洗浄の際に水圧で破いてしまうことも。 古い場合は洗わないのですが、お客様から洗ってほしいと言われたら、破ける可能性もお話して相談させていただきます。 ベランダの内側です。 雨水がたまって腐り、ボードの塗膜の内側にまで苔が生えていました。苔が押し上げた塗膜が剥がれて無残な姿に…。 ここは、ボードを貼り替えてから塗装します。 エアコンホースのカバーが破けてしまっていました。 改めて、築14年という経過を知ります。 ホースは交換します。
「目地」とは、サイディングなどの外壁の継ぎ目の部分を言います。
この目地にシーリングという継ぎ目同士を接着させる処理を行うのですが、こちらのお宅ではそのシーリングが経年劣化してしまっておりました。
サイディング目地の再生塗装の施工についての記事をご紹介します。
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作業工程
作業工程を、沢山の写真と共にご紹介します。
【1日目:高圧洗浄】
1日目は、屋根や外壁の高圧洗浄を行いました。
高圧洗浄前の屋根の様子です。 屋根の傷みは、特に多いのは苔汚れなのですが、例にもれずたっぷりの苔が成長していました。 下の方に行くと、ほとんど緑色と言っていいほどです。 150キロ圧の水流の出る、高圧洗浄機での水洗いです。 体に当ててしまうと大惨事を招きかねないため、気をつけます。 水洗いと言っても、ほとんど汚れを剥がしこそぎ落とすような作業です。 弱っている塗膜もここで同時に流れ落ちて、塗装に万全な下地に。 屋根抑えなどの部分も、隙間に汚れがたまっているので、水流を当てて汚れを飛ばしました。 水洗いが終わった屋根です。 苔汚れがすっかり落ちました。足場は、一段低くなっているところにメッシュシートがなかったため、ビニールを張り付けて嵩増ししています。 水流はすごい勢いで周囲へ飛散しますので、汚れた水が隣のお宅へ飛んでいかないようにガードするのです。 外壁の高圧洗浄をしています。 手前の、足場のパイプに水が飛んでいるのが分かりますか?もちろん今の場所から飛んできたわけではありませんが、それでも外壁にあてた水流が跳ね返ってついたものです。 全体的に靄がかかってみえるのもそのせいです。 カメラが、洗浄の跳ね返りの水で濡れてしまいました…。よく見ると奥に職人がいます。 後ろのメッシュシートが、この水を受けとめてくれているので、外には飛びません。 お隣があまりに近いときは、二重にシートを巻きます。
せっかくの塗装も、汚れの除去が中途半端だったりカビやコケなどが残ったりしてしまうと、数年後にはがれてしまうなどのトラブルにもなりかねません。
塗装前に、高圧洗浄機によってキレイに落としきることが大事です。
高圧洗浄について、ご紹介している記事がありますので、ぜひご一読ください。
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【2日目】屋根下地調整・下塗り、軒裏下地調整・下塗り
2日目は下地調整と下塗りを行いました。
土間を養生しました。 人が歩いても破れにくい、厚手のブルーシートでしっかりと覆っています。 足を引っ掛けてしまわないよう、四隅をしっかりとテープでとめました。 たるみがないようにするのも大切ですね。 次は屋根の施工を始めました。 一番最初に、鉄部のケレンから始めます。鉄部や塩ビなど、つるつるとして凸凹のない場所だと、塗料が引っかかる場所がないので、サンドペーパーやマジックロンなどでヤスリがけをして、わざと傷をつけます。 錆が発生していたら、この段階で綺麗に削ぎ落します。 下地調整で大切なのは、ケレンと同時に、飛び出た釘を打ち込む作業です。 築年数のある住宅では、日々の小さな揺れや地震、家の歪みなどで釘が飛び出ていることが少なくありません。塗り替えの前に、しっかりと打ちなおします。 ケレンが終わった鉄部に、錆止め塗料を塗布しました。 錆の発生を抑え、傷みやすい鉄部の耐久性を上げるため、しっかりと刷毛で塗布します。 コードの隙間にも塗料を差し込みました。 左手に持っている小さなカートリッジの中に塗料を移して、筋交い刷毛を滑らせています。 刷毛目が出ないように大きなストロークで、塗料のばらつきが出ないように丁寧に。 一級塗装技能士職人の技の見せ所ですね。 錆止め塗布が完了しました。 雨抑え一面が赤く染まっていますね。 塗りムラもないので、この上から塗料を塗布しても、見た目にも影響しません。 雪止め部分にもしっかりと塗布しました。 錆止めを塗布することで、錆発生の抑制が出来ているので、鉄部の耐久性がグンとアップしました。 軒天をケレンしているのも、一級塗装技能士です。 塗り替え前のケレンで、フラットな軒天の面に細かな傷をつけています。 同時に、古い塗膜もはぎ落とし、塗膜剥がれの可能性をつぶします。 古い塗膜の上に塗装してしまうと、古い塗膜と新しい塗膜が一緒に剥がれてしまう可能性も…。 使用しているのはサンドペーパーです。 場所によっては、マジックロンや金ブラシなどの道具を使って研磨していきます。 軒天にある気孔部分も、しっかりと指を使ってケレンしました。 手作業なのでサンドペーパーの隅まで使って、細かなところまで研磨します。 ケレンが終わったら、下塗り塗料のシーラーをしっかりと浸透させました。 傷んだ部分には念入りに浸透させて、塗料の吸い込みも抑えます。中塗りを重ねて、しっかりと塗膜を厚く作り上げます。 真っ白に仕上がった軒天のおかげで、反射で家全体が明るくなったようにも感じます。
鉄部への塗装は、ケレン(研磨)してサビなどをしっかりと削ぎ落すと同時に鉄部に細かい傷を付けることが目的です。
ケレンをすることによって、その後に塗る塗料の乗りがとても良くなります。
ケレンのコツを、動画でご紹介している動画です。
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【3日目】屋根キルコート下塗り、軒天上塗り・気孔(鉄部)
軒天の上塗りを開始しました。 昨日で中塗りまで終わっているので、上塗りでさらに厚膜に仕上げます。 しかし、中塗りの時点でも塗膜はしっかりと形成出来ているので、美観を整える意味あいの方が強くなります。 一段重ねると、艶に深みが出て、見た目が綺麗になるんですよ。 玄関前など、足場が建てられない場所の塗装では脚立を使用しました。 軒の隅からローラーを転がして、縦横に塗料を塗布します。 あまりローラーには力を入れず、軽く転がす事で、綺麗に仕上げました。 今回は脚立を使用していますが、場合によっては長柄を使うことも。長柄は、手の届かない場所や体の入れづらい場所で使用しています。 屋根の下塗りに入りました。 作業しているのは、一級塗装技能士です。 キルコート専用の下塗りを塗布しています。キルコートは特殊な塗料なので、下地と塗料の密着をよりよくするため、専用の下塗り塗料があるんです。 痩せたスレートにもたっぷりと浸透させて、塗料の密着向上を図ります。 しっかりとスレートに浸透しているのが、反射で分かります。 こうしてたっぷりと塗布することで、塗料の密着も高められる他、塗料をスレート自体にしみ込ませることで、隙間を埋め、がっちり固めて強化してくれます。 接着剤のような役割もあるので、この濡れ感を大切にしています。吸い込まれすぎて乾いていると、役割を果たせません。 軒天の気孔部分に、錆止めを塗布しています。 屋根に使用したのは赤錆色でしたが、ここは周囲に合わせて白い色です。上塗りも白になるので、赤やグレーだと色が浮き出てしまう可能性も。 仕上がりに合わせて下塗りの色を変えて、仕上がりを綺麗にします。 ローラーでは細かい部分が入らないので、全て筋交い刷毛での塗装となりました。
今回はキルコート塗料を使用していますが、これは断熱効果のある塗料です。
もちろんガイナなど有名な塗料もあります。
夏場の耐用などからの熱を遮断するだけでなく、屋内の暖気や冷気を封じ込める働きもあります。外壁や屋根に使用することで、夏は涼しく冬は暖かい、そんな屋内環境を実現してくれます。
データも含めたキルコート塗料の性能は、こちらの動画にまとまっています。
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【4日目】屋根キルコート中塗り(一回目)、雨樋・下塗り、鉄部中塗り
四日目は、雨戸の下塗りから開始しました。 下地と塗料の密着をよくするため、塗膜を剥がれにくくするために、下塗り塗料にはプライマーを選択しました。 透明な塗料のため、塗り残しがないよう角度を変えながら反射を見ます。 破風の下塗りには、木部用の下塗り塗料を使用しています。 鉄部、木部、外壁、素材によって塗布する塗料を変えることで、塗膜の持ちを最大まで生かします。 刷毛目が出ないよう、大きく刷毛を動かして塗装しました。 完成した軒天へ塗料をつけないよう、気をつけます。 こちらは鉄部の中塗り中です。 完成が淡いクリーム色なので、下塗りには、白い錆止め塗料を使用しました。 ちょうど刷毛を境目として、上の部分が中塗りが終わっている部分です。 刷毛目が出ないよう、大きなストロークで丁寧に。 塗りの境目も出ないよう、重ねてなじませるような塗装をします。 鉄部の中塗りが終わったら、乾くのを待つ間に、雨樋と破風の中塗りに入ります。 鉄部を塗装している間に、塗布した下塗り塗料が十分に乾燥していました。 横樋がかぶさっている部分は、下から覗き込みながら刷毛を差し込んで、裏までしっかりと塗装します。 雨樋の集水器部分は、凹凸のあるデザインのため、隙間に塗料がたまったり掠れが出ないよう、均一に仕上げるように刷毛を動かします。 人差し指と中指で刷毛を挟み、薬指で支えながら手首を返して丁寧に塗布していきます。 帯板は、外壁との境界線を刷毛で線出ししています。 マスキングが出来れば一番楽なのですが、場所柄張り付けた後に剥がすと、マスキングが塗膜を持っていってしまう可能性も。 細部を刷毛で慎重に塗布してから、全体に塗料を塗り広げていきます。 キルコート一回目の塗装です。 中塗り塗料に中空ビーズという特殊なビーズが含まれています。 この中空ビーズは比重が軽く、開けた直後は上に溜まっているので、しっかりと混ぜあわせ、塗装中も定期的にローラーで混ぜながら塗布していきました。 肉厚に真っ白に塗れていますが、キルコートの性能を存分に生かすため、もう一層塗装をします。 また、もう一層重ねるのは、下地の色がまだ透けているので、しっかりと覆い隠して綺麗な屋根に仕上げる意味もあります。 こちらは一層目が完了した状態。全体が真っ白に染まっていますね。 太陽熱を反射する遮熱と断熱の効果があり、二つの効果で室内温度の上昇を抑制します。 一番に効果を感じるのは職人で、冬場でも触るととても熱い屋根も、素手で触っても問題がないほどになるのです。 夏場なんかは特に、そのままだと靴の裏のゴムが溶けてしまう熱さにもなるのに、素手で触れるのは毎回驚きます。
キルコートの屋根塗装の、詳しい施工写真をご紹介しています。
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【5日目】屋根キルコート中塗り(一回目・二回目)、養生、雨樋中塗り
一日置いて十分に一層目を乾かしたので、二層目の塗布中です。 同じ色の塗料ですが、乾いた色と塗布直後の色が違うので、とても分かりやすいですね。ローラーにたっぷりと塗料を含ませて、屋根材にそって転がします。 縦にも転がすことでまんべんなく塗布出来ます。 雪止め部分にも、しっかりとローラーを滑らせて塗布しました。 10時頃の写真ですが、曇りと太陽のせいで、まるで夕暮れのようです。 屋根の中塗りを完了させた後は、養生作業です。 塗装しない場所に塗料を付着させないようにするため、しっかりと覆います。 窓の養生は、たるみがあると風で煽られてバタバタとうるさいだけでなく、乾いた塗料が飛んでしまったりと周囲を汚しかねないので、ぴっちりとたるみが出ないように張り付けます。 手前の柵のついている窓や、奥の出窓もマスキングテープできっちり養生。 マスカーとは、養生テープとビニールが一体となっている便利な道具です。 完成している軒天に塗料をつけないよう、外壁との綺麗なラインが出るようにマスキングテープで養生しています。 塗料を付着させないようにするほか、綺麗なライン出しや塗り分けを行う際にも、マスキングテープは使用します。 場所によってはマスキングテープを貼れないため、刷毛のみで線出しするところも。職人の腕の見せ所です。 雨樋の中塗りです。真っ白に仕上がった軒が眩しいですね。 塗料をつけないよう、集中して刷毛で中塗りをしました。 しっかりとくさび足場に両足をついてバランスが取れるので、こういった細かい作業も集中して行えます。 屋根のキルコート塗装、中塗りの二回目が完了しました。 真っ白に覆われた屋根です。これで下の色も透けず、上塗りの色が綺麗に出せます。 一日かけてしっかりと乾かし、明日上塗りを二回行います。 キルコートのメーカーによると、上塗りは一回で性能に全く問題はないそうです。 ですが、一度だとどうしても中塗りの色が透けて出てしまうことも。 特に濃淡色だと見た目の出来にも違いが出てしまいますので、上塗りの色をはっきりと出すため、弊社では二度塗りで仕上げるようにしています。
真夏の2階はまるだサウナです。電気代節約も期待したいですね。
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塗装には、しっかりとした養生が地味ですがとても重要です。
養生への安心感から、伸びやかな塗装が可能になるのです。
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【6日目】屋根キルコート上塗り(一回目・二回目)
本日は早速上塗り作業から入りました。 キルコートの遮熱トップ塗料を塗布。 しっかりと乾いた塗料の上に、今回はアッシュグレーという少し灰色がかった色の塗料を塗布します。 遮熱トップは、その名の通り、太陽光を反射し、光沢を出しながらの汚れ防止の保護膜を形成してくれる塗料です。 天気のせいで、少し赤みがかって見えるかもしれませんね。 一回目の塗装が完了した塗装面は、太陽光を反射して艶艶としています。 屋根のこまかな部分には先に刷毛で塗装をし(ダメ込み)、スレートの重なり部分にはローラーを横に転がして、しっかりと塗料を含ませました。 二回目の塗装は開始前のものしかなくて、申し訳ないです。 塗料がしっかり乾いたので、少しグリーンが買って見えていた部分もしっかりとグレーに見えますね。 二回目も、ダメ込みをしてから塗装をしました。 下の色が透けないよう念入りに行った二度目の上塗りは、美観目的の塗装の意味合いが強いので、丁寧に仕上げます。乾いたら縁切りです。
屋根塗装の遮熱効果がよく分かる記事があります。
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【7日目】外壁下塗り、中塗り
しっかりと養生をしたので、今日から外壁の下塗りに入ります。 サイディング外壁には、シーラーを塗布しました。これは、外壁と塗料との接着剤の役割を持った塗料。透明で水のようにさらっとした塗料ですが、たっぷりとローラーに含ませて、垂れるほどの塗料は一斗缶の中で落としてから、外壁に塗布してきます。 下塗りを塗布したあとの外壁に、仕上げ色と同じ中塗りの塗料を塗布していきました。 シーラーを塗布した部分が、太陽光を反射して艶やかですね。 この艶が残るように塗布するのがひとつのポイントです。 このお宅は、帯板を境目にサイディングの模様が違う住宅。そのため上下階で色を変えて塗布しています。 写真は、二階の外壁です。
サイディングとは、外壁材のことです。
サイディングへの塗装は、職人の技術差が出やすいので、腕の見せ所です。
サイディングについて詳しくまとめている記事があります。
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【8日目】外壁下塗り、中塗り、上塗り
玄関前のサイディング部分に、シーラーを塗布しています。 肉厚に仕上げたシーリング部分にもしっかりとローラーを転がして、塗料がしっかりと密着するようにします。 シールはウレタン材料で打ち込んでいるので、塗料との相性はとても良いです。 透明な塗料なので、左右から覗き込んで塗布出来ているか確認しました。 二階のサイディング外壁の中塗りです。 使用している塗料は同じものですが、光のあたりかたで全く違う塗料に見えますね。 中塗り塗料をたっぷりとローラーに含ませ、下地のグレーが出ないように縦横にローラーを転がします。 グレーから白への塗り替えで、パッ!と周囲が明るくなったように思えますね。 中塗りが乾いたところから、上塗りを開始しました。 同じ色の塗料を使用しているので、写真ではとても分かりづらいですね。 よく見ると、上塗りを重ねたところの艶が深くなっています。 一度でしっかりとついている塗膜ですが、さらに重ねることで強度を保ちます。 艶も上塗りを重ねると、一枚深くなったような輝きになります。
中塗りは、塗料の厚みを確保するために3回塗りの中間に行う塗装です。
耐久性をアップさせるためにも重要な工程です。
中塗りについて詳しくは、こちらをご覧ください。
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中塗り
【9日目】外壁上塗り
二階上塗り塗装の前のダメ込みです。 こうして刷毛でローラーの入りにくい隅を先に塗装しておくことで、ローラーでの塗装がやりやすくなるんですよ。隅の塗り残しもなくなります。 マスキングをしているので、ぐっと押し込めば塗れないこともないのですが…万が一、マスキングがズレたりよれたりしないよう、刷毛で塗ってしまいます。 細部を仕上げてから、ローラーで全体を塗布。 細かい部分を先に仕上げているので、全面に綺麗に塗料を塗りつけることに集中出来ます。 艶が出るといっても同じ色の塗料で、乾いても色がそこまで変わらないため、塗り残しがないように塗りながら顔の角度を変えて確認します。 今度は一階のサイディング外壁の塗装に移りました。 先ほどまで真っ白の二階外壁を塗装していたので、目にも新鮮です。 一階のサイディングは目が深めなので隙間にもしっかりと塗料が入るように、ローラーを縦横に転がします。 一階は、グレーの塗料で仕上げとなりました。
ローラー塗装は一般の方でもやってみたいと思われることもあるのではないでしょうか。
弊社では、ご家族でご自宅の塗装体験ができるサービスも行っています。
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【10日目】外壁上塗り
二階の外壁を塗っていた時は真っ白の塗料だったのもあって差異が見えませんでしたが、一階外壁はグレーなので、色の違いがしっかりと出ていますね。 乾くと濃い色になります。 中塗りを済ませた部分だけでも十分な光沢が出ていますが、上塗りで惜しみなくたっぷりと塗料を重ねることで、しっかりと家を保護してくれる塗膜が仕上がりました。 艶にも深みが出るので、見目も綺麗な外壁です。
上塗りは見た目の仕上がりを左右する、とても重要な工程です。
ラインを真っすぐにしたり、ムラを見えないようにしたりと職人の技術が問われます。
上塗りについては、こちらの記事に詳しくまとめています。
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上塗り
【11日目】雨戸塗装
まずは、塗りやすいように、雨戸を全部取り外してから作業に入ります。 下にはマスカーで養生を。 この緑色の養生ですが、ノンスリップマスカーと言って、窓などを覆っていた養生よりもビニール部分が強く、破れにくくなっています。 枠にはしっかりとマスキングを行いました。このマスキングで、塗り分けの線が綺麗に出るので、ゆがまないようまっすぐに貼り、途中で剥がれないように指でしっかりと押さえます。 下地調整は、ヤスリでケレンです。 雨戸は下地がつるつるとしているので、そのまま塗料を重ねても剥がれやすくなってしまいます。 そのため、こうしてケレンで傷をつけ、塗料が食いつく場所を作ります。 塗料が食いついて、そのまま塗装するよりも長持ちする塗膜になるんです。 塗装工事では、こうした見えない手間が、塗膜の耐久性を左右しています。 指先もつかってしっかりと入念に下地調整をしたあとは、プライマーを塗布します。 このプライマー、外壁に塗ってきたシーラーと同じで、下地と塗料の密着性を高める効果があります。 この下塗り材が傷に食い込むことで、密着力が高まり、剥がれにくい塗膜を形成してくれます。 透明のプライマーですが、鉄に塗っているので艶がとても出ていますね。 雨戸の端は塗料が入りにくいので、刷毛でつつくようにしてしっかり奥まで塗料をゆきわたらせます。 平面はローラーで塗装。 今までは刷毛で一段ずつ塗っていたのですが、塗料飛散の少ない塗りやすいローラーが出てからは、ローラーひとつで塗れるのでとても助かります。 やっぱり、ローラーの方が均一に綺麗に仕上がるのです。
プライマーとは、下塗りのことを意味します。
下塗りをしっかりとすることで、中塗り、上塗りの乗りが良くなるのです。
下塗りについては、こちらの記事を参考になさってください。
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【12日目】外壁下塗り、中塗り
施工4日目に中塗りまで終えていた帯板。上塗りの仕上げに入ります。 中塗りで付けた塗膜に、厚みと艶(光沢)を出していく塗装。 より耐久性を高く、美しく仕上げるための上塗りです。 こちらは雨樋の上塗り。 ローラーで平滑に仕上げていきます。 細いローラーなので、裏側を塗っても外壁につかないのがありがたいです。 どこから見ても塗り残しがないよう、丁寧に塗布をすれば、塗膜が厚みを増して綺麗な光沢が現れました。
職人の手による、刷毛塗装の動画があります。
ぜひご覧ください。
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【13日目】屋根縁切り
キルコート塗装は、下塗りから合わせて合計5層にもなる極厚膜仕上げです。 そのため、十分な隙間があっても、スレートの隙間が埋まってしまうので、縁切りをしてスレートに隙間を開けます。 雨水が逃げるための道を作ってあげて、室内や屋根材への雨水の浸透を防ぎます。 縁切りは、カッターで切れ目を入れるのと、タスペーサーを使う二種類があるのですが、タスペーサーを使用すると、注意をしないと差し込んだ部分の上を歩いてしまい、屋根材が割れてしまうことも…。 今回はひび割れしにくいキルコートを使用したので、タスペーサーを差し込みました。 縁切りが終わってから、タッチアップをしています。 縁切りの時に傷をつけてしまったところ、気になった掠れなどを徹底的に再塗装しました。 黒く見えるのはタスペーサーを差し込んだところです。 塗膜が太陽光を反射し、とても綺麗な仕上がりです。 これだけ光沢がありますが、紫外線も太陽光も吸収していないので、屋根を触っても熱くなりません。
縁切りとは、塗料で埋まってしまった屋根材の重なりにすき間を開ける作業です。このすき間があることで、継ぎ間から雨水などが吸い上げられることを防げます。
実際の縁切りの作業を紹介している動画です。
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【14日目】シャッター塗装
シャッターは、他の付帯部と同様に下地調整から開始しました。 ハンドパットを使用して入念に細かな傷をつけます。 わざと傷をつけることで、塗料が傷に入り込んで、剥がれづらい密着になるのです。 もちろん、傷をつけると言っても、目に見えないほどの微細なものです。 筋交い刷毛で、プライマーを塗布しています。 シャッターの隙間までしっかりと塗料が入り込むように毛先を差し込みました。 綺麗なラインが出るよう、マスキング養生をしています。 今度は細い刷毛でダメ込み中です。 細く目の深いところにはローラーで塗料が入りきらないので、しっかりと差し込んで塗装しました。 シャッターの四隅もローラーで塗れなくはないのですが、先にダメ込みをするとスピードよく全体に同じ力量で塗布が出来るので、先に塗っておきます。 短毛のローラーで一気に平面を仕上げていきます。 塗料だれが起きにくく塗料の含みのよいローラーは、今回の現場では大活躍でした。 中塗りが終わったら、上塗りを重ねます。 中塗りでしっかり仕上がっている塗膜にもう一膜重ねることで、塗膜自体に深い艶を与えます。 とても見た目が綺麗に仕上がりますし、耐久性も高められるよう、均一に塗布します。
ハンドパットとは、ケレン(壁の表面に傷をつけて塗料の定着を促す)の道具のひとつです。
ケレン道具は様々あって、こちらの記事にまとまっています。
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鉄部塗装
完成
シャッターの塗装を終え、全ての施工が完了しました。 最後に全体をくまなくチェックして周り、掠れや塗り残し、誤ってつけてしまった傷がないかどうかを見て回ります。 塗装が終わって足場解体まで、日があいてしまう事が多いので、メッシュシートが風で煽られて足場が倒れないように、足場に巻き付けておきました。 雨戸の光沢はフラットに仕上がっています。 下向きに段になっていますが、隙間にも刷毛を差し込んで塗装をしたので、奥まで綺麗な仕上がりになりました。 これで、一ヶ月近くかかった施工も終了です。 最後にお宅の周りを掃除して、塗装工事完工となりました。 太陽光が反射して、綺麗な艶が出ています。 肉厚に三層塗りをしたので、深い光沢がありますね。 一階の外壁はグレーですが、光が当たって真っ白に見えますね。 軒天井の白と比べると、太陽光のおかげで白いのが分かります。 しっかりと艶を出して塗布しているので、光を反射してしまいました。 雨戸も厚みのある光沢が見てとれます。 キルコート塗装をした屋根は、眩しいくらいに太陽光を跳ね返しています。 同時に、紫外線の吸収も抑えてくれているので、部屋の温度が外気温に影響されて急上昇、なんてことはありません。 クーラーの効きも良いでしょう。今年の夏が楽しみですね。 しっかりと厚みのある塗膜を見ると、職人としても達成感があります。 肉厚なので、家全体が少し大きくなったようにも見えるかもしれません。 色あせていた外壁は新築同様に生まれ変わっています。
足場は風の影響を強く受けます。
強風の時にはメッシュシートなどが周囲に当たらないように、巻き付けるようにまとめて風の影響を防ぐこともあるんですよ。
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作業を終えた職人の感想
築14年ということで、ご自宅の傷みや劣化が激しく、汚れもたっぷりと詰まっていました。
屋根がとても広く、勾配もそれなりにあるため屋根足場を組んで塗装しました。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns=%22http://www.w3.org/2000/svg%22%20viewBox=%220%200%20640%20480%22%3E%3C/svg%3E)
一階と二階で、サイディングボードの模様がちがったので、色も変えての塗装となりました。サイディング外壁は、14年分の汚れと傷みを蓄積していたせいで部分的に傷みがあり、ボードを交換する大工工事が入ります。
外壁塗装は傷んだものを補修し、綺麗に整える仕事です。傷みも家によって違い、立地環境もありますが、 こちらのお宅は単純にとても年月がたっていたため、他の家の塗り替えとは塗装の意気込みが違いましたね。
屋根は人気のあるキルコート断熱塗料での塗り替えでした。屋根が吸収する太陽光と紫外線をシャットアウトし、室内へ伝わる熱を激減させるのが この塗料の強みです。夏に向けて塗装するお客様も多いです。
![キルコート 断熱塗料](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns=%22http://www.w3.org/2000/svg%22%20viewBox=%220%200%20640%20480%22%3E%3C/svg%3E)
また、倉庫にあるシャッターも塗らせてもらいました。シャッターにも様々あり、巻き込み式だと、乾く前に巻き込んでしまい、塗料同士がくっついてあかない……という事故もあります。お客さまにもその旨を伝え、しっかり乾いてからシャッターに関しては動いていただくようお話をさせていただきました。
屋根、二階外壁、一階外壁、シャッターと上から順番に塗り進め、シャッターが終わったら塗装が完了です。
足場を解体出来るまでシートを足場に巻きつけて 塗装を終わりました。お疲れさまでした。
今回ご紹介した施工は、14年越しで行われたもので、一軒家としては規模の大きなものになりました。
今回の施工で屋根の遮熱なども行えたので、夏場には屋内の気温が下がってくれるはずです。
弊社では無料でお見積りを承っております。
ご住居の状態がどのようなものか確認したいかた、遮熱塗装などご興味がある方は、いちど無料でのお見積りをご検討くださいませ。
お問い合わせ・お見積り
今回の施工以外でも、神奈川区のお客様のご依頼を受けています。
ぜひご覧ください。
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